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「バカンス」の輪を広げる、ネクストステージへ

次の舞台は大阪!主役は丸いあのパン


自社農園で育てた国産小麦を使ったおいしいパンをとおして、「日常のちょっとした時間をバカンスに」。
そんな想いから生まれた1号店のベーカリー バカンスと、2号店のル・クロワッサン・ド・バカンス。

また、昨年は2号店の入るビルの3階に、“パン屋によるパンをおいしく食べられる自然派カフェ”としてblank パンとコーヒーとワインをオープン。パン屋の2店舗とはまた少し違ったアプローチで、日常の余白をゆったりと楽しんでいただく空間が誕生しました。

こうしてさまざまな形でみなさまの日常に「バカンスな時間」をお届けしようと励んできたこの数年間でしたが、実は今年、また一つ新しい挑戦が始まりました。

次の舞台は大阪・森ノ宮。3/15にオープンを控える「パラベーグル」のプロデュースです。

こちらが外観。1階はベーグルの販売、2階はカフェスペースとなっています。

私たちにとっても初の試みとなる取り組み。プロデュースと聞くとなんだかかっこいい響きではありますが、私たちはこれを「バカンスの輪」を広げるためのネクストステージと捉えています。

パラベーグルでもバカンスなひとときを!

パラベーグルのプロデュースは、アパレルに特化して輸出入を行う専門商社・アルコトレーディングさんからのご依頼がきっかけでした。

アパレル業界の会社さんが思い描くベーグル屋とは? そう思いお話を伺っていくと、根幹にあったのは「地域に愛されるベーグル屋を作りたい」という気持ち。それは街のパン屋である私たちの価値観に通ずるものでした。

パラベーグルがある森ノ宮は、決して大きな商業エリアではありません。むしろ家や学校が集まり、この地域に長く住む方が多くいらっしゃるような場所です。暮らしが息づく街に根ざしながら、国産小麦のおいしいベーグルがある豊かな生活を提案したい。その結果、地域の人たちのちょっと豊かな日常に貢献できたなら…。こんな想いがむくむくとわき始め、パラベーグルというお店を共に形にすることになったのでした。

pallaとは、イタリア語で「玉」の意味。
ベーグルの丸っこい感じや、店からほど近い玉造の街を思わせます。

オーナーさんが思い描くのは、LAで出会ったという軽い食感のベーグル。生地がギュッと詰まった、日本のムチッとしたベーグルの食感とは全くの別物でした。

ところが、「すでにバカンスで作っていたベーグルが、まさにその理想にハマっていたんですよね」と、バカンスの村本。偶然にも、目指す味わいの方向性も自然と一致しました。

材料は小麦、水、塩、イーストのみで、バゲットと同じ。小麦粉は、自社農園産の国産小麦とその他の国産小麦をブレンドして使用。極めてシンプルな原材料の配合や製法を変えながら、独特の軽い食感を生み出します。

試し焼き中。バッチリうまく焼けました〜!

店頭には10種類前後のベーグルと、味わい豊かなベーグルのサンドイッチが並ぶ予定。さらに、ご自宅でも楽しんでいただけるよう、チーズやオイルサーディンといったベーグルに合う食材も販売する予定です。

新しい価値観を、どんどん形に

他業種で手を組みながらの店作り。バカンスにとっては、新しい引き出しが増えていくような面白さがありました。

「入口を入ってすぐの棚には、サングラスが並ぶんです。アパレルの方のそんな発想の一つひとつがめちゃくちゃ刺激的でした。飲食店の人間やったら、絶対サングラスを入口に置こうなんて思わないですもん(笑)。オーナーさんが、こういうパンを作って欲しいとか、こんなん置いてみてもいい?とか、結構なんでも言ってくれる方なんです。僕はいろんな人の意見を聞きたいタイプ。自分の意見はわかっているので、それだけで進めても面白みがないじゃないですか」と村本。

オープン準備真っ最中の、バカンス&ル・クロワッサン・ド・バカンス両店のパン職人たち。

さらに、今回のベーグルサンドのレシピは、バカンスとも縁の深い信頼のおける神戸のシェフに依頼しました。「プロの料理人のセンスや完成度は本当にすごくて。一緒に仕事に携わることができて本当に嬉しかったです」と、同じ飲食業界の中でもまた異なるジャンルの視点や感性に触れられた機会でもありました。

バカンスの未来を見据えて

パン屋としての基本を大切にしつつ、自分たちにはないアイデアを柔軟に取り入れ、試して、形にする。これは間違いなくバカンスにとって大きな刺激となりました。

バカンスの“成長”という意味で言うと、実は今回の新たなチャレンジは、働き手にとってのより良い環境づくりに向けたステップにもつながっています。
働くスタッフにとっても、バカンスとの関わりが今後、時間やお金の豊かさなども含めて今よりさらに幸せなものであってほしい。神戸の自店舗の枠を超えた展開が、大きなカギになると考えています。

神戸でも大阪でも、日常にバカンスな時間を。パン職人として、バカンスとして、そしてファイブスクエアという会社として、「バカンス」の輪をさらに大きく広げていくのが次なるステージ。

スタッフ一同、ますます頑張ってまいります!


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