娘から卒業の日まで　第９話

2024年4月7日 12:46

空を見つめる。
今日は、とてもいい天気。
心地いい風。そして、私の目には
淡いピンク色の花が・・・

今年も桜の季節・・・・

もう何年前になるのだろう〜
離婚して、涙目の私を慰めてくれた。
そんな事を桜を見ると思いだしてしまう。

離婚当時は、生きていくだけで
いっぱい、いっぱい。
当時中学生だった娘達は、大学院生と
大学生になっている。

「ねえ？パパから会いたいとか連絡あるの？」

気になって聞いてみた。

『パパから連絡ないよ』

「パパに会いたかったら、会ってもいいのよ」

『会いたいと思わないから、会わないよ』

「・・・・そう・・・・・」

娘の言葉にほっとしている自分がいる。
でも、本当にこのまま会わなくていいのだろうか？と思う私もいる。

人間はいずれ亡くなる。
その時の再会になるのだろうか？
それとも、その時も会わないのだろうか？

円満離婚という言葉があるけど、
そうでない我が家は、どうなるのだろう？

離婚すれば私と元夫は赤の他人。
でも、娘達は他人にはならない。

きっと、この問題は、ずっと答えがでない。来年も桜を見ながら、そんな事を考えるのだろうか？

いや・・・

来年は、リケジョ（長女）と、りけ子（次女）の卒業のことだけを喜んで、桜を愛でる季節にしよう

2024年4月7日
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