サムネ

読書するほどバカになる【読書について(ショウペンハウエル)】

こんにちは、アラハバキです。
今回は、「”読書する”とは、どういうことか?」について哲学したショウペンハウエルさんの著作「読書について」をご紹介した動画をYouTubeに投稿しました。
ご興味ある方は、ぜひ御覧ください。

割と強烈なキャッチのサムネですが、念のために補足すると、ショウペンハウエルさんは読書すること自体を否定しているわけではないです。
大事なのは、本を多く読むことではなく、そこから何を得ようとするかという姿勢である、ということを述べています。

読み終えたことをいっさい忘れまいと思うのは、食べたものをいっさい、体内にとどめたいと願うようなものである。
その当人が食べたものによって肉体的に生き、今の自分となったことは事実である。
しかし肉体は肉体にあうものを同化する。
そのようにだれでも、自分の興味をひくもの、言い換えれば自分の思想体系、あるいは目的にあうものだけを、精神のうちにとどめる。
目的ならば、もちろんすべての人が所有している。
だが思想体系と言えるようなものを所有している者は、きわめて少ない。
このような人々は、いかなるものにも客観的興味をもたない。
したがってまた、読んだものも、そのままの形では、彼らの精神に付着しない。
つまり彼らは読んだものを、何一つそのままの形ではとどめていないのである。
【ショウペンハウエル『読書について』(岩波文庫版)p.137~138】

つまり、「自分はこういう状況ではこういう風に振る舞う、なぜなら~」という思想体系をそもそも持っていないと、読書で得られる効果というのは全くの0にすらなる、ということを述べています。

読書家にとっては、耳の痛い話ですね。
しかし、ここまで「読書とは何か?」ということを哲学した書物はそうそうないのではないかと思います。
岩波文庫版に関しては、20ページ、おおよそ30分で読めるので、読書家の皆様はぜひ読んでみてください。
きっとこれからの読書への姿勢を大きく変えるもので出会えるはずです。

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