見出し画像

アメリカで出会った100の光景 N0.17<大自然の絶景>アラスカ・氷河クルーズ 目前に迫る青の氷壁

景色を楽しむ場所って、本当に天気によって印象が変わる。
もちろん、雨には雨の、曇りには曇りの味があるとは思うものの、やはり太陽がある景色は格別。特に初めての場所ならなおさらのこと。
雨具がいらないというだけで気持ちまで軽くなる。
雨が多い9月のアラスカ。天気予報がいい方に外れて、雲に切れ間があった。クルーズ日和になって素直に嬉しい。

乗船時間になり、続々と人が集まってきた。思っていたより大きなクルーズ船に乗り込む。1日で26個の氷河が見れる「26氷河クルーズツアー」。
船内は窓に沿ってテーブルが並んでいてわたしたちのテーブルは4人席。乗船時に席は決まっていてアメリカ人の老夫婦と相席だった。こういう場ではフレンドリーにお話するのが、アメリカでのマナー。英語のプレッシャーがあるので、一緒の席が日本人だったらいいな、と思っていたんだけど。でも、英語がわからないなりに氷河が現れるまでお話をした。

入江をなめらかに走り出した船。遠くの木の上に鷹がいるとアナウンスがあり、誰かが見つけて指さすと、みんなもそちらを見る。
そこで気づいた。どうしてわたしは双眼鏡を持ってこなかったんだ!
小さな島にはアザラシと鳥がたくさん。嗚呼、双眼鏡・・・。

氷河を抱く山が見え始めた。
360度青い空と山と海。どっちを向いても、どこを切り取っても絵になる。

そして段々と、氷河の流れ込んでいる場所に近づいていく。

誰もいない静かな海、と思ったら、海の真ん中でプカプカ顔を出しているのはラッコ。
なんだかとぼけた顔をしているように見えて、キュートなことこの上ない。
ラッコなんて、水族館にしかいないものだと思っていた。

海に浮いている氷は、氷河に近づくにつれて段々増えていった。
最初、ビニールのゴミかと思ってこんな場所に、と憤りを覚えたのだが、当然、そんなことはありませんでした。
近くで見ると、色といい形といい巨大なハッカ飴のよう。舐めてみたい。


そして真打ち登場。今までで幅の一番広いサプライズ氷河の前で船は停まった。
みんなデッキでカメラを構える。
目の前に、滝がそのまま凍ったような氷の壁がある。大迫力!

じっと見ていると、小規模ながら端の方が崩落して、しぶきが上がった。歓声が上がる。
この瞬間が見たかったのだ!

自然に包まれた氷河クルーズ。行くときには双眼鏡を忘れずに!

26氷河クルーズツアー (ウッティア・アラスカ州)
クルーズ時間約5時間・ランチ付き
(26 Glacier Cruise)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?