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『喫茶 花』で事件は起こりません…きっと。

今日も小花の朝は早い。

ここ『喫茶 花』を開店して以来、苦手だったはずの朝が大好きだ。
いつものように朝のルーティンをこなし、波さんが出勤してくる。
いつもの風景。

だけど最近、波さんの様子がおかしい…。
なんだか疲れているように見えるのは気のせいだろうか。時折朝方までゲームをしては寝むそうな顔をしているが、それとはなんだか違う気がする。

それでもまぁ、仕事はきっちりしてくれるので私がどうこう言う話でもないのだが。


カランコロン♪

今日もまたワールドブルー株式会社の社員さんが、お店には立ち寄ってくれる。
お客様がワールドブルー社で働いているのは知ってても、あの会社は幅広くいろんなことをやっているから、何をしてるのかまではよく知らない。
まぁ知る必要もないのだけど、ちょうど今きてくれたこの蒼林って人が何者なのかは少し興味があった。

黒縁メガネをかけてやたらと爽やかな笑顔…。なのに時折見せる人を見透かすような視線。あまりお店に初めてくる人はカウンター席に座ることって少ないのだけど、蒼林は別だった。
初めてお店に来た時、彼は迷うことなくカウンター席に座ると、店内をぐるっと見渡した。そして私が波さんを呼ぶたびに、波さんの方をチラッとみているようなそんな気がした。

知り合いなのかなとも思って、そっと波さんに聞いてみるけど、
「さぁ。。知らない人ですね」
なんてそっけなく答えるもんだから、私のただの勘違いだったのかもしれない。

それからというもの蒼林はよくうちに来てくれるようになっていた。


カランコロン♪

サボるのはおじいちゃん譲りなのだろうか。外回り途中のマイトンさんが顔を出す。
いつものソファ席に身を委ねて座っていたが、今日は客入りも多いので一緒にコーヒーが飲めない。一緒に一息つきたかったのにと思いながら、ふと見ると波さんがなにやら親しげにマイトンさんと話をしていた。

あの二人、いつの間にあんなに仲良くなったのんだろう…??

マイトンさんがお店に来てくれたその時、カウンター席には蒼林の姿があった。
マイトンと波の方を見つめていた私に、
「うちの社員ってよくここに来てるって聞くけどホントなんですね。しかも店員さんともすっかり仲良しみたいで」
思わず二人を見過ぎだったことに慌てたが、蒼林の視線は私ではなくソファ席の二人を見つめていた。

「常連さんが多いですから、確かによくお話しさせてもらうことが多いかもしれないですね。ほら、私と蒼林さんがこうやっていつもお話ししてるように…」

「…ふーん。
 …
 うーん……。あの二人って…」

蒼林は、含むように何かを言いかけたが、
「まぁ、いいや。ごちそうさま!またくるね」

と、言って店を後にした。


#ワールドブルー物語
#みんなで楽しむ


※この物語はフィクションです。
『ワールドブルー物語』にぜひ皆様も♪

初めましての方は、秘書のゆにさん作のサイトマップから。
いつも更新ありがとうございます。ゆにさん神✨

マイトンさんのウィークリーレターも気軽にワールドブルーの世界観が楽しめるのでおすすめです♪


そして、今回のお話は、波さんの

から、書かれた続編↓を踏まえた上での

蒼社長のからの『後はよろしくお願いします』という無茶振りバトンを繋げてみましたが、ただノープランをノープランで引き伸ばしただけのように感じなくもありませんw
とりあえず、急接近?のマイトンさんと波さんに若干嫉妬させておきましたw

他の参考記事は…

蒼林さんの初登場はこの記事…かな。脇役的かと思いきやメインキャラに大抜擢の予感w

そして、マイトンさんとマスターの関係はここにも書いてありますので、よかったら読んでください。
このあとどうなっていくんでしょうかw


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