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謎の発疹とアコーディオンの音色

「原因はなんでしょうか?」
「原因はわからない。気温かもしれないし、ストレスかもしれないし。何かトリガーになることがあったのかもしれないし...」

私の身体に異変が起きたのは、9月初旬でした。
ある朝突然、両太もも裏に赤い発疹が出現したのです。

「ひょっとしてダニ?」
まずはそう思い、布団を干して、シーツや枕を洗濯しました。

するとその発疹は、翌日になると跡形もなく消えました。
ホッ。

その後しばらくは何事もなく日々を過ごしていたのですが、外出をすると決まって両太もも裏と両腕に謎の発疹が出現するようになったのです...

その発疹は見た目はもとより、痒みも伴いかなりストレスを感じていました。

そんな中、我が家のトイレの流れが悪くなり、業者さんを呼ぶことになったのです。

すぐに作業が終わると思ったところ、便座を外しての作業となり、1時間ほど作業をしていただきました。

その間私は作業者から50センチほどの位置で一部始終を眺めていたのですが、その夜、両太もも裏、両腕はもとより、両肩、胸の上、お腹など全身に発疹が出現したのです!

そんなことが何度か続いたため、私は予防策として可能な限り外出を控え、家族以外の人に会うことを止めました。

とはいえ、毎日籠っていてはそれはそれでストレスにもなるので、息抜きと運動も兼ねてご近所に買い物には出ていました。

するとやはり買い物に出た夜に発疹が出現.し、ついには外出せずとも発疹が毎日出現するようになってしまったのです...😨

さすがにこれは精神的ダメージが大きく、重い腰をあげて皮膚科を訪ねることにしたのでした。

受診をしてわかったことは、私の謎の発疹は「蕁麻疹」であるということです。

しかし、その原因は「わからない」ということです...

結局、アレルギーを抑える薬を処方され、1週間、様子を見て、それでも収まらない場合は再来院を勧められました。

受診の前夜は、ひどい痒みで眠れなかったこともあり、藁をもすがる気持ちで処方された薬を即効服用しました。

すると、あっというまにあまたの発疹は姿を隠したのです!!

薬ってすごい!!(ちょっと怖くもあり)
そして健康のありがたみというものを痛感。

とはいえ、根治したわけではなく、あくまでも薬で押さえているので油断は禁物ですが......

そんなわけで、発疹の原因のひとつの可能性として挙げられているストレスを軽減する努力もするべく、まずはリラックスできる音楽を聴くことにしました。

最近のお気に入りは、アコーディオン演奏です。
きっかけは、ロベール・ドアノー展示会です。

ロベール・ドアノーは、「パリ庁舎前のキス」写真で有名なフランスの写真家です。

パリを舞台に普通の人々の日常を撮った写真の中で、今回は1930年代から90年代にかけて撮影されたパリの街角にあふれるシャンソンやジャズなど様々な音楽シーンの作品が展示されていました。

そんな中でもっとも私の目を引いたのはアコーディオン弾きの女性です。

この女性はいったいどんな音楽を奏でていたのだろう?
私は彼女の演奏が聴きたいと思いましたが、さすがに演奏動画は見つかりませんでした。

しかし、パリのアコーディオン弾きの動画を探したところ、いくつかの演奏家がヒットし、中でも彼の演奏が一番私の感性に合っていました。

♪パリの空の下(1952年公開のフランス映画の挿入歌)

1952年は、第二次世界大戦から7年後ですね。
まだまだ戦争の名残りもある中、復興を目指す人々に希望とパワーを与えてくれる軽快なメロディに癒されます。

そして現代もまたコロナ禍という暗雲が漂い、人々のストレスも飽和状態に近づいていると感じます。

心地よい音楽は、心を癒し免疫力も向上させるという話も聞きます。

そうした音楽がこの難局を乗り越えるトリガーとなり、世界中の人々が健やかで楽しく語り合える日が一日も早く訪れることを願ってやみません。


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