夢日記685 ~ ワクチン打ってや ~
新型コロナのワクチンを打つために、わざわざ自宅から1時間くらいのところにある接種会場に行った。接種会場に入ると、消毒液のようなものが設置されている場所と、せっけんで手を洗うような場所があった。とりあえず、私は、両方の場所で手指消毒をした。すると、「やっぱり、この人はちゃんと洗いますね~」といったような解説の声がどこからともなく聞こえてきた。どうやら、私のことを知っている何者かがどこかで見ているらしく、解説しているようであった。
私は、そのまま医師の前まで行き、注射を打ってもらった。しかし、医師は、私の右手の甲の部分に針を刺し、その針は手を貫通した。そして、針が貫通している状態で、医師は注射針を動かしながら「手ごたえなし」などとブツブツと言い始めた。麻酔がかかっていたので痛みはなかったが、針が手に貫通している状態で針を動かされていたので、私はかなり不気味に感じた。
その後、医師はいったん針を抜き、再び同様に針を刺してきた。そして、またしても針が手に貫通している状態で医師は針を動かし、やはり「手ごたえなし」と言った。
こうして、私は針を刺されただけで、ワクチンを打ってもらうことはできなかった。しかも、針を抜いたり刺したりされたせいで、私の手のひらには2つの大きな穴が開いていた。私が動揺していると、医師は近くにいた若い医師に向かって「こういうことって、まぁまぁあるのかな?」などと尋ねた。若い医師は「わりとありますね」と答えた。それを聞いた医師は、私に向かって「私が若いときは、よくこういうことがありましてね。『もう1回、打ちにきてください』とよく言われたもんですよ」と言った。私は「えっ!? もう1回、打ちにこないといけないんですか?」と驚いた。
結局、その日、私はワクチンを打ってもらえないことになった。私は、手のひらに開いた2つの大きな穴を眺めながら、「麻酔が切れたらメチャメチャ痛いやろなぁ・・・」とか、「記念に、この大きな穴を写真に撮っておこうか」などと考えた。
< 完 >
↓ kindle unlimitedをご利用の方は、無料で読めます! ↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?