マンガで読む仏語諺6　A bon chat, bon rat

古典的なマンガで有りがちな猫とネズミパターン、オリジナルってヨーロッパなんでしょうかね？

A bon chat, bon rat
to a good cat, a good rat
良いネコ、良いネズミ（敵もさる者）

使用単語
bon(ボン)good｜良い　■　chat(シャ)cat｜猫　■　rat(は)rat｜ネズミ　■　disparu(ディスパぐ)faded away｜消えていった　■
※何度かお伝えしてますが、rの発音がものすごく微妙なのですよ。いくつか音声読み上げ試して見たのですが、ratが「は」か「た」にしか聞こえない…(笑)

私が一番はじめにおぼえたフランス語のことわざでした。フランス語勉強の一番初めに半年間毎日見続けた「アメリ」の一節ででてくるから。

アメリ（字幕版）

基本的には、猫とねずみはライバル関係というところだけれども、ニュアンス的には、ネズミのが一枚上手？なんておもってしまします。つかまってしまっては話がおわってしまうから。
そう、「トムとジェリー」みたいな雰囲気で。

この話で思い出してしまうのは、お嫌いな方はごめんなさいなのですが、人類最大の敵である昆虫Gと、殺虫メーカーの話だったりします。以前、とある芸人さんのラジオ番組で聞いた話なので、大げさに盛られている可能性はあるのだけれども、この半世紀でＧが進化を遂げているとかいないとか。なぜならば、ホイホイによってそれに負けない脚力の強いものが残り、殺虫剤に負けない毒性に強いものが残り…そして、現代の生き残りは、、、あぁ考えたくもない！

Gの話は、個体単位ではなく種の本当に生き残りをかけての進化なので、なかなか個体を切り捨てられない人間と比べるわけにはいかないのですが、競争相手がいるから、どんどん進化できる。そんな話は古今東西どこにでもあるわけで。しかも、現代のインターネットの世の中ではつい15年前までならば触れることのできなかった、上から下までのセンスのある人たちを目の当たりにすることができるため、たとえ直接の知り合いではなくてもライバルになりえるしテクノロジーやデザインの進化なんかを見てもものすごいスピードで洗練されているように思えるわけです。(自分自身そろそろ本腰入れて勉強し直さないと置いていかれそうでちょっと怖くなってきました。)

そんなことを考えさせられる諺でした。

【これから勉強する人向けの話】
フランス語の語彙は、日常に近いものほど英語と違う

だから、フランス人って英語苦手なんだよね。でも多分なんだけれどもフランス人の大学生は日本の大学生よりもスラスラ論文なら読めてしまう気がする。これは例えば、中国語と日本語の関係に似ていると思うのだけれども、そもそもヨーロッパ語の学術用語って哲学が盛んだったギリシア語からの借用語が多そうだから。それに対して日常語ってフランスはロマンス語圏なのでスペイン語やイタリア語と似ていてラテン語由来。フランス語がものすごくできるってほどではない私でも、スペイン人の友人のFacebookの書き込みはフランス語からの類推で一切スペイン語を学んでいなくても、4割程度はわかるみたいなかんじだったりします。逆に英語はドイツ語とかに近い言葉で、ドイツ人の英語って完璧なんだよね。ドイツ語なんて必要ないんじゃないかと思うくらいに(笑)私自身そう思っていたけれど、アメリカ人の友人複数にも確認してみたけれど、やっぱりそういう感想らしく。
私自身フランス語の教本をはじめてみたときの感想は、「なんだこれｗ」すぎて、どこからやっても同じなんじゃないかと思って、文法なんてほったらかして「アメリ」の映画のセリフをとりあえず全部書き写して全部単語を辞書で引くというのがフランス語学習の最初だったのだけれども(効率はよくないと思いますｗ)中1レベルの英語程度の話は全て語彙覚え直しなのはもう仕方ないよね。そこを越えてしまえば！

今回の登場キャラクター

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