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夢日記743 ~ ヒゲをつける日 ~

 学園祭の日の朝、私は出勤して驚いた。すべての先生が、鼻の下にカイゼルひげをつけていたからである。どうやら、今年の学園祭はそういう方向性らしく、先生は一日じゅうカイゼルひげをつけて過ごすらしい。

 私もひとつヒゲをもらったが、そのヒゲは、長さ1mほどの真っ白でストレートな特大ヒゲであった。私は、その異常なヒゲをつけるのを恥ずかしく思った。私がヒゲをつけようかどうしようか悩んでいるうちに、職員朝礼が始まった。なぜか、その職員朝礼でクイズ大会が始まった。私は、そのようすを黙って眺めていたが、突然、私の後ろに立っていたA先生(30代・女性)が『快傑ズバット』のオープニングテーマを大音量で再生し始めた。曲をひととおり流したあと、A先生は「この曲は、何年の曲でしょう?」とクイズを出した。すると、何名かの先生が「79年」と答え、その他の先生は次々とそれ以降の年代を答えていった。一方、私は、正解が1976年だと心の中で思っていた。しばらくして、正解が1976年だと発表され、私は心の中で誇らしく思った。

 その後、先生方は職員朝礼を終えて、校内の各所に散っていった。私は、高齢のネイティブ女性教員といっしょに、職員室に残った。私は、もらったヒゲをつけるのがあまりにも恥ずかしかったため、カバンにヒゲを装着して持ち歩き、1日を過ごそうと決めた。しかし、どうやってカバンにヒゲをつけたらよいかわからず、私は試行錯誤した。さんざん試行錯誤したあげく、私は「緑色の毛皮のコートにどこかの欧米サッカーチームの赤いユニフォームを組み合わせたものを背中にかつぐ」というスタイルで1日を過ごすことに決めた。もはや、特大のヒゲはどこにもなかったが、私は気にも留めていなかった。

                             < 完 >

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