読書感想文〜朝井リョウ「桐島、部活やめるってよ」

高校生が主人公になっている物語で、桐島が部活をやめることによって周りに小さなようで大きな影響が与えられます。

高校生活ならではの恋愛や部活、クラスの中の自分の立ち位置などが表現されています。

5人の主人公が出てきて、それぞれの目線で物語が進んでいくのですが、すべての主人公に共感できる部分がありました。
この本は初めて読んだのが高校生の時で、そのあと大学生になってから2回ほど読んでいるのですが、読むたびにより共感力が上がっている気がしておもしろいです。

部活で活躍できない悔しさ、クラスの中で目立っている人と話してみたいけど話すことすらできないこと、卒業後どうするのか思い悩むこと、などさまざまな感情が表現されていて、どれも共感できるものばかりでした。

また、この本でも表現されているように、高校ではクラス内の立ち位置がありますよね。
それがとても辛かったのを覚えています笑
でも、クラスでは居場所がなくても、それも忘れられるくらい夢中になれるものがある映画部の2人は幸せだと思いました。
自分の人生どうしたらいいのかわからない時が1番しんどいと思うので。

高校時代、スクールカーストが嫌だった記憶がいまだに残っているのですが、高校ってそんなものだし変えられないものより自分が夢中になれるものを見つけることに集中しておけばよかったと今になって思います笑
でも当時はそれがわからなくて、ひたすら苦しんでいて、どうしたらいいのか悩んでいました。

終わってからじゃないと気づかないことはたくさんあると最近よく思います。

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