やちよゆたか

ライター・ノヴェリスト。書店・図書館評論家(図書館司書有資格)、路地裏・居酒屋・スナッ…

やちよゆたか

ライター・ノヴェリスト。書店・図書館評論家(図書館司書有資格)、路地裏・居酒屋・スナック探訪家、時短・感嘆料理研究家、昭和歌謡・カラオケ愛好家。出没地:亀戸、錦糸町、神田神保町、新宿ゴールデン街、渋谷のんべえ横丁、早稲田、神楽坂、四谷荒木町周辺。

マガジン

  • 映画

    こちらでは大好きな映画の感想などを書き綴っております。

  • ドラマ

    気に入ったテレビドラマの感想などを書き綴っております。

最近の記事

常連のあるべき姿とは?

先週土曜の夜、初めて入るカウンターバーで とても不快な思いをした。 ボクが恐る恐る店のドアを開けるとカウンターにシニア男性の先客が一人いる。 入口付近のカウンターに座って店内を眺めているとカウンターの中にいる女店員に「お飲み物はいかがされますか?」と訊かれる。 「何があるんですか?」と尋ねると、メニューを出しながら 「メニューにないモノもおっしゃっていただけたら、お作りしますよ」とおっしゃる。 とはいっても初めての店。オーソドックスに角ハイボールを頼む。 その後はほったらかし

    • 三宅玲子著「本屋のない人生なんて」

      三宅玲子著「本屋のない人生なんて」 2024年3月 光文社刊 心ある人が、今朝の日本経済新聞の「春秋」欄に取り上げられていることを教えてくれた。 ネット書店で本を買い求める人が増え、多くの老舗書店が廃業に追い込まれている一方、個性的な本屋が増えているのも事実。 全国各地の気骨のある店主のやっている本屋を訪ね歩いたノンフィクション。 これは目を通しておかなければなるまい。

      • 中華料理みずの、中華よしの

        2軒並んでいる実に紛らわしい町中華だ。 しかも、これ、本当の話なのだが、 「中華料理みずの」の隣(こちら側)に かつてアシックスの東京支社ビルがあった。 (今はマンションになっているが……) アシックスの社員さんたちが昼食や飲み会で ミズノさんにお世話になっていたと考えると 苦笑してしまうのはボクだけ? これ作り話ではありません💦 (墨田区錦糸4丁目)

        • 生涯「踊り子」でいたいという思い

          ダンサー(踊り子)で振付師の真島茂樹さんが虚血性心不全で亡くなられました(享年77歳)。 一時期はオネエ系キャラのタレントとしても頻繁にバラエティ番組に出演されていました。 振付師という呼び方はあまり好まれず、生涯「踊り子」でいたいという思いが強かったダンサー。まだまだご活躍が期待されている年齢でしたのに謹んでお悔やみ申し上げます。 皆さんは同じくダンサーで振付師のラッキィ池田さんをご存知でしょうか? 実は、池田さんはボクの長女と同じ都立E高校の卒業生です。E高校のPT

        常連のあるべき姿とは?

        マガジン

        • 映画
          1本
        • ドラマ
          4本

        記事

          燃え殻さん「それでも日々はつづくから」

          ボクは発売日の毎週木曜日を楽しみにしています。 週刊新潮の毎号だいたい55ページに掲載されている、燃え殻さんのエッセイ(コラム) 「それでも日々はつづくから」を読むことです。 今週もなかなかに味わい深い文章でした。 しかも燃え殻さんにはボクと共通の病いがあることを知りました。 いつも家を出て、しばらく歩いてから、家の電気を消してきたか? 玄関の鍵をかけてきたか? そんなついさっきのことが心配になることです。 その他にも改修工事などで足場が組まれている建物の前を通るとき、

          燃え殻さん「それでも日々はつづくから」

          沙羅さんとたむたむとお父さんと。

          綾瀬はるかさんのそっくりさんでモノマネ芸人の沙羅さんとLUNA SEA河村隆一さんの真似をするたむたむが夫婦だと昨夜初めて知った。 しかも、たむたむの物真似レパートリーの一人、田村正和がたむたむの本名って本当なのだろうか? ちょっと出来過ぎの感がある。 さらに、たむたむの実父は「イラワジ川」という曲を歌う和泉順也さんというプロ歌手だという。 この親子二人がマジで「あずさ2号」を歌っているYouTubeを発見した。これがなかなかによい。 父親譲りで歌の上手な、たむたむの

          沙羅さんとたむたむとお父さんと。

          新しい靴を買いました

          新しい靴を買った。 衝動買いというやつだ。 ビジネスシューズを買うのをやめて もう1年以上経つ。 こんなカジュアルな靴が欲しかった。 この色も気に入った。 インディゴブルーといえばよいのか。 つま先と踵部分の色が濃くなってる ところなんざ泣かせるじゃないか。 マルイ錦糸町の1階。 常設の店舗じゃなくて一定期間だけ開店 しているお店らしい。 背中に「匠」と染め抜かれた法被を纏って メガネをかけた庶民的なオヤジさん。 この人がなかなかに味わい深い。 セールストークが

          新しい靴を買いました

          My Favorite Song No.7

          織田哲郎さん「ボクの背中には羽根がある」 2001年リリース KinKi Kids のヒット曲ながら、この曲の作曲者である織田哲郎さんヴァージョンがなんとも味があってカッコいい。(作詞:松本隆さん) しかも、カラオケに収録されているからありがたい。いつもボクはこちら織田哲郎さんヴァージョンで歌う。(今夜もタミコママの店で歌った) この歌は目の前に時空を超えた情景が浮かんでくるから不思議だ。 歌詞とメロディに一体感があって、フォルクローレの調べがさらに雰囲気を高めている。

          My Favorite Song No.7

          ショーシャンクの空に

          2時間22分というとても長い映画だった。 なのに時間をまったく感じさせない。 素晴らしい作品。 こういう小説を書かなければならない。 主人公のアンディーが図書係となり、毎週、 州議会に図書予算の要望の手紙を書き続け、 ようやく幾ばくかの予算をつけてもらうこと になった。さらに手紙を書き続け毎年の図書 予算をつけてもらうことに成功し、汚い倉庫 同然だった図書室を囚人たちの娯楽と教養を 身につける場に激変させる。そんなとき、悪 たれの若者が改心して高卒資格を取りたいと アンデ

          ショーシャンクの空に

          My Favorite Song No.2

          チューリップ『青春の影』 1974年6月リリース  結婚披露宴で新郎の友人がこの曲を歌うことがあると聞く。でも、それは違うんじゃないかと。 ボクは逆の意味の曲だと捉えている。 以下の通り理解しており、この曲を聴くとボクは涙が溢れてくる。 ボクと付き合って君は恋を覚えたけれど、 甘いばかりの恋ではなく、悲しくて辛くて ときに涙したこともあったね。 今まで君と一緒になるという大きな夢ばかり 追いかけてきたボクだけど、激しい風に吹か れて、涙を堪えて君は新しい恋を見つけた。

          My Favorite Song No.2

          お酒に酔うのはたまにはいいけど、自分に酔うのは程々にしましょう

           最近、親しくなったある女性からのLINE返信にこう書いてあった。きっとボクがいい気になって書いたものをそのまま送ってしまったのだろう。  でも具体的にどこを指してそういわれたのか、今もって心当たりがない。  先日、その女性にお目にかかったとき、ボクと誕生日が一緒だと教えてくれた。自分でもすっかり忘れていたが、LINEのホーム画面に誕生日を公開しているらしい。 「じゃ、ボクたちって性格や運命も似てるんですかね?」  嬉しくなってそんなことをつい口走ってしまったのだが、一笑に付

          お酒に酔うのはたまにはいいけど、自分に酔うのは程々にしましょう

          羽田圭介さん「スクラップ・アンド・ビルド」

          羽田圭介(はだ・けいすけ)さんは明治大学商学部卒。 かつて猿楽町にあった男子校、明治大学付属明治高等学校・中学校(略称:明大明治または明明/メイメイ)の出身でもある。 *2008年に同校は調布(日本航空グランド跡地)に移転し、同時に男女共学になっている。 ボクの亡き親友WNも同校の卒業だ。 もちろん猿楽町校舎の男子校時代の。 *全国の中堅進学校から一般入試で入学したボクを含む学生達から「フゾクアガリ」と揶揄される向きもあったが、それは畏敬の念の裏返しだった。 この羽田さ

          羽田圭介さん「スクラップ・アンド・ビルド」

          Everyday, カチューシャ

          髪が伸びた。 無精ともいうし、イメチェンのための準備 ともいう。 加齢性白内障なんてレッテル貼られちゃったけど 前髪が目に入るのがいけないんじゃないかとも 思う。視力が落ちたのも。 で、百均でカチューシャ購入。 これ、よくサッカー選手がやっているよね。 あっちはヘアーバンドというらしいけど。 先日、乗り過ごした新小岩でカラオケやったとき 画面の歌詞が見えないからこれした。 そしたら紗栄子さん、眉間に皺寄せて、 「似合わないからやめた方がいい」 って言うんだよ。 紗栄

          Everyday, カチューシャ

          『アイのない恋人たち』 第7回

          栞(成海璃子)の乗る長野行き長距離バスの発車場所まで多聞(本郷奏多)が追いかけていくところまでは想定内だった。 そのあとは予想だにしなかった展開に……。 運転手に促されバスに乗り込む栞。そして発車。 多聞は栞を見送るでもなく呆然と立ち尽くしたまま。 視界から遠ざかる間際にバスがゆっくり停車する。 ドアが開き、栞が手荷物を持って降りてくる。 栞は多聞の元まで駆けていき思いっきり抱きしめる。驚きながらも栞を抱きしめ返す多聞。 次のシーンは多聞の部屋。 実は風俗で初体験を済

          『アイのない恋人たち』 第7回

          大六野耕作学長の最終講義

          素晴らしい最終講義でワクワクさせていただいた。 刺激的な話題もユーモアに溢れ、笑いあり、ときに落涙してしまうようなエピソードも披露された。感動的な話題満載でたくさんの勇気と元気をもらうことができた。 学長になられて4年。国際交流担当副学長就任から数えると8年になられる。母校明治大学がこれだけグローバルな大学に変貌を遂げた正に立役者だ。 私より6つ上の先輩。 ご自身のことを絶滅危惧種だとおっしゃる。 故・岡野加穂留教授に師事して助手になられたのが28のとき。それから42年間

          大六野耕作学長の最終講義

          10年ぶりの新小岩

          品川から総武線直通の快速に乗り換え、気がつくと乗り過ごして新小岩に。 約10年前にお別れした女性の住む街。 これまで足を踏み入れてはいけないとボクの中で禁忌になっていた街。 決して意図があったわけじゃなく、たまたま乗り過ごして下車するんだからと勝手なエクスキューズを決め込む。 10年ぶりに降り立った新小岩は駅ビルが出来ちゃっていて、昔とすっかり変わってしまったところと全く変わらないところがごちゃ混ぜになっている。 「今時、駅ビルがない駅なんてあんまりないよね」 そう彼

          10年ぶりの新小岩