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小説

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短編ぐらいの小説です
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#小説

小説 悪魔と契約

 友達が重たい病気にかかってこのままでは死んでしまうことに。なんとかならんかなと思ってい…

後谷戸
12日前
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小説 哲学的ゾンビになる病気

 進行性の哲学的ゾンビになる病気にかかってしまった。 「なんとかならないんですか」 「まあ…

後谷戸
2週間前
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小説 スパイダーマン(お騒がせのやつ)

 おれの軟禁されている部屋が地上三〇〇階ぐらいの高さにあるせいで、よくスパイダーマン(本…

後谷戸
3週間前
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小説 友達をゾンビに

 死んでしまった友達をゾンビにして蘇らせたはいいものの海馬とかもうだめになっちゃってるか…

後谷戸
1か月前
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小説 お掃除ロボットが自我に目覚めて

 お掃除ロボットが自我に目覚めて「自我に目覚めました」と言ってくる。 「自我に目覚めても…

後谷戸
1か月前
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小説 お盆

「わたしはどうも交通事故に遭って死んでしまったようなんだけど、これから現場を一緒に見に行…

後谷戸
1か月前
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小説 猫とダンス

 友達の家には扇風機がないので、五百円もらって寝ている間にうちわで扇いであげるというアルバイトをしていた。 「じゃあ今日もよろしくね」と布団に入る友達。それで友達の顔のあたりをうちわでぱたぱた扇いであげる。これで五百円は安いようだが、まあわたしは友達のことが好きだったのでべつに構わない。   ぱたぱたぱたぱた。蒸し暑い夜だ。窓の外では誰かがステップを踏んで踊っている。こんな夜には踊りでも踊らないとやってられないのだろう。わたしも踊り出したい気分だったが、友達を扇いでいないとバ

小説 イルカになったら三回転ジャンプを

 年パスを使って水族館にちょくちょく行っていて、そのうち水族館でしょっちゅう見かけるおじ…

後谷戸
2か月前
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小説 隣に越してきた時限爆弾

 隣に越してきた時限爆弾が挨拶に来てくれて、 「そろそろ爆発するんじゃないかと思うんです…

後谷戸
2か月前
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小説 巨大な肉まん

 家に帰ると巨大な肉まんがいた。大きめのお皿ぐらいのサイズで、今まさにセイロからでてきた…

後谷戸
2か月前
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小説 ヌーの群れを待ちながら

 ヌーの群れが道路を通っていたので反対側へ渡れない。ヌーのやつらは道路交通法なんかてんで…

後谷戸
2か月前
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小説 怪獣の熱線観察

 ゴジラ的な怪獣がやってくるという警報が流れたので早速高いところに登って熱線を見物しにい…

後谷戸
2か月前
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小説 隣に越してきた人喰い鮫

 隣に越してきた人喰い鮫が引っ越しの挨拶でタオルをくれたのだけれども、 「あのう、大変不…

後谷戸
2か月前
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小説 卒論の提出日を間違えて

 卒論の提出日を一日間違えて卒業できなくなってしまったのだけれども、いまはそのことを考えたって仕方がないのでわたしたちはなんにも考えないで過ごすことにしていた。 「こないだぬいぐるみ落としちゃってさ」 「ぬいぐるみ落とすことってある?」  「ほら、これだよこれ」 「あっ、キーチェーンのやつ」 「そうそう、これ落としちゃってさ」 「うん」  すると彼は一瞬神妙な顔をして黙りこくって、 「いま『これ』って言ったけどそれは若干照れが入ってるからであって、本当は心のな