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猫に殺虫剤、駆虫剤は危険!カルバメート系殺虫剤の怖さとは?!獣医師が解説!

猫に殺虫剤、駆虫剤は危険!カルバメート系殺虫剤の怖さとは?!獣医師が解説!

カルバメートを含む駆虫剤製品が多くあります。

カルバメート系殺虫剤は、庭園や家庭用の殺虫剤として、また農業用としても広く用いられます。

液剤、スプレー、粉末があり、供給された状態のままか希釈して使用されます。

通常、家庭用品に含まれる物質の濃度は低いですが、農業製品より危険度が高いです。

農薬系薬剤は非常に多く、農水省に登録された農薬のみでも7600を超える製品があります。

いくつかの農

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【飼い主向け】愛犬、愛猫がヘビに噛まれた!?ヘビ中毒とは!?【分かりやすく獣医師が解説!】

【飼い主向け】愛犬、愛猫がヘビに噛まれた!?ヘビ中毒とは!?【分かりやすく獣医師が解説!】

夏に散歩した時、愛犬、愛猫が草むらに入ることは多いのではないでしょうか?

その後に、足を痛がったり、何処かを痒がったり、赤くなっていたり、腫れたり、いろんな症状が出ることがあります。

そんな時は、ヘビに噛まれた可能性があります。

犬、猫の散歩中の行動が気になる、犬、猫が散歩後に痛そうにしたり、痒がった経験がある飼い主様は実は多いのではないのでしょうか?

当記事では、ヘビに噛まれた時の作用機

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【飼い主向け】愛犬、愛猫がクモに噛まれた!?クモ中毒とは!?【分かりやすく獣医師が解説!】

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夏に散歩した時、愛犬、愛猫が草むらに入ることは多いのではないでしょうか?

その後に、足を痛がったり、何処かを痒がったり、赤くなっていたり、いろんな症状が出ることがあります。

そんな時は、クモに噛まれた可能性があります。

犬、猫の散歩中の行動が気になる、犬、猫が散歩後に痛そうにしたり、痒がった経験がある飼い主様は実は多いのではないのでしょうか?

当記事では、クモに噛まれた時の作用機序や症状、

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猫にマカデミアナッツは危険!マカデミアナッツ中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫にマカデミアナッツは危険!マカデミアナッツ中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

マカダミアナッツは、マカダミアナッツ中毒という病名があるほど、中毒を起こしやすい食べものです。

猫がマカダミアナッツを食べてしまった場合、食べて数時間後に中毒症状を起こし、重度の中毒になると死亡してしまうこともあります。

ナッツ類のなかではマカダミアナッツが一番危険といわれていますが、他のナッツもあげていいわけではありません。

基本的にナッツ類は高カロリーで油分が多く、消化不良を起こしやすい

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猫に人の市販薬、鎮痛薬は危険!ロキソニン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫に人の市販薬、鎮痛薬は危険!ロキソニン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

ロキソニンは成分をロキソプロフェンナトリウムといい、プロピオン酸系の系抗炎症薬(Non-steroid antinflammatory drug:NSAIDS)の1種です。

ヒトでは消化器に対する副作用が少ないです。

しかし、犬、猫では安全域が狭く、小動物領域では処方されることはなく、誤食による中毒がほとんどです。

○ペットに害を及ぼした危険なお薬トップ10

ASPCAが2007年にペット

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猫に人の鎮痛薬は危険!アスピリン(アセチルサリチル酸):バファリン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫に人の鎮痛薬は危険!アスピリン(アセチルサリチル酸):バファリン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

サリチル酸塩を含む多くの鎮痛薬、抗炎症薬、解熱薬、止瀉薬は、非ステロイド系抗炎症薬(Non-steroid antinflammatory drug:NSAIDS)の1種で一般医薬品として販売されていいます。

アスピリン(アセチルサリチル酸)はその他の鎮痛薬(カフェイン、パラセタモール)と混合して使われることもあります。

その他のサリチル酸誘導体、例えばメチルサリチル酸も局所の抗炎症性鎮痛薬と

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猫がダイエット薬飲んじゃった!アンフェタミン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫がダイエット薬飲んじゃった!アンフェタミン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

アンフェタニンはダイエット薬、ナルコレプシーや活動亢進の治療に使われる薬剤です。

また、注意欠陥多動性障害(ADHD)やナルコレプシー(睡眠障害のひとつ)の治療に用いられる薬剤です。

○ペットに害を及ぼした危険なお薬トップ10

ASPCAが2007年にペットが間違って処方薬や一般用医薬品を飲んでしまった89000事例を調査した結果です。
数が多い順ですが、

消炎鎮痛剤
抗うつ剤
アセトアミ

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猫がADHDの薬飲んじゃった!メチルフェニデート中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫がADHDの薬飲んじゃった!メチルフェニデート中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

メチルフェニデートは、中枢新規刺激役であり、人では注意欠如、多動性障害(ADHD)の治療に用いられます。

猫ではナルコレプシーと多動の治療に用いられることもあります。

○ペットに害を及ぼした危険なお薬トップ10

ASPCAが2007年にペットが間違って処方薬や一般用医薬品を飲んでしまった89000事例を調査した結果です。
数が多い順ですが、

消炎鎮痛剤
抗うつ剤
アセトアミノフェン(解熱・

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猫に人の鎮痛薬は危険!イブプロフェン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫に人の鎮痛薬は危険!イブプロフェン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

イブプロフェンとは非ステロイド系抗炎症薬(Non-steroid antinflammatory drug:NSAIDS)の1種で、一般大衆薬の解熱鎮痛薬の70%以上の製品に含まれている物質です。

多くの鎮痛薬、解熱薬、抗炎症薬はこの種類の薬に属します。

○ペットに害を及ぼした危険なお薬トップ10

ASPCAが2007年にペットが間違って処方薬や一般用医薬品を飲んでしまった89000事例を調

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猫にニンニクは絶対にダメ!ニンニク中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫にニンニクは絶対にダメ!ニンニク中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

ニンニク中毒は、飼い主様の中でもかなり有名で、ご存知の方も多いかもしれません。

猫がニンニクを食べると、場合によっては中毒を起こし、様々な症状が出ることがあります。

本記事では、猫のニンニク中毒の病態、症状、中毒量、治療法に至るまでを獣医師が徹底解説します。

この記事を読めば、猫にニンニクを与えていけない理由と対処法が分かります。

猫にとって危険な物を知りたい飼い主必見です。

限りなく網

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猫にニラは絶対にダメ!ニラ中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫にニラは絶対にダメ!ニラ中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

ニラ中毒は、飼い主様の中でもかなり有名で、ご存知の方も多いかもしれません。

猫がニラを食べると、場合によっては中毒を起こし、様々な症状が出ることがあります。

本記事では、猫のニラ中毒の病態、症状、中毒量、治療法に至るまでを獣医師が徹底解説します。

この記事を読めば、猫にニラを与えていけない理由と対処法が分かります。

猫にとって危険な物を知りたい飼い主必見です。

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猫に人の鎮痛薬は危険!アセトアミノフェン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

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アセトアミノフェンとは非ステロイド系抗炎症薬(Non-steroid antinflammatory drug:NSAIDS)の1種で、一般大衆薬の解熱鎮痛薬の70%以上の製品に含まれている物質です。

多くの鎮痛薬、解熱薬、抗炎症薬はこの種類の薬に属します。

しかし、犬、猫では安全域が狭く、小動物領域では処方されることはなく、誤食による中毒がほとんどです。

誤食以外にも、医療従事者や、鎮痛剤

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猫にネギは絶対にダメ!ネギ中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫にネギは絶対にダメ!ネギ中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

ねぎ中毒は、飼い主様の中でもかなり有名で、ご存知の方も多いかもしれません。

猫がねぎを食べると、場合によっては中毒を起こし、様々な症状が出ることがあります。

本記事では、猫のねぎ中毒の病態、症状、中毒量、治療法に至るまでを獣医師が徹底解説します。

この記事を読めば、猫にねぎを与えていけない理由と対処法が分かります。

猫にとって危険な物を知りたい飼い主必見です。

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猫に不凍液、保冷剤は危険!エチレングリコール中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

猫に不凍液、保冷剤は危険!エチレングリコール中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

エチレングリコールは非常に危険な中毒の一つです。

夏に使われる保冷剤や、車の不凍液にも入っており、味覚や嗅覚を刺激する甘い匂いが入っているため、興味を持ちやすく、非常に危険です。

中毒の中でも非常に多い部類に入ります。

自宅に帰ると猫がぐったりしていた。

冷凍庫から保冷剤をかじっていた。

夏の冷却シートの中身を食べていた。

その様な経験のある飼い主へ。

では、エチレングリコール中毒に

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