旬杯 私設賞 プチ語り&結果発表
どうも、うつ病回復中であり、
過去に日本のどこかで句会を繰り返してきた、
俳句もそこそこ知識がある、
うつスピです。
スターライトうつスピ先生です。
三カ月前、
コメント返し&順位発表まで出来なかった後悔もあり、
今回は、語り記事と結果発表を同時にしたいと思います。
(と思ったのですが、
今回もコメント返しできる体調ではない可能性が高くなりました。)
(余力がありません)
それでは勝手に賞行きましょう!
音の広がり方について調べると、
総務省のリンクが出てきました。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000674398.pdf
球のように広がるのが基本ですよね。
基本と少しずれている表現をするから「詩」なのでしょう。
風鈴の周りにたくさんの人のたましいがあって、
それに沿って広がる、まるで風鈴の音に意思があるようです。
たましいは、生きている人も、死んでいる方のたましいもふくまれているのかもしれません。
そんな風に感じさせるぐらい、風鈴が活きていると思います。
年代を重ねた風鈴ならば、そのような音の出方になるのかもしれない。という物語を感じました。
悪魔の色と聞いて、何色を思い浮かべるか。
おそらくオレンジは上位ではないと思います。
このタイプの作句であると、
この作者の発見に意外性があるかどうか、
そして読者に納得させる部分があるかというのがこの句の評価のポイントになると思います(プレバト風言い回し)
この、2023年の時代、夏の温度が上がってきたことで、
「オレンジは悪魔の色か」という感じた作者の発見が、
この言い回しが納得感を持って読者に伝わってきます。
たくさんの夏を見守って来て、
部活顧問をされている方の句かもしれません。
オレンジ色が悪魔の色のように感じた。これは作者の発見であり、
日本の夏を上手く表現できている素敵な句だと思いました。
気まぐれなあなた=かき氷なのかもしれない。そんな風に鑑賞しました。
かき氷のさまざまな色。氷の上の鮮やかな色。
かき氷に何色も掛けて遊んだ記憶も戻ってきました。
作者は、あなたはかき氷みたいだなと感じながら食べているのかもしれません。
単にかき氷を食べている情景を感じたわけではなく、
かき氷がそのものもあなたのように思えてきたため選びました。
一読して上手いと感じた句でした。
上五中七のフレーズと下五の季語との釣り合いがとれているなぁというところですね。
夏を終えていく夏の果のイメージと、
体温、夏の暑さが少しだけ残っているピアスですよね。
何かしらの物語が見えてきそうです。
それがなにか。グググっと考えてみましたら、
大きな風景としての夏が浮かびました。
夏の楽しかった思い出、情熱をかけた物語。その熱が少しだけ伝わるぐらいの耳につけるピアスの距離感。
ピアスに微熱を残して、夏が終わっていくんだなぁと、
この発見や描き方は素敵だなぁと思いました。
もしかしたらみん俳へのメッセージのような句かもしれませんね。
※そうでなくても、女性の姿や夏のイメージと響き合って素敵な句です。
この句も一読して上手いと思いました。
「ひかり」で止める。
裸足を季語として立たせることを主軸に考えすぎると、
この「ひかり」の終え方は選べないんじゃないかと。
その瞬間を描くべき派の俳人からは評価は落ちるのかもしれないですが、
私自身は思い出とリンクした光景として捉えました。
祖母の家の廊下に立っていて、
裸足で駆けた日の「ひかり」が、
今祖母の家で見ている廊下の「ひかり」が、
「ひかり」を軸として時を越えて、
過去自分が駆けていた日のひかりとして時代を越えたように鑑賞しました。
私自身が、命のつながり等を感じる句が好きな傾向にもあるので、この句はとても素敵な句だと思いました。
野外ライブを描いた句ですよね。
風が止まって、
それも主役を待っているかのように感じたのでしょうか。
この二千人という数詞が活きていますよね。
読者に具体的な光景を浮かばせることに成功しています。
風死すという季語を選んだことで、熱気さえ伝わってくる素敵な句です。
少し表現することが難しいのですが。
(実際に被災された方もいるでしょうし。)
夏の温度が上がってきたことと、
日本に梅雨末期の豪雨はつきものになってきたように感じます。
蝉しぐれの音の大きさと、対比するように列は沈黙しているという、
日本人の姿が良く浮かんでくる、
俳句として美しい句だと思いました。(黙はもだと読みました)
俳人というものは、季語や(一語一語の単語)の連想力や想像力をとてもとても信じています。
この句はとても素晴らしいです。
「あつ森」という具体的なゲーム名を持ってきたこと。
自分の言葉で詠んでいます。
あつ森という単語そのものにも、
あつ森に当てはまるどれか一つの季節を選べと言われたら、
「夏」の感じではないかなと思います。
(※いろんな季節が出ると言えども無人島の感じから)
(※私の感覚です)
そして、「始めた日から」このフレーズも素敵じゃないですか。
本当は、「夏休みは夏休みとして決まった日に始まるもの」だと思います。
夏休みに合わせてゲームあつ森を買っていて。
それでも保護者に、
「夏休みの宿題が終わらないとあつ森はしちゃだめだよ。」なんて言われたりして。
頑張って宿題を終わらせて。
夏休みは何日も経っていて。
そうなると、
「あつ森を始めた日から夏休み」
あつ森を始めた日から、自分の夏休みは始まる!と
この句の一語一語の表現に合っている読みになると思いました。
そして、この読み手(私)の鑑賞が作者の思いと違っていることもあります。
それもまた楽しい17音の文学です。
大人か子どもの句か分かり切らないのですが、
素敵な句だと思いました!
この句も語るのは苦しいです。
2023年も、日本各地様々な場所で豪雨に遭いました。
光景を上手く描いています。
決してきれいではない道の感じも見えてきました。
そしてでで虫。
かたつむりのように、少しずつ復興していこうという思いも託されているように思いました。
一応、日本武道館という読みもしました。
この句は二通りの読みが出来ると思っていまして、
まず、武道館に向かう選手。
そして、ライブに向かう方。
どちらでも素敵ですよね。
「掻いて掻き分け」この単語をどう捉えるか。
炎風そのものの「夏に吹くかわいた高温の風」を掻き分けていく光景ともとれる。
もしかしたら作者の工夫として、人の姿を掻き分けていく姿を浮かべるための掻き分けの単語であったか。
私自身は、戦う気持ちを持った一人の武道家の姿を思い浮かべました。
気合まで見えてくる素敵な句です。
そして現代の暑さも描いている素敵な句です。
思いをストレートに描いた句です。
私にも才能があれば。何度思ったことでしょうか。
自分自身を蝸牛だと思っている人も多いのかもしれないです。
ストレートに詠み、共感する人も多いということ。
それよりも、一人の私として、
積み上げてきたノートの数、あるいは句会の数、
俳人としては上手くなったのかもしれないですが、
やはり才能は欲しかったです。
その共感の思いが、この句を12句に入れる理由でした。
もはや、「嘘だろう!?」と一読して思う。
これこそがこの句の力ではないかと。
嘘だろう!?と思った後に、妙な説得力がある。
これこそが詩の力であり、現代の暑さであり。
この句の言い切りが素敵です。
なるだろう、等ではなく、きちんと言い切って委ねる。
もちろん、読者によっては受け入れられないこともあるでしょうが、
言い切ろうと思い切ったこと、見事だと思いました!
※これが実際の景色であったと言うなら、
私の知らない日本がどこかにあるのではないでしょうか。笑
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順位発表
6位!
オレンジに悪魔の色を発見した!これは素晴らしい俳句でした!
作者は!
汐田大輝さん!三句とも素敵な句でした!
素敵な作品をありがとうございました!
5位!
風鈴×たましひの動き、
音と生と、あるいは死者の魂とひろがりのある素敵な句でした!
作者は!
佐竹紫円さん!素敵な句をありがとうございました!
4位!
この言い切りが素晴らしく素敵でしたね!
あとは、現代ならではの、本当になったのではないかと思わせる暑さ、これも決め手でした!
作者は!
路傍の花(O87)さん!
この句は素晴らしいです!
私なら、どこかの猫俳句募集で勝負したくなる句です!
※愛情を込めて、猫を液状にしたのだと思っています。
「暑くて溶けそう」という比喩を人間も話すように、
猫が液状になったように捉えたことも愛情と捉えました。
素敵な句をありがとうございました!
3位!
この句は、ひかりを軸にして、
祖母の家の歴史や、自分自身の歴史を一瞬にして思い出すような、
そんな力のある句でしたね!
作者は!
林白果さん!
ということでした!
やはり、ひかりを軸にして見えた光景が、
林白果さんの描きたかった光景と似ているようで嬉しいところもありました♪
素敵な句をありがとうございました!
2位!
この句素敵な句ですよね!
あつ森という単語も現代的です!
作者は!
だいなさん!の長男さんのヒビキングさん!
大人が本気で作った句か、
(※大人が本気で夏休みの句を作った句の代表として、
なぜ僕は藤原じゃない夏休み シャビさん作
等の句が出てきます。)
子どもが作った句か、想像しきれていませんでしたが、
子どもの句でしたね!
「あつ森」という単語のゲームの中での無人島=夏の解放感
(私が感じたこと)
ここがドラクエやスマブラだったら選んでいません。
「始めた日から」もしかして宿題を終わらせたり、
親との約束があってなのかな?と想像の膨らむ余地。
大人がソーダを飲みながら、
夏休みのひとときを満喫している句としても鑑賞しました!
素敵な句でした!
1位は!
もう、上手いって感じたので、
この句です!
きちんと物に託して詠めばこうなるのではないかな、と思いました。
夏の恋、あるいはみんなの俳句大会への情熱、
その終わりを詠んだようにも思え、
最後の大会の一位はこの句にしようと思いました!
上手さと、作者の情熱のかけらも見えるようで素敵な句だと思いました!
作者は!
riraさんでした!
素敵な句でした!
記事より引用
⭐️微熱だけ残したピアス夏の果
失恋の句ですか。
微熱という表現が、夏と似合っていてとても素晴らしい句でしたね!
※みん俳への挨拶句、お別れの句かという読みを私はしていました!
すばらしい、物に託してこう読む!お手本のような句です!
素敵な大会をありがとうございました!
またネットプリント計画等もありますので、楽しみましょうね!
(コメント返しは出来ません!)
それではまた、愛を込めて!
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