人生というシャトルラン
僕たちの生きる人生は宇宙の歴史を俯瞰して見れば信じられないくらいに短いのに、毎日の単位で切り取れば恐ろしく長い。眠って意識を失うことを一つの区切りとみなすならば、それを幾度となく繰り返す人生は終わらないシャトルランのように思えても仕方がない。ゆったりとしたスタート、そこから速度を上げて、余裕を持ってゴールするというその一連の動作は、起床してから活動を始め、床につくまでの流れを想起させる。日々は同じく、それでも少しずつ肉体や精神を変化させながら、ただ進むその反復に耐えられなくな