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メキシコに取り憑かれ29歳でスペイン語始めるとこうなる

ご無沙汰!(知らんがな)

去年の夏に勢いで書き綴ったメキシコ旅行の記事から早くも6ヶ月が経過。
メキシコに取り憑かれてから人生は二転三転。
そしてめでたく三十路に突入し
2023年2月現在、メキシコに寄生中。
大きかった転機は29歳7ヶ月でスペイン語を始めたこと。
私が「喋れるようになりたい」と思って初めて自発的に勉強したのが20歳の時の中国留学で、やりがいはあったけどゼロから新たな言語を学ぶのは結構疲れたので、アラサーのわたしが正直またこんなめんどくさいことをやるとは思わなかった。

それではここまでをざっと振り返ってみましょう!!!

お部屋の、かわいすぎるメキシコ雑貨たち


遡ること昨年7月。
メキシコ旅行終盤、とある街で才色兼備なメキシコ人と友達になる。
レストランでも宿でもスペイン語しか通じないことが多かったメキシコを色々と案内してくれて、PCR検査の手続きも助けてくれた。
その子は3、4ヶ国語話せる子で
「3ヶ月間ひとつの言語にフォーカスすれば、ある程度の基本は話せるようになるよ、スペイン語やってみれば?」
と私に言う。
たしかによく、「○ヶ月でペラペラに…?!」みたいな広告があるけど、物は言い様。
言語それだけに集中して訓練のように繰り返しやれば、ある程度の基礎部分は3ヶ月くらいでざっくりは学ぶことは不可能ではない。

スマホのしすぎか年齢のせいか、昔に比べると明らかな記憶力の低下が心配だったけど、思い立ったら吉日と自分に言い聞かせつつ8月初旬に日本へ帰国してすぐ、独学でスペイン語の勉強を始めた。
モチベーションは楽しかったメキシコ旅行。

まずは本屋でスペイン語基礎の本を適当に一冊買って、少しずつ言語に慣れる。
「一匹の犬」「あなたは〇〇」「わたしは〇〇」等からスタート。

単語を増やすために並行して、「ドア」「テーブル」「服」などの自分の部屋に見えている物をスペイン語で付箋に書いて、直接それぞれに貼っていく。わたしの体がボーッとしてる間も、脳には働いてもらわなければ困る。

「赤(rojo)」を覚えるべく
赤いものに直接書いたパターン。


並行してYouTubeのスペイン語チャンネルを見る。その名も「らてすぺ」。ペルーと日本のハーフでめっちゃ陽キャなお姉さんによるスペイン語講座。わたしはこのチャンネルにドはまり。フレーズも、文法の説明もわかりやすくて何回も見た。ほんと、お姉さんに直接お礼言いたいくらい。

らてすぺ


あとは他のYouTubeチャンネルで見つけたスペイン語会話をリピート。100%わからなくても、とりあえず繰り返し聞いて口にだす。


それから言語マッチングアプリにも課金。時代は令和。令和といえばマッチングアプリ。
私の地元にはスペイン語圏の人がほとんどいなかったので、とにかくアプリで友達を手っ取り早く作り、覚えた表現を使ってみる。
色んな人に同じ自己紹介を30回くらいするので覚える。
半月後、さらに基礎を深めるために少し厚めの参考書をもう一冊購入。

書いてる内容がわかりやすくて、音声付だし個人的にめちゃめちゃお気に入りの二冊目


私は幸いなことに時間だけは立派にあったニートだったので、上記のようなことを文字通り一日中やっていた。

はやく覚えたくてこういうのも使った。受験生か。

「そんなやる気があれば東大でも行けたかもな」と母親に嫌味を言われながらも、続けること約一ヶ月。
言語なのにひとり家にこもって黙々とやることに行き詰まってきて、スペイン語の学校を調べだす。
最初は大好きなメキシコの学校に行きたかったけど、お隣のグアテマラのほうが安かったので、評判の良さそうな学校に直接メールしてこちらを予約。
その名もAntiguena Spanish Academy
一日四時間のマンツーマン授業が週5日
ホームステイで3食付(日曜以外)
それぞれ週200ドル。
事前支払いもなしで予約完了という結構緩めのシステム。
というわけでいざ渡航。

グアテマラの観光地、アンティグア


グアテマラの語学学校はアンティグアという観光都市に集中していて、私もここで一ヶ月ホームステイしつつ勉強。

わいの部屋。蚊取り必須


各家庭に受け入れる学生はだいたい3人~6人。
ガッツリ学校で勉強!というよりは皆バックパッカーで中南米をまわりながら観光ついでにグアテマラへ来ている子が多かったので、入れ替わりが激しい。
一ヶ月で一緒になったのはロシア人、フランス人、ベルギー人、アメリカ人、ノルウェー人、オランダ人、ドイツ人、韓国人。ヨーロッパ勢多め。

勉強する場所は教室ではなく庭。自然いっぱい。

授業はまず初日に先生とお話。事前テストとかはない。
自己紹介や滞在期間、スペイン語やってどのくらいとか、そいういう会話からレベルを探って教材とか授業スピードを決めてるっぽい。
教材も授業内容も、結構なボリューム。

すぐ書き込む癖があるし今みるとなぜ色ペン使ったのかわからない
覚えたのを消していってた模様

名詞も動詞も、日本でやってるつもりでも知らない言葉だらけで泣けた。心折れそうになりつつも繰り返し繰り返し覚える。
実は秋から予定していたニュージーランドのワーホリ予定をキャンセルしてグアテマラへ来ていた私は、なんとしてもその投資に見合うリターンを得なければという思いから必死。

先生が用意してくれた別教材


グアテマラの学校の先生もとても献身的で、カードゲームを使って授業をしてくれたり市場へ散歩へ連れて行ってくれたり、上達のためにいろんなアプローチをしてくれた。
週末も追加料金を払えば授業が受けれたので、もう土曜日も授業とった。おりゃー

そして一ヶ月が経過。


学校終わりの10月下旬、中級ゲット。
先生の甘い裁量もあるかもしれないけど、とっても嬉しかった。
まだ聞き直しながらも間違えながらも、8月からざっくり3ヶ月でコミュニケーションがとれるくらいのレベルにはなれたし、私にとってはめちゃくちゃ良い投資だったと思う。
三十路を間近に短期間で負荷をかけて学ぼうとしたリターンか、なんか白髪増えた気がするけど気にしない。


そのまま再度メキシコへ向かう。完璧ではなくとも、7月に来た時はほぼ分からなかったスペイン語が使えるのが楽しくて当時の私は無双状態。11月、メキシコ最大のイベント「死者の日」を満喫しながら一ヶ月メキシコをまわる。
旅行終盤、もともと言語アプリで知り合っていたメキシコ人、クラウディオ君と実際に会う。
ボイスメッセージや文面から穏やかで上品な子だなと思っていたし、若干オタク気質な彼は日本の文化にも詳しく意気投合。
私はすでに別の旅行や仕事の予定があったので、一旦メキシコを出ることになったけれども運良く色んな条件が重なって今年一月、めでたくメキシコへカムバック。メキシコのレオンという街へ寄生中。

この半年は非常に濃かった。
2、3年続くコロナ禍でやる気喪失の時期もあったけど、何かを始めるのに「遅い」はないんだなと久しぶりに体感して元気がでた。
次は何を始めよう。。

というわけでせっかくメキシコにいるので、次回はメキシコの物価やリアルな生活について書きます。では!

#創作大賞2023

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