『グスコーブドリの伝記』
まもなく新米の季節が到来・・・と言いたいところですが、世間では絶賛米不足です。なくなって初めてそのありがたみがわかること、今回も痛感しています。
今月の賢治コースは、宮沢賢治が生前に発表した数少ない作品のひとつ、『グスコーブドリの伝記』を取り上げます。主人公の少年ブドリは、冷害による飢饉がおこり両親を失い妹と生き別れ、農業に携わったのちにクーボー博士と出会い学問の道に進みます。噴火被害を軽減したり、雨と一緒に肥料を降らせたり、農作物の収穫に尽力しながら、物語の中で最も重要な穀