私をいじめたお前へ

昔私をいじめたお前がなぜ今そんなに幸せそうなんだ。
結婚して子供がいて仕事も順風満帆。何不自由なく生活している。
かたやお前にいじめられた私は高校生だった当時ストレス障害を発症して不登校になった。


不登校の時は希死念慮に襲われてしんどかった。
「死にたい」「殺してくれ」と喚き続け親も苦しませてしまった。
数日おきには学校に行ったがお前に陰口をこそこそ言われた。
保健室登校も数日だけしたが結局続かなかった。
そのうち学校も完全に行けなくなり中退した。
もう自分ではどうしようもなかった。ただただ苦しかった。


私の人生がうまくいっていない理由のすべてをお前のせいにするつもりはない。ただ当時の記憶は私の人生の中でとても重くて痛々しい記憶であることは間違いない。忘れたくても心に深く傷が刻まれている。


過去に人を傷つけたからといって将来その報いを受けるとは限らない。
世の中弱肉強食、強い者が勝つ。
私は弱かったからいじめられた。ただそれだけ。
人生が理不尽なのも理解しているし今更それを叫ぶつもりもない。


ただ私を痛めつけたお前に当時私が感じた苦しさと同等、あるいはそれ以上の苦しみを味わってほしいだけなんだ。私の心に深い傷をつけたお前にその報いを受けてほしいんだ。


大人になった今ではお前がどこで何をしているのかはわからないし知りたくもない。自分の手で復讐したいとも思わないし二度と会いたくもない。


私はささやかにお前の不幸を願うだけだ。
お前が私を痛めつけたようにお前の大切な人も誰かに傷つけられ痛めつけられるといい。絶対に不幸になれ。とことん苦しめ。


それを願うだけで他力本願な私はきっとこの先も誰かに痛めつけられる側の人間なんだろうな。


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