アリエールが解決してきたインサイトをTVCMから考察してみた
こんにちは、サンチャゴです。
普段はIT企業で、WebサービスのPdM兼マーケターとして活動をしております。
今回はマーケティング活動において重要な概念である、インサイトに着目し、マーケティング精鋭集団であるP&Gのアリエールを例に考察をしていきたいと思います。
インサイトとは、
人を動かす隠れた心理
のことであり、P&Gはこれを見つけて、その解決ができる商品を提案するのが本当にうまい企業だと考えております。(これがP&Gがマーケティングがうまいと言われる1つの理由ですね)
今回はそんなP&Gが出している商品の1つである選択洗剤のアリエールを例とし、その中でもTVCMに着目して、各タイミングにおいて、
どのようなインサイトを見つけたのか?
それを解決する手段は何なのか?
について、わかる範囲で考察をしていきたいと思います。
TVCMについては公式が出しているものとしては、大きく以下の3つがあるのでそれぞれについて解説をしていきます。
2020年10月 アリエール ダニよけプラス
最初にご紹介するのが、2020年10月に公開されたアリエール ダニよけプラスです。
こちらの商品がついているインサイトは動画のサムネイルにもあるように
と、いかにも普段意識しないところをついた内容となっています。
それに対して解決する手段になっているのが、
ということで、CM自体もすごくわかりやすい内容となっております。
2021年7月 アリエール 除菌プラス
2つ目にご紹介するのが、アリエール 除菌プラスとなります。
こちらも、サムネイルがわかりやすいのですが、ついているインサイトは
であり、それを解決するのは、
と、とてもシンプルな構造になっていると思います。
2022年3月 アリエール バイオサイエンスジェル
最後にご紹介するのが、アリエール バイオサイエンスジェルであり、私が最も印象になっているものとなります。その理由は、インサイトとしてついているのが、
なかなか衝撃的なものだからです。それを解決する手段として
としております。ここで着目していただきたいのが、衣類の黄ばみなんて昔から言われていたことだったのですが、あえてここで菌の糞という不快に感じるワードを使うことで、消費者の衣類の黄ばみの解決に対する優先度を上げるという意図が見えるということです。
総論
直近のアリエールのTVCMから考えられるインサイトについて改めて整理をしました。各CMの共通点として、以下の2点が挙げられます。
消費者が気づいていない汚れや、その原因を見つけていること
課題→解決策→アリエールでしょ、という明確ば構造を使っていること
今後も、こんな感じで他社のマーケティング戦略について、色々考察をしていきたいと思います。
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