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かけっこを好きにさせてくれた本

こんにちは。

今日は、私が陸上の長距離を
好きになったきっかけを話そうと思います。
少し長めですが
お付き合いいただけたらうれしいです。

本題の前に
私のかけっこ歴を少しお話すると
小学生の頃は
学年の平均よりちょっと速いかな
というくらいでした。

中学で陸上部に入りましたが
長い距離が少し得意だったからという理由で
特に熱意があったわけではありません。
ただ
個人競技に向いていた性格がプラスとなり
練習が苦に感じることもありませんでした。

そうした中、中学3年生の春
私はある1冊の本と出会いました。

それが、三浦しをん著の
「風が強く吹いている」です。

実写映画化、アニメ化もされているので
ご存じの方も多いかもしれませんが
ざっくりあらすじ紹介させていただきますと
同じ大学内のほとんど陸上経験素人の大学生(一部名経験者含む)10人が
箱根駅伝を目指し走る、という物語です。
(本当にざっくりですみません。)

この本は500ページ近くあるのですが
当時、読書が苦手であった少年でさえ
あっという間に感じるくらい
夢中になって読んだのを覚えています。
そしてこの本が
その後の陸上人生に大きな影響を
与えまくりました。

当時、感銘を受けた部分をまとめると
①:長距離選手の誉め言葉は
  速いではなく強い、であること

②:走るとは純粋で美しく
  尊い行為であること

③:「走るのは好きか?」と問われるところ

これらの言葉が、当時、
グサグサと刺さりまくりました。
それまで
速い選手=強い選手だと思っていたのが
必ずしもそうではないことが
目からうろこでしたし
走るという行為は単純だけど単純だからこそ
洗練された走りは美しく
尊いものだということに魅了され
いつかこういう風になれたらなと憧れました。

そして、「走るのは好きか?」
この言葉は
何度でも自分を原点に立ち返らせてくれます。

自分は何のために走るのか?
自分のため?
家族、友人、恋人、
それともほかの誰かのため?

答えは
好きだから。
走るのがただただ純粋に好きだから。
だから、私は、走っている。

この気持ちは
中学3年生の頃から今も変わらないです。

この本のおかげで、陸上が大好きになれたし
これからもずっと好きでいるんだろうな
と思えます。

他にも、好きな場面、
好きなセリフはたくさんありますが
なかでも深く考えさせられることがあります。

それは

「走るとはなんなのか」

ということ。

個人的には、この部分が
この本の中で、最も大事なとこ
なんじゃないかなと思っています。

辞書的には
走るとは、"二本の脚を交互に前に出す行為”
かなぁと思っているのですが

正直、納得いく答えは
今もみつかっていないです。

走るってなんなのか、それを知りたくて今も、そしてこれからも
私は、走り続けています。

ここまで読んでくださり
誠にありがとうございました。

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