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メガネ屋になるまで


僕は“死んだ”人間だ…

生きている価値なんてない・・・


感情がなければ、希望もない、ましてや、未来なんてない

「たすけて」虚しいSOSだけが、空をきった


僕に、居場所なんてない、

逃げ場もない、頼れる人もいない、

社会から、抹殺された存在だ

もちろん、気配を消して、見えるものは暗がり、音のない世界


能力もなければ、スキルもない

打たれ弱く、一発でノックアウトだ

子どもでも、僕を倒せる


弱っていた、徒に日々を繰り返した

日がな一日、うつろな眼をしていた


「たすけて」そんな SOS に 社会は応えてくれない

親も、見放したようなものだ、僕の未来は決まっていたんだ、

それは、“死”、そのものだ


「僕はクズです」レッテルを貼られた

ハローワークなんて、腫れ物にさわるような対応だ


僕は、僕自身を、消したかった

夢とうつつ(現実)の境界が、分からなかった

「こんなはずじゃなかった」なんて、

TVドラマで、よく耳にしたセリフだ、

僕の身に降りかかるなんて、明日は我が身だったよ


就労移行支援へ通った

唯一、就活のノウハウを教えてくれた

藁にも縋る思いで、通い詰めた

つらかった、逃げ出したかった…

ただ、僕はリーチがかかっていた

もう、ここが最後の砦なんだ

あと一手で、人生は詰みなんだよ


いくつか、職場体験した、

販売だけは、以前、学生アルバイトしていたことを思いだした

自分のアルバイト歴も忘れてしまっていた…


「できると踏んだ」



理由はわからない…、フィーリングさ

でも、条件を見て、続けていける確信があった…

自分が、働いているイメージができるか、、否かであった…


それは、徹頭徹尾、販売からクレーム対応まで、、

今でこそだけど、出来るよう立ち回れるようになったのは…


ダメな理由なんて、枚挙にいとまがない

進みたい道へ、一歩を踏み出す勇気

朝晩、仕事で家にいなかった、父親の背中が大きく見えた

あの朝の日の出来事が、僕の背中を押してくれた


今は、どうだろうか・・・


“うつ”で体調が悪い、“不安障害”で対人が怖い


寛解したわけでないから、症状が現れるケースもあるが、、

なんとか、立ち回れている、それは、初心で抱いた

接遇の仕事がしたい、社会人のとしての基盤を築きたい

転職の素材、礎にもなる

人に寄り添って、なにかしらで役に立ちたいという想い


その“志”そのものが、未来への撚り糸となり、僕を導いてくれた


ありがとう

そして、僕は、今日を生きる、今を生きる、

明日へむかって、確かな一歩を踏み出すんだ、、


時間だね、今日はここまで、、