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『ワールドブルー物語』SB
…覚悟の時間だよ。蒼林くん。
波、出ておいで。
さっさと片付けてコーヒーを早く飲みたい。
異常なしだ。」
マイトンが声をかけると、こんな狭い一室の何処に隠れていたのか、音もなく波が現れた。
俺が喫茶店で見たのとはまるで別人だ。
表情のない顔が、これから何が行われるのかを物語っている。
「い、いや、ちょっ…」
思わず口走った瞬間、ノックの音がしてドアが開いた。
「失礼するよ」
聞き慣れた安心感のある声が背後から聞こえた。
部長?
思わず振り返った。
「これはこれは、蒼木部長。
さすが蒼林くん。
しっかりバックアップも用意しているとはね。
蒼木部長も全て聴いてたってワケだ。」
マイトンはどこか面白がっているようだ。
蒼木部長は俺を見ながら応えた。
「聴かせてはもらったがね。
これは蒼林君の独断だ。
しかしながらマイトン君、誤解があるようだ。」
視線をマイトンに移した。
俺もマイトンに視線を戻した。
「波が居ない…」
「あぁ、ホントだ。居ないねぇ」
マイトンはおどけて言った。
「で、誤解って?
それよりも、僕の話は信じてもらえたのかな?」
「信じるとも。
実際にワールドブルー社内で不穏な動きがある。
だから蒼林君に探ってもらっていた。
しかし、君と我々は同じ側のようだ」
「ふぅ~ん。あ、そう」
マイトンが身を乗り出す。
「信じる根拠は?」
「SBでどうかな」
SB?
なんだそれは?
しばらくの沈黙の後、マイトンが口を開いた。
「オッケーだ、蒼木部長。
信じるよ。
良かったねぇ、蒼林くん。
蒼木部長に感謝しないとね。
じゃあ、僕は忙しいから出ていってもらえるかな」
俺、助かったのか?
部長に促されて部屋を出た。
「部長、いったい…」
「その話はここではマズイ。
今日のところはこのまま帰宅しろ。はしを探る」
言うなり、足早に立ち去った。
「え、はしさん?」
どうして?
180話目。
どうも、蒼林です🤓
今回の『ワールドブルー物語』いかがだったでしょうか?
私の爽やかさがまるっきり出せず、いい所は全て部長に持っていかれるという、なんとも情けない役どころになってしまいました。
今回のお話は、波さんの無茶振りからはじまり↓
私が受け取って、丸投げして↓
小花さんが丸く収めようとするものの↓
マイトンさんが急展開させました↓
その続きを書いたものです。
マイトンさんの雰囲気を引き継げてるか不安もありますが、こんな会話になるんじゃないかと想像して書きました。
おすぬさんをキーポイントにしたり、はしさんを無理やり巻き込んでみたりしたので、後はお願いします(笑)
この『ワールドブルー物語』の全容はコチラのサイトマップ(byゆに)
分かりやすい解説付きのウィークリーレターは早くも第2弾!(byマイトン)
という訳で今回は、
色んな意味でワールドブルー大丈夫か(笑)
って、お話でした。
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買ってください!(露骨すぎ)
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