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アメリカの出口戦略・DANCE WITH COVID19とは…?!

過去の投稿より

【前々回の投稿】~CDC発表によりワクチン効果の限界ブレイクスルー感染の実態が明らかになりつつあります。

【前回の投稿】~ワクチン3回目・ブースターショットを巡る議論は結局FDA、CDCの回答を待たずに政権主導でゴーサインがでました。

FDAワクチン完全承認

次のステップ、ファイザーワクチンの治験期間が終わってFDA完全承認へ。

それを受けて早速にバイデン大統領はすでに決定事項となっていた政府関係職員のみならず、民間企業従業員にもワクチン接種の義務付けを要請しました。これは、ワクチンを打たねば解雇されたり、就職に支障をきたす事態にならないかと個人的には少し抵抗があります。合衆国憲法を勉強したことはないので何とも言い難いのですが、憲法違反だという反発の声もTwitter上で見かけました。アメリカの弁護士は日本と比べて格段に数が多いのと、支持政党にも左右されようかと思うので、何が正解かはわかりません。現にワクチンの接種有無によって健康保険料に差を設けるという航空会社もあります。市場原理、企業間競争の前に労働者に選択の余地はないに等しいやも。

アメリカの現状①~④

覚え書きとして記録しておきます。

①PCR検査キット不足

アメリカでデルタ株が感染急拡大する数週間前に、国内で迅速なPCR検査を実施できるキットを製造できる会社が、在庫を抱えたあげく余剰人員を解雇していたという記事があります。あまり詳しいことはわかりませんが、結果判定に時間を要するPCR検査よりは抗原検査を推す御方の影響か?

②イベルメクチン懐疑論?

世界からイベルメクチンの効果を評価する記事論文はTwitterにも流れてきますし、日本も審議中Dr.Dingは「取り扱う薬店がパンデミック前の24倍に増え誤情報が蔓延。いますぐ服用を中止せよ」と。FDAも困惑気味。この薬は「動物用」と写真とタイトルで強調。本文開けば「人間用と動物用は違う」と書いてあるんですけれど。動物用の薬を飲む人が本当に?




Ivermectin preparations for animals are very different from those approved for humans.




③入院患者急増(2021年1月以来最悪)

こちらのニューヨーク・タイムズのスレッドでは、アメリカ国内の感染再拡大の原因を、ワクチン接種率の高いイギリス等と比較して「ワクチンを打たなかったせい(特に高齢者)」としています。ワクチン無双、私はいささかこの記事の論調に疑問をもっています。

米(ピンク)英(青)だけに注目してこの人口千人あたりの検査数を見ても、一概に原因をワクチン忌避とするのにはあまりに無理がないだろうかと思うのです。

ワシントン・ポストの分析によれば、ワクチンを2回打ち終わった人たちの免疫効果が下がり始めたタイミングにデルタ株が隆盛期を迎えたことが原因と書かれています。

④NY州クオモ知事辞任

ワクチン開発までの間、ひたすら検査・隔離・追跡、そしてロックダウン決行。データを徹底的に解析し、ずば抜けた行動力・リーダーシップでアメリカで最初に地獄を見たNY州を立て直したクオモ知事が失脚。バイデン大統領から直々に辞任勧告がでたのでもはやこれまで。お別れの挨拶は突然に。

’’You know, I'm a fighter.''

出口戦略 DANCE WITH VIRUS

ハーバード大学の記事より

コロナが風土病となり、子供の頃に一生に1度ワクチン接種すればよいものとなるのか、はたまた毎年ワクチン接種が必要となるのかまだわからない。コロナ予防策を獲得するにはまだ時間を要するであろう。

DANCE WITH COVID19

CNN Drサンジェイ・グプタ他ハーバード大学教授等専門家らがパンデミック2回目の秋を迎えるにあたり備えておくべきこととして議論は進みます。一部記事を抜粋しながら要約します。

本文を読むと「ダンス・ウィズ・コロナ」とは「相手の足を踏まぬようにうまくやる」という意味があるようです。






Dancing with Covid-19
Like with other diseases, this requires tight control -- giving the virus as little freedom as possible so as not to set the stage for the surge of sickness and death we experienced last winter.
It also means finding a balance between the extremes -- on the one hand, lockdowns that trigger economic and personal chaos, and on the other, putting the rights of individuals above the good of society as a whole -- and moving toward the middle. That way we can more safely enjoy all of life's pleasures -- family gatherings, live sports and arts events, travel, indoor dining -- with only minor inconveniences, like vaccines and masks, during times of substantial viral spread.
"Let's be creative with making adjustments to life, rather than saying it's all or none, because that was kind of the feeling last year," said Dr. Jeremy Faust, an emergency physician at Brigham and Women's Hospital and an instructor at Harvard Medical School.





要約)昨年の冬のような犠牲をださないためにも、ウィルスが出来る限り動き回らないように制御する必要がある。とはいえ、ロックダウンをしてしまえば、経済や人々の生活に混乱をきたしてしまいます。家族団らん・スポーツ・芸術・旅行・外食(屋内)を人々が楽しむための必要最低限の不自由だけは受入れましょう。そのためにワクチン接種、マスク着用、(特に学校)換気が必要です。”全か無か”ではなく、クリエイティブに生活様式を変えていきましょう。






Passing the test
More rapid testing is something Faust would like to see.
"We should be integrating rapid testing into our daily lives -- a lot more routinely," he said. Faust is not talking about PCR tests, which are used for diagnosing, but antigen tests for the purpose of screening people. While a PCR test is the gold standard for detecting the presence of virus, the antigen tests can be quite useful in determining if an asymptomatic person is contagious. Anyone who is symptomatic should stay home regardless, but the antigen tests can be useful for someone who feels fine but wants to make sure they are not a silent spreader.





要約)我々は日常生活に迅速な検査を取り入れる必要があります。PCR検査はウィルスの有無を追跡するには鉄則の方法ではあるものの、抗原検査は無症状者がまわりに感染させるどうかを確認するうえでとても有効です。

【参考】PCR検査と抗原検査の違い 川上先生のご解説ツイート

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まとめ

なぜアメリカの動向を私が追いかけているかというと、日本がそれに追随する可能性が高いと思っているからです。アメリカがいろいろやってみて、結果ウィズ・コロナ戦略のようなものに帰着するのかと思うと複雑な心境です。この戦略をとる限り、感染リスクに晒される人とそうでもない人の差がどうしてもできてしまうように感じます。やはり、新自由主義社会が続くのか?アメリカが突き進もうとしている路線にどこか不安を覚えます。日本がかつて持っていたはずの国民性、島国のアドバンテージをもってすればゼロ・コロナ戦略は可能だったはずではないのかとまだ何かモヤモヤします。

通りすがりの文系の妄想としてお許しください。

今日もたくさんの感染者の方々が苦しみ、大切な人を亡くした方が悲しみの中にあることを思って祈ることしか今の私にはできません。

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