見出し画像

夢日記254 ~ 感動の挨拶 ~

 理科のM先生(20代・男性)と私と約10名の生徒たちで、船旅をしながらの勉強合宿をおこなった。合宿最終日の別れの場面で、生徒たちはもう入試と卒業式しか残されてないことを改めて感じ、ことばを発することができず、重い空気が漂っていた。

 そんな中、リーダーの生徒が声を震わせながら合宿のまとめを話し、最後に涙をこらえながら「さようなら」と言った。それに続いて、他の生徒たちも順番に、涙をこらえながら「さようなら」と言った。

 このように「さようなら」の声が続く状況で、M先生は優しい声で「ありがとう」と言い、生徒たちはそのことばに深く感動していた。一方、私もそれに続いて「感謝してます」と言ったが、まったく感動を呼ばなかった。

 合宿が終わってから、何人かの先生と話している最中に、生徒たちが作った卒業文集を見てみた。すると、約20行に及ぶM先生への賞賛の文が載せられていた。もちろん、私に関する文は、1文もなかった。

 その後、M先生が「地理の事象を理科の知識で解き明かしたいんです」と言って、理科の教員を辞めて地理の教員として生きていく決意を表明した。先生方はそんなM先生を口々に絶賛し、そのようすを羨ましげに眺めながら起床。

                             < 完 >



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?