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#小説

小説は世につれ、世は小説につれ

創作物、作品は その時代の世の中を色々な形で 反映するものだと思っています。 『源氏物語』は、平安時代の紫式部、 彼女が置かれた状況でこそ 書かれた大作だと思いますし、 『半沢直樹シリーズ』は、平成~令和の なんともいえぬ閉塞感の中でこそ 喝采を浴び、ドラマ化もされて 視聴率も高かったと思います。 両作品の足元の影にも及びませんが、 私も『人事屋エイルの打開』 (人事屋エイルシリーズ)という 小説を、TwitterとLinkedInにて 投稿をしております↓ htt

釘が打てるもの

 会議室に呼ばれたのは、わたしが提出した案に結論が出たからだろう。わたしが購入を主張している機械に関しての結論だ。  それを導入することで、効率は飛躍的に向上する。論理的に考えて、これを導入しないという結論はあり得ない。そもそも議論の余地すらないのではないかとすら思えるが、組織というものは議論が好きだし、厳かに結論を下すのが好きなものだ。ある意味では儀式にすぎないかもしれないが、まあそれに付き合ってやろうじゃないか。 「結論から言うと」と重役は言った。「導入は見送ることに

物語のタネ その七『けもパンファイトクラブ #14』

吾輩は猫である。 名前は、もうある。 ピケ丸、である。 ご主人様の名前は森野しずか嬢10歳。 その母のまりあさんとの2人と1匹の生活。 ひょんなことから、動物達の格闘技リーグ「けもパンファイトクラブ“」に参加することになってしまった吾輩。 優勝賞金100万円の「けもパンファイトクラブ新人トーナメント」の第一回戦をなんとか勝利。 「ピケ丸、ピケ丸」 遠くからご主人のしずか嬢の声がする。 「ピケ丸、おはよう」 「おふぁ、おふぁようございます」 体が鉛の様に重く、そしてガチガ

大変とは「大きく変わる」と書く

大きく成長できる(変われる)から大変なんだ、と改めて思います。 僕を支えてくれた友人や言葉に本当に感謝します。特に「乗り越えられない壁を神様は絶対に人に与えない」という先人の言葉は、非常に大きな心の支えになったと強く感じました。 成長した部分といえば、やはり精神的と肉体的に少しタフになったことでしょうか。やっぱり「心技体」ではありませんが、この3つをこれからも鍛えていきたい。 仕事をキッチリして(まだまだかな?)、休暇もキッチリ取っているのでちょっと黒くなっ たような

2021年後半戦【バカで生きる💩】

どうも!キングです!! 2021年も残す所、半年となりました。 今年は、コロちゃんに人間が虐められた年でしたね!コロちゃん嫌い。。。 皆さんは、どんな半年を過ごしましたでしょうか? ①別に変わらない ②苦しい ③成長した ④スーパーヤバイ まぁー!色々な人がいるでしょうね!! 僕が思うのは、今がどうだったとしても、自分は自分で何も変わってないと言う事だと思ってます。 世の中が変化しても、実際は【自分】は変わってない。と思う 関東では【バカ】 関西では【

長編連載小説『レター』第324話。

「お爺様、ボクは、良い手筋の物を持っていて、持て余しているのですか?」 「そうかもしれんな。お前は、まだ、未熟なところがある。もうちょっと、我慢しないと、良い物は書けない」  幸作は、教え諭した。潤が、里沙とソファーを共にして、 「里沙、お兄さんの文章と、君の文章は、どっちが秀逸だい?」  と訊いてみた。里沙が、 「お兄様の方よ。お兄様は、上手いわ。あたしは、iPadで書き綴る程度。まだ、上達はしてないし、お兄様の文章の方が、味わいがあるわ」  と返した。潤が、

今日は。

 靴で行きます。自転車を使う。本はエコバッグに入れて、持っていきます。iPad代と、未払いの病院代を郵便局で下ろして、まず、iPad代を決済して、セブンイレブンで支払い。セブンイレブンは、家から、自転車で15分ほど。あと、叔父の5万円が支給されたら、友人に、エアコン代1万円を、まず返済。この前、お借りした17000円は来月返済。生活は、9000円で、買い物4回。買う物が限られてくる。プリペイドカードに、11000円返金があれば、そっちを使う。極力、現金を使わない。e決済をメイ

長編連載小説『破線』第78話。

「そして、俺は、あの密室にあった紙片の指紋と、外の埃に付いた成分から、DNAさえ採取されれば、そこから、芋蔓式に犯人が出てくると思う」  鎌田がそう言って、ゆっくりと、椅子から腰を浮かし、 「警視庁に行けば、鑑識の捜査で、DNAなんか、一発で分かる」  と言った。俺が、 「ソイツは、誰だと踏む?」  と言うと、鎌田が、 「DNAは、認識精度が高いから、一発で分かる。多分、男性だろう。窓枠を外すという偽装工作とか、時間軸をズラすというのは、男の犯行だ」  と返す。