眼鏡屋さん選びで注意したいたった１つのこと

あなたは、眼鏡を新調しようと思ったら、眼鏡屋さんに直接行きますか？

それとも、眼科にいって眼鏡の処方箋を作る検査を受けてから、それを持って眼鏡屋さんに行きますか？

眼鏡屋さんにも色々ありますが、眼科医として一つだけ「こういう眼鏡店は困る、、、💦」と思うポイントがあります。

それは、、、

「プリズム眼鏡（斜視の眼鏡）を作ることを勧めるが、眼科受診を勧めない」

というタイプです💣

え？そんな眼鏡かけてないから、私には関係ないね、って思ったアナタも、

必要がないのにオススメされて作ってしまう可能性すらあるのです！！

プリズム眼鏡というのは、、、左右の目の向きがまっすぐじゃない（斜視など）場合に、光を曲げるレンズで矯正する眼鏡

のことです。

イメージしにくいですが、普通の近視や乱視の眼鏡や老眼鏡などとは用途が違います。

目の位置の問題のせいで物が二重に見えたり、疲れ目になってしまう場合には使える眼鏡になります。

目の位置がずれて問題になる斜視というのは人口の約３％くらいと言われていますが、それ以外の必要でない人にも勧めてしまっていたりするというのです、、、！！

眼鏡屋さんの一部には、どうやら目の位置をチェックする機械があるようです。

時々、眼鏡屋さんで勧められてプリズム眼鏡を作りました、という話を聞きます。

が、これがなかなか難しいのです💦

眼鏡の度がちょっと合っていないくらいならまだいいのです。

目の位置のずれ方の方向が眼鏡と真逆💦（内斜視という寄り目なのに、外斜視という外向きのずれ用眼鏡になっている）とか、

縦方向のずれなのに横方向のずれ（上下にずれているのに、寄り目や外向きのずれ用の眼鏡になっている）とか、

極端に違う眼鏡をかけていることが時々あります。

これは、近視の眼鏡などではみられないことです。近視なのに遠視の眼鏡をかけている人などは見かけませんので、プリズム眼鏡のずれ方はこちらが驚きます。

また、時々遭遇するのが、

プリズム眼鏡をかける必要のない人に勧めている

場合です。

目の位置が完全にまっすぐという人は、実はめったにいません。

多くの人は多少のずれがあって、それを両目で見て修正して生きています。

ただ、機械で測るとずれが分かることがありますし、眼科でも検査をすると見つけることができます。

多少ずれていても、多くの人にとってそれは問題ではありませんし、眼鏡での矯正も必要がない人が大半です。

それでも、機械で少しずれが検出されたという理由でプリズムを勧められていることがあります。

それでしっくり来るなら良いのですが、眼鏡が合わなかったり疲れる原因になっている人も結構います。

そもそも、目の位置のずれの中には、眼鏡で矯正すればよいもの以外にも病気でずれてしまったものがあります。

病気の可能性がないかどうかを病院で確認した後にプリズム眼鏡を作るのなら良いですが、確認せずにプリズム眼鏡で症状だけを落ち着けても、あまり意味がありません。

ある時、私のところに来た患者さんが、「眼鏡やさんで無理やりプリズム眼鏡を作らされたが、どうやったら逃げられるか？」とお聞きになりました。

必要ないと言って帰るしかないのですが、

友達の視能訓練士と相談するとか言って保留にしておけばよいのではないかと思います。（視能訓練士とは、眼科検査のプロで国家資格です。斜視などの目の向きの異常にも詳しく、眼鏡の相談にも頼もしい存在です）

読者さんの中に眼鏡やさんがいたら、気を悪くしてごめんなさい💦

目の位置の検査をせっかくしていただけるのなら、プリズム眼鏡を作る前に一言「視能訓練士のいる眼科を一度受診してください」と言っていただけたらと思います＾＾

🐕まとめ🐕

「プリズム眼鏡（斜視の眼鏡）を作ることを勧めるが、眼科受診を勧めない」眼鏡屋さんには注意💣

もし勧められちゃったら、、、、作る前に眼科受診をしましょう♪

そして、眼科で本当に斜視の眼鏡を勧められたら、処方箋をもって似合う眼鏡作りに行きましょうね💛

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