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(うとQ世話し 逆発想の会社づくり その1の1)

2022/5/26-1
(うとQ世話し 逆発想の会社づくり その1の1)
戦争にせよ会社にせよ行きつく果てはそれらの非人情を生み出す隠れ本尊の化身の様なAI(人工知能)にしろ
「余りにも人を軽んじ、ないがしろにしていないだろうか?」
という事への反感と反抗心が自分の中に以前からありました。
そのうちのひとつ、会社というと一般的には「事業目的」がまず先にあり、その後それに沿った人材を選択採用するのが現代の通念です。
選択採用の基準は能力。即ちスキルやノウハウの所有。或いはそのレベルの保持、所有。
人体に模して言えば頭と腕っ節だけに着目しているので、ハートにまでは目がいっていません。
その為能力的には優れてはいるが「かなりの悪党や鼻持ちならない奴」が混じっていることも多々あります。
こういった場合大抵の会社の経営層が取る態度は
「多少人格的に難があってもあの卓越した能力に比べれば取るに足らない。なので、バーター的に目を瞑るのもやむを得ない」というのが一般的でしょう。
何しろ「目的第一優先」なのですから。
当初我がネパールカリーレストランも深く考える事なく無意識にこの考えを取り入れました。
処がその後分ってきたのは「腕のいいコックほど悪い奴が多い」という事でした。
自信からかどこに行ってもちやほやされるからかは分かりませんが、そういうタイプの輩が多かったのです。
結果社内の雰囲気は暗くなり、社長の自分も働いていてちっとも楽しくない。
「こんな筈じゃない。何か違うよな」
と思い、中国人の料理人の先輩から
「仕事が楽しくなかったら幾ら儲かってもすぐ様その仕事は辞めなさい」
と言われた事もあって改めてよく観察してみると、その自信とちやほや扱いの故からか向学心向上心を既に失っていて「採用時が技量の頂点で後の伸び白(しろ)にあたる部分が殆どない」事が分かって来ました。
要するに既得財産を毎日コピーして使うだけで本人にも周りにも刺激がないので殆ど「眠っているのも同じ」
これでは変化の激しい時代についてはいけないだろうという予測も成り立ちました。
そこで反射的に思いついたのが、その選択基準の正反対の概念。即ち180度大回転概念でした。
曰く
人柄は良いが仕事はできない。
これが現代の通説。
しかしそれは本当だろうか?
仕事が人を選り好んでいるだけで、人が仕事を選べていないだけじゃないんだろうか?
殺生与奪の権が外にあって自分の中に持てなくなっているからだけなのではなかろうか?
ならば
「現代に蔓延中のそうした効率主義の正反対、即ち今迄常識とされていた「目的がまず先」のその目的より人柄を最優先した人柄主義でいってみようか。それこそ「資本」主義ではなく文字通り「人本」主義で」
自分が従業員の一人だと仮定し、殺生与奪の権を自分(人)側に取り戻す事を目的に「人本主義」はそれに資するに有効なりや否やの壮大なる実験として。


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