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〜VB TIMES 7月号Vol.1〜i-Bankビジネスプランコンテスト結果発表〜

Venture Bankは、世界中で事業展開する企業、そして、世界を舞台に活躍している投資家たちによって組成された、ベンチャー支援プロジェクトです。

「起業したい」「事業を起こしたい」という未来の起業家たちをサポートするべく、私たちはビジネスプランコンテストの開催など、様々な取り組みを行っております✨

未来の起業家を更に応援するために、現役起業家やエンジェル投資家のインタビューや、現在企業に向けて奮闘する未来の起業家たちに注目し、その様子をお届けする『VB TIMES』🌳

7月号Vol.1では、i-Bankビジネスプランコンテストの結果発表をお伝え致します!

未来の子供達の為に〜児童虐待問題〜

2021年現在、児童虐待に関する問題は後を絶えません。

また、虐待相談対応件数も減ることがなく社会問題となっております。

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参照:http://www.orangeribbon.jp/about/child/data.php

Venture Bankでは未来の起業家たちをサポートすべく活動に取り組んでおりますが、まだまだ可能性が無限にある子供たちのサポートも積極的に取り組まなければならないと感じております。


そうした社会問題を解決すべく「児童虐待が原因で幼い命が失われることを防ぐ為の画期的なアイディア」をVenture Bankのサービス、i-Bank内で募集しました!

そしてコンテストの結果が、6月18日(金)に発表されました。

<i-Bankとは>

i-Bankはオープンイノベーション及びオンラインインキュベーションの機能を兼ね備えた登録無料のビジネスマッチングプラットフォームです。

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【優秀賞】語れない子供のシグナルを検知!虐待から救う!(井上博喜さん)

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【以下、井上さんのプレゼン内容】
「語れない子供のシグナルを検知!虐待から救う!」ですが、虐待を調べていくうちに、虐待されている子供の特徴、その親の特徴がわかった。また、実際に虐待が行われている場合であっても、行政が介入し解決することはは、現状では、なかなか難しいということがわかった。
虐待を受けている子供は、「虐待を、話してはいけない、誰にも相談ができない。バレたら殴られ、更にひどい目に合わされる。だから、この虐待という嵐がすぎるまで、おとなしくしているしかない」と、思うようにならざるを得ない。中には、必死に助けを求める子供がいても、いろんな壁が立ちはだかり、周囲は何もできない。
もちろん、行政もただ見過ごしているわけではなく、ガイドライン(マルトリートメント)もあるが、それを実行するのは人間であるため、いくらやる気があっても、個々の現場によってケースが違う。
また、虐待だと思い救いの手を差し伸べたものの、それが誤りであった場合タダでは済まないため、積極的に行動に移せないというのが現状だ。
よって「子供が知らない間に、虐待の事実を子供の生体反応から、導き出し、それを標準化することで、行政が介入しやすくする」ということを実現するための仕組を考えました。

優秀賞の井上さんは、虐待されている子供や親の特徴から、独自に考案した機器と用いて、虐待されている子供を探し出し、行政の保護をしやすくするというアイディアを提案して下さいました。

このアイディアは、現在行政が行える虐待児童保護の定義を広げ、より具体的かつ現実的に実現しやすいアイディアというところも評価のポイントとなりました。

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【受賞コメント】
今まで、いろんなビジネスプランコンテストに応募しましたが、ここまで深く問題点に切り込み、深く理解していただけるまで、お話をさせていただいた、ビジネスプランコンテストはありませんでした。
おかげで整理がつき、国際特許に詳しい事務所にお話をさせていただけるまでになりました。
まだまだ、力不足の私ですので、i-Bank様やメンター様には、ご相談したいことがたくさんございます。
ぜひ、その際には、お急がしいでしょうが、お力をお貸しいただければと思っております。
本当に、ありがとうございます。

井上さん、素敵なアイディアをありがとうございました。

優秀賞である井上さんには、賞金10万円が贈呈されました!

【入賞】CAP(子どもへの暴力防止)プログラムにおける「おとなワークショップ」の普及(上里彩夏さん)

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【以下、上里さんのプレゼン内容】
CAP(子どもへの暴力防止)プログラムというものがある。CAPは子どもがあらゆる暴力から自分の心とからだを守るための人権教育プログラムである。暴力は、いじめ、誘拐、性暴力など力関係のもとで生じる”人の心とからだを傷つけること”を指し、殴る・蹴る・言葉の暴力にとどまらない。
CAPプログラムが初めて日本に導入されたのは30年以上前で、現在は全都道府県にCAPプログラムを実施するグループが存在する。2021年4月16日に文部科学省が公表した『生命の安全教育』教材においても、CAPプログラムで子どもたちに伝える対処方法(「いや」ということができる、逃げることができる、相談することができる)を伝えている。同教材の開発に当たりCAPセンター・JAPANなどのCAPスペシャリストを養成したりプログラムを実施している団体にヒアリングを行っていることが、内閣府男女共同参画局の資料に載っている。
CAPプログラムの特徴は、子ども向けのワークショップと、保護者向けのワークショップ、教職員向けのワークショップの3つで初めて1つのプログラムになることだ。
保護者向け・教職員向け・その他地域の大人向けのワークショップがあり、それらは「おとなワークショップ」と呼ばれる。子どもへの教育の重要性は語られるが、子どもたちのSOSを適切に受け止められる大人が増えなければ、いくら子どもたちを教育したところで社会が変わることは無い。正しい知識を持つ子供より、間違った常識を持つ大人の方が圧倒的に多い現状があるからだ。
その点でもCAPプログラムは有効と言える。子どもへCAPプログラムを実施するためには、可能な限り前日までに保護者と教職員向けのワークショップを実施しなければならない。それは、CAPプログラムを実施すると、自分の心とからだを大切にできるようになるからである。自分の心とからだを大切にできるようになって初めて、他者の心のからだを大切にできるようになる。虐待が起こるのは、親自身が自分を大切にできていない可能性がある。大人向けのワークショップを普及させることで、自分を大切にできる親が増えれば、自分で自分を追い詰めなくて済むようになる。悩んでいる親を間違った常識で追い込む人が減れば、虐待も減っていくと考えられる。CAPのおとなワークショップの普及が結果として子供を虐待から守ることにつながる。

上里さんは、日本でも30年以上前から提供されている虐待防止プログラム「CAP」の内容に沿って、虐待をしている親にも着目し、親のケアも含めたワークショップを含むプログナム内容を提案いただきました。

虐待されている子供へのアプローチは様々なアイディアが寄せられましたが、親にも着目し、ケアしていくという内容が評価のポイントとなりました!

【受賞コメント】
この度は入賞という評価をいただきありがとうございました。
CAPを通して、大人も子どもも「自分は大切な存在なんだ」「自分の身近な人たちも大切な存在なんだ」と腑に落ちることが虐待やいじめなど様々な暴力の防止に繋がると思います。自信を持って今後も活動していきたいです。
▼参考▼
「CAPセンター・JAPAN」http://cap-j.net/
「J-CAPTA」http://j-capta.org/

【入賞】同級生を守ろう(上田陽加里さん)

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【以下、上田さんのプレゼン内容】
YouTubeに児童虐待について知ってもらう広告を流すことで、児童虐待の件数の多い小学生に知ってもらうことで、同級生の虐待を受けている子の発見に繋がると考えた。

現在小学生たちが見るYouTubeという媒体に着目し、子供たち同士で発見し、防止していこうというアイディアが、すぐに実現できそうなアイディアであるという点も評価のポイントとなりました!

【受賞コメント】
自分の興味のある分野に対してのアイディアで、結果を残せたことを嬉しく思います。
今回経験させていただいた事を元に、更に精進できるように頑張ります。
この様な機会を設けていただき、ありがとうございました。

【入賞】お寺×児童虐待対策 「駆け込み寺」の復活大作戦(白川良美さん)

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【以下、白川さんのプレゼン内容】
お寺×児童虐待対策
①背景
年々増加しつつある児童虐待のほとんどが家庭内でおこるため、発見することが難しいと言われています。
そんな隠れた児童を救うため、今回提案するのは、お寺と児童対策のコラボ企画です。
お寺は高齢化にともない参拝者やお布施をする人が減り運営が厳しくなっています。
お寺を児童虐待対策に活用することで、お寺が人々にとって救われる場所であることを再認識できるのでは!と考えました。
児童を虐待する親は自分の幼少期にも虐待を受けたことがあることがあるため、虐待される子供だけでなく、大人も支援できる仕組みを考えました。
また、児童は逃げる場所があること、家庭だけが世の中すべてではないことを知ってもらいたいという思いからこの企画を立案しました。
②方法
家庭暴力をしてしまった親と家庭内暴力を受けた子供は、「駆け込み寺」≒(近くのお寺)に助けを求めることができます。
「駆け込み寺」とは:
「駆け込み寺」では、心身ともに健康になるための修行を一定期間行います。(約3か月)
例えば、大人では警策・瞑想、座禅や滝に打たれる修行を行います。子供では寺の掃除などのお手伝いや学校から出る宿題も毎回きちんとこなすことを条件とします。
お寺での生活ではネットやテレビは設置せず、自分の生活に向き合います。
市や行政の助成金支援を受けることを想定し、食事や宿泊の関する費用は無料とします。
児童相談所とも連携することで、児童虐待対策の体制強化に努めることができます。
さらに、参拝者の多くは高齢者のため、子育てしてきた高齢者とのふれあいを通して、高齢者とお寺と児童のコミュニティの強化に努めます。
③相乗効果として期待される成果
1.無住寺院対策
子供たちが集う修行の場として認められ、お寺の活用機会が広がり,支援金や助成金支援も入ることで、お寺の活性化(無住寺予防)に繋がります。
2.高齢者の交流のとなる
子供と接することで、認知症予防などお寺に通う高齢者を元気にさせます。
3. お寺の認知・周知拡大
駆け込み寺の活動が世間に認められることで、お寺の周知拡大へ参拝者の増加につながります。

以前は駆け込み寺もあったものの、現在その存在は減少しつつあります。しかし、助成金など具体的な資金源を元に実現できるアイディアという点が評価のポイントとなりました!

【受賞ポイント】
受賞のお知らせをありがとうございます!!
提出にあたり、前田祐二のオンラインサロン「メモ魔塾」の特進科メンバーから企画、提案のアドバイスを頂だきました。受賞できたのも彼らのおかげです。このアイディアは事業実現に向けて取り組む予定です。

入賞者のみなさんおめでとうございます。

賞金としてみなさんには1万円が贈呈されました。

〜今回のコンテストを踏まえて〜

今回のコンテストでは、しっかりとしたビジネスプランというよりは画期的なアイディアを募集しました。

結果たくさんの方からご応募いただき、みなさんが児童の虐待に対して関心を持ってくださったのではないかと思います!

沢山のアイディアをありがとうございました!!

このnoteを読んで、より多くの人が子供の虐待に関して、今一度考えるきっかけとなれば嬉しいです。

▼児童虐待に関する気になるnoteはこちら▼

他のテーマでビジネスプランコンテスト開催中!

Venture Bankでは現在2つのビジネスプランコンテストを開催しております。

今回のコンテスト内容と同様に、どれもアイディアのみでもご参加いただけるコンテストになっておりますので、該当のアイディアをお持ちの方はお気軽にご参加ください!

▼開催中のコンテストはこちら▼

※コンテスト参加には事前にi-Bankの登録が必要となります。

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次回の更新もお楽しみに♪

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