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平凡な主婦が、登山で得られた3つの人生スキル

こんにちは。
うさぎやま はなです。
趣味は登山、登山歴9年。
副業でアウトドアライターをしています。

「うさぎやま」とひらがなで書いたのは、とやま?うさぎ?など読み方に困る方が多いからです。

ハンドルネームなので、正解はないのですが...…
本当は「登山家」と名乗りたかったのですが、そんなスキルもなく、せめて可愛く自分を登山家っぽく表現したいと思い、自称「兎山花(とざんか)」と名乗っています。

たいそうなことを言っていますが、9年前まで、運動オンチで登山に無縁の平凡な主婦でした。そんな私が登山をはじめたきっかけについては、別の記事で紹介しています。

この記事では、ぐうたら主婦が登山で得た3つのスキルをお話ししたいと思います。
登山で得たスキル?そんな登山技術を教えてもらっても興味ないんだけど...…って思いましたよね。

私が登山を通じて得たスキルは、「いきるスキル」でした。
面倒なことはキライ、ぐうたら、行き当たりばったり、自分勝手、だからこそ自分に自信がない。そんな私が登山を通じてどんなスキルを得たのかここでご紹介したいと思います。

自分を変えるために本を読んでみたり、セミナーに通ってみたり、動画で勉強したりとチャレンジしてみましたが、私にとっては実体験が一番効果的でした。

この記事を読み終えたころには、あなたも山に登ってみたくなるかも?


1、先を読むスキル

自分の行動の結果、どうなるか?先を予測するスキルです。
登山では常に今だけでなく、ちょっとした未来を想像しながら歩きます。

  • この先危険な登りが続くから、今のうちに休んでおこう。

  • 雲行きが怪しい、雨が降るかもしれない、カッパを取り出しやすいところにしまっておこう。

  • 水分が足りなくなるかもしれない、ここで補充しておこう

  • 今日は体調が優れない。予想よりも登頂に時間がかかっている。日暮れまでに下山できないかもしれない、登頂はあきらめて下山しよう。

こんな風に危険を回避するために、常に一歩二歩先を読まなければなりません。

怠るとケガや遭難、死につながるかもしれないからです。
もちろんすぐにケガするわけではありません。
しかし、悪いことが重なった結果にケガ、遭難という事例が多いです。

私たち登山者は常にケガや死について真正面から向きあっています。
登山している限り逃げられない感情です。

それを回避するためには、何が必要か?を常に事前に考える癖がつき、日常生活でも先を読むスキルとして自然に身につきました。

例えば、食事の後片付け面倒くさいな、明日にしようかな?
待てよ、明日は朝からお弁当作って、そのあと〆切の記事を仕上げて、その後オンライン会議があるし、会議が終わったら銀行に行かないと、銀行帰りには買い物に行きたいし...…
結局、今片付けておくのが一番効率が良いと考え即座に行動にうつせます。

こういう考えが瞬時に頭の中で組み立てられるようになりました。

2、集中力を切り替えるスキル

山では集中力を要す場面がよくあります。しかし集中力には限界があります。登山中ずっと集中しておくなんて無理な話で、無駄に使うと本当に必要なタイミングで集中できなくなってしまうんです。
周囲の状況を見ながら、勝手に集中力のスイッチが切り替わるようになりました。

休憩したら集中力をオフにできるんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、現実はそうではないんです。休憩場所によっては周りを常に警戒しながらという場面もあります。息を整えるだけの休憩です。

ちなみに山では下山時の、危険でもなんでもないところでこそ集中力が必要になります。

登山では下山中の事故が多いんです。それもあんなに危険なところを通過してきたのに、なんでこんなところで?という場合が多いですね。

疲れによる疲労と集中力がオフになってしまっているから、あともう少しで登山口に着くという場面で怪我される方がとても多いです。

下山時にケガをしないために、私が心の中で唱えている魔法の言葉があります。
知りたいですか?

「油断大敵、サルも木からおちる、犬も歩けばボウにあたる、弘法もフデの誤り」

3、どんなに苦しいときでも楽しめるスキル

山では楽しいことばかりが続くわけではありません。ときには苦しいこともあります。それもちょっとどころではなくて、結構へこたれそうになるときも。

そんなとき、落ち込んでいても状況は変わりません。私は貴重な経験を積めたんだと思うようにしていたら、自然にどんなときでも楽しめるように思考回路が変わってきました。

北アルプスでテント泊縦走中のときのことです。その日は1日雨で、雨の中のテント設営になりました。テントの中が濡れないように設営するのも一苦労です。なんとか設営がおわり、濡れたカッパは丁寧に手拭いで水気をふきとりテントの中で乾かします。濡れた衣服も簡単に着替え、テントの中でビールを飲みながら食事をとっていました。

ほっと一息できる瞬間です。

しかし外の雨は強くなるばかり。
ふと気がつくと、床においていたシェラカップが浮いています。
プカプカと……
浮いているのは食器だけではありません。軽いものはみんな浮いているんです。

設営場所が悪く、テントの下に水がたまってしまったのです。
友人とふたり顔を見合わせて苦笑いをします。

そこからはもう楽しむしかありません。
まずバックパックの中に大きな荷物をしまいます。ザックカバーをつけて一旦外に出します。
カッパを着て外に出て、大雨の中ペグを抜き浸水していない場所にテントを移動させて、再度ペグでしっかりと固定し直しです。

ふたりともびしょ濡れでした。

翌朝、自分たちが最初にテントを張っていた場所を見に行くと、そこにはとても大きな水たまりができていました。

お引っ越大正解です。

幸せなことに翌朝は快晴でした。
午前中、次のテント場に到着した私たちは、早速ロープを張って、テントやシュラフ、バックパック、着替えなどを干して乾かしました。

今では友人と笑いながら語り合えるとんでもエピソードの一つです。

登山で辛く苦しい場面があっても、克服すればきっと笑い話や貴重な経験になると思えるようになってからは、人生でどうしようもないほど辛く苦しいことが起こったときも、じっと辛抱してやり過ごせるようになりました。

おわりに


これら3つのスキルは、登山でなくても磨けるスキルです。
しかし、体力ゼロ、趣味もゼロの私にとっては他で磨く場面がありませんでした。人とのコミュニケーションすら不足していたのですから。

そんな私が3つのスキルを身につけて変われたのも登山のおかげです。
もちろん登山には時間と金銭的な投資が必要です。
しかし、将来の健康に今から投資しておくと考えたら、運動不足で不健康な日々をおくっていた私にとっては安いものでした。

先読みができ、集中力がつき、どんなことでも楽しめるようになったら人生変わると思いませんか?
思い立ったときがチャンスです。

ぜひあなたも素敵な生きがいを見つけてくださいね。


話は変わりますが、以下は私が登山をはじめたきっかけを書いた記事です。運動嫌い、趣味もない、惰性で毎日をおくっていた40代主婦の私が、なぜ登山をはじめたのかを綴ってます。
生きがいや趣味を見つけたいなあと思っている人におすすめです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


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