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夢日記578 ~ ちょっとイヤな中華料理屋 ~

 私は、自宅の近くにあるゲームセンターに行って、ゲームをプレイした。私は、どうやらそのゲームセンターでこれまでにかなりプレイしてきたらしく、特別に高度なステージからゲームを始めさせてもらうことができた。

 しかし、私が挑んだステージはあまりにも難しく、私が操作するキャラクターはあっという間に戦闘力の高い敵に追い詰められた。そのまま敵から逃げ惑ううちに、私が操作するキャラクターは唐突にスライダーのようなものに乗って、ステージからはじき出されてしまった。

 ゲームオーバーになってしまったので、私はゲームセンターから出た。しかし、まもなく悔しさがこみあげてきて、私は再び同じゲームをするためにゲームセンターへ戻ろうした。ところが、私はまちがえて、ゲームセンターの横にあったクリーニング屋に入ってしまった。手ぶらでクリーニング屋に入ったので気まずく、私は店内で10秒ほどオロオロした末、何もせずにクリーニング屋を出た。

 その後、私はすぐ近くにあった中華料理屋に入って、昼食をとった。初めて来た店だったが、料理は非常においしく、私は満足であった。しかも、店員の女性が私に話しかけてきたのだが、その女性は非常にかわいらしい人だったので、私は少し心がときめいた。私は、ここ最近、女性に対して心がときめくことがなかった。そのため、私は「心がときめくなんて非常に珍しいことだ」と思った。

 料理を食べ終えた私は、店を出た。しかし、その直後に、会計をするのを忘れたことに気づいて、私は店に戻ってテーブルの伝票を手に取り、レジに行った。その会計の際に、私は10円玉を何枚か出さなければならないのに、まちがえて500円玉などを出してしまった。そのため、精算がスムーズにいかず、私はオロオロした。10円玉を出せばすむ話なので、私はサイフを覗き込んで10円玉を探した。

 しかし、10円玉を見つける前に、私は屈強な男性店員から「ワクチンは打ったんですか?」と聞かれた。私が「まだです」と答えると、その屈強な店員は激怒し始め、こう言った。

「そういうことをされては困るんです! 私たちも、気をつかってやってるんで! 何考えてるんですか!」

 私は言い訳をしようとしたが、私が口を開く前に、屈強な店員はテーブルに感染対策グッズのようなモノをドカドカと置き始めた。その中には、まだ組み立ての途中と思われる、見たこともない謎の感染対策グッズもあった。どうやら、屈強な店員は、その感染対策グッズを私に組み立てさせようとしているようであった。

 屈強な店員の剣幕がすさまじいので、私はとりあえず、テーブルに置かれたモノをひとつずつ処理していこうとした。テーブルに置かれたモノの中には、ノズルのついたボトルのようなアイテムがあった。おそらく手を消毒するためのアイテムなのだが、どうすればノズルから消毒液が噴射されるのか、私にはサッパリわからなかった。そこで、血迷った私は、ノズルの部分を口にくわえて、消毒液を吸い込んだ。しかし、消毒液を口に含んだ瞬間に、私は「今の自分の行為によってノズルに唾液がつき、そのアイテムが使い物にならなくなった」ということを悟った。私は、屈強な店員がブチ切れるのではないかと思って肝を冷やした。しかし、屈強な店員は私のすぐ近くにいたのに、幸いにも、私がノズルをくわえた瞬間を見ていなかった。私は、何もなかったように作業を続けた。

 しばらくして作業を終えた私は、屈強な店員に作業が終わったことを告げて、店を出た。店の外には、その店の看板があった。看板には、「どの料理もすごくおいしいよ」というようなことが書かれていた。私は「たしかに料理はおいしかったけど、店員の雰囲気は悪かったなぁ」と思い、同時に、「おそらく二度とこの店には来ないだろう」と思った。

                             < 完 >

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