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自分の体験談を文章にするときに大切な2つのこと

最近になって自分の思いを綴る日記が減り、代わりに経験を説明する記事が増えました。4月は新生活ということで「挑戦」をテーマに、やりたかったいろんなことを初めてみています。

大学終わりの夜や休日の空き時間を捻出してやっているので時間がなくなって寝不足なんてこともザラにありますが、自分の体調と相談しながら可能な限り進めています。

自分の経験を話すnoteは、ある程度初めから書ける内容が揃っているので書き始めやすいのは間違いありません。一方で書いている間に2つのポイントを守れないと、好まれる文章にならないことに気がつきました。

1つ目はその記事の「売り」を定めること。この経験のどの部分が、noteを書くに値すると思うきっかけになったのか、それがわからないと単なる文章の羅列にしかなりません。読者は基本赤の他人ですから、ただの知らない人間の1日を見ているだけでは楽しくありません。
とはいえ難しいことでもないと思います。「友達と旅行してて、楽しそうだな」とか「景色が綺麗なところに行ったのか」とか、全体を通して主題と言える箇所があれば無問題。あとはこの「売り」がどれほどの人に興味を持ってもらえるかが、ビュー数に関わってくるわけです。

2つ目は必要なことだけ文章にすること。時系列に沿って起こったことを延々と述べていくだけの記事、もとい日記は、だんだん飽きてきますね。まず全体を見通し、「この出来事は全体のまとめをした時に含まれてくる内容かどうか」を見極めた上で文章を書き始めないと、あっちに行ったりこっちに行ったり、まとまりのない文章になってしまいます。


これを踏まえた上である投稿者 () の記事を見てみます。上がうまくいった例、下がうまくいかなかった例です。

読み比べてみるとまず読みやすさが段違い。
上の記事は文章の歯切れがよく、読み進めやすい構造になっていますが、下は文語調で堅く、文のまとまりも長くで読みづらい。

また、上の記事は「友達といろんなことをした」という全体の軸があるのに対し、下は「深夜に車を走らせた」「夜景が綺麗だった」「親と自分の関係性」と、話が行ったり来たりでまとまりがありません。

この違いはスキを見ても一目瞭然です。



最近就職活動を始めたのですが、就活の面から見てもこのことは大いに言えると実感しました。

就活について学べるオンライン講座で、問題点を残したガクチカ (学生時代に力を入れたこと) をより高度にブラッシュアップするという名目の講義がありました。過去の就活生の実際のガクチカが取り上げられ、それを講師が分析して手直ししていくという流れです。

講義で重視されていたのは「自分の成し遂げたことと、それを機に養った能力がきちんと対応しているか」。これってまさに、上で取り上げた2つの合わせ技だと思うわけです。

自分が養った能力というのは、自分の強みであり一番伝えたい部分。その「売り」を、明確に言語化できないと意味がありません。講義で触れられていたガクチカの中には、「書いているよりもすごいことを成し遂げているのに、伝わりきらない」と紹介されているものもありました。

また、得た能力を何個も何個も書きまくって、「それって自分の経験と本当にリンクしているのか?」と指摘されているガクチカもありました。まさに2つ目の「必要なことだけ文章にすること」ですね。これができないと質問が来たときに詰まってしまい、中身のない経験である印象を与えてしまいます。


これを踏まえると、記事であっても就活であっても、派手な体験を文章にする必要はないことがわかります。自分の何気ない経験を、強みを押し出して過不足なく伝えれば、それだけで好感のもてるものになります。

「毎日書くことなんてないよ〜」と諦めていた人、「ガクチカで書くことないよ」と悩んでいる人も、大丈夫です。一緒に頑張りましょう。

おわり。



(あれ、僕も26卒なんだけどな…こんな敵に塩を送るような真似をしていいのだろうか…? ま、いいか)



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