外資系本社の荒波〜上手なブチギレ方・タコ坊主との戦い編〜
またもや思いの丈を書きたくなってしまい、
書きかけていた緊急事態宣言解除ヤッホイてきな記事を差し置いて、
外資系本社で奮闘する私の
不穏な心のうちやお悩み・学びを書くシリーズに差し替えることにしました。
おうおうusagitail何に悩んでるのかいと気になった方、仕事での上手なブチギレ方をご存知の方、
外資系本社での奮闘の様子に興味のある方に向けて書きます。
担当者の蒸発
メインでやっている仕事とは別に、
委託先がちゃんとやってるか見るだけだから★
(いわゆるオーバーサイト)
と、どうしても引き継ぎ先が見つからなかった
前の仕事のプロジェクトを
人知れず持っていたわたくし。
こういう時に限って世にも奇妙な事件が起きる。
海外の人たち、
特にインド人と働いていると今までも担当者変えは経験していたのだが、
初めてプロジェクトの大事なマイルストーンの
1週間前に突然
担当者が蒸発する
という事態を経験した。
変わった。とかではなく、言葉通り蒸発。
思い返せば若干レスポンス薄かったとはいえ、
金曜日まで働いていた形跡があったのに、
月曜日には
メールデーモンエラー
かの有名な宛先に届きませんメールが跳ね返ってきたのだ。
何が恐怖かって、
委託先の他のメンバーも誰もその人がいなくなるということを知らなかったという事実。
そして、
蒸発した担当者もそもそも1か月前くらいに交代したばかり(果たして後半どれだけちゃんとやっていたのか今考えると謎)という事実。
すぐに入れるバックアップいないの既に意味わからないのだが、委託側の我々のプッシュも虚しく、数日の空白ののち、
一応担当者が決まった。
その名もタコ坊主。としよう。
ネーミングからしてお察しの通り、
『趣味は平和の象徴白い鳩を飛ばすこと』
で有名な平和主義者usagitailが久しぶりに、
めちゃくちゃイラついた。タコ坊主。
変なあだ名つけて心の中でディスって
顔はニコニコするのがお得意の私が、
直接対決してしまったのがこのタコ坊主。
この人だけ人種書いていないのは、イギリスに住んでいるのは確かなのだが、イギリスに住んでいる何人なのかが分からなかったので空欄とさせていただいた。
タコ坊主vsうさぎのしっぽ
とにかく、最初はポジティブナイスガイな空気を出していたタコ坊主。
こちらが本当にタイムライン通りいけるのかと
何度も聞いたのだが、
「任せて!大丈夫だから!」と言われたので、
そうか。と元々のタイムラインでことが進んでいた。
が、しかし、
成果物を見るといくつかミスがボロボロ。
🐙「あー大丈夫大丈夫ちゃちゃっとなおして、まだ間に合うよー」
🐇「それじゃあよろしくね!」
このやりとりを繰り返していくうちに、
怪しいな…と思って、
本来委託先がやるべきチェックを
結構詳細に見はじめてしまったら
出るわ出るわの衝撃的なミスたち。
というか、
チェックしたって言ってたのは嘘なのか?というレベルだったので、意義を申し立てることにした。
ブチギレ方迷子
最初の方は原因と解決策を穏やかに聞いていた私も、
とにかく「自分は担当じゃなかったからねぇー」とスルーされ続けるので、
珍しく強めに、
そっちの会社の人蒸発問題は知らないし、
委託してるのだからチェックも本来こちら側で細かく見る契約ではない!
と、言った。
正しくは、上手にそう言いたかった。
のだが、
昔からあったミスをその時に気づかなかった依頼者側が悪い!君たちが今更指摘してくるからタイムライン通りに出来っこないからなっ!
と反論され。
うぅっ…たしかにメインの仕事忙しくて優先順位かなり下げていつもよりざっくり見ていたのは事実だなぁとか思ってしまい。
おうおう。あわあわ。
ふと気づくと
何故かusagitail逆ギレされるという形で
電話が終わっていた。
◇
後ろを振り向くと、
ビジネスパーソンの同志として
ここ最近のパニックを相談していた
my相棒の旦那っちが何かを察したのか私の仕事部屋に侵入して腕を組んで仁王立ちしており、
「うさぎのしっぽちゃん、女性だしアジア人だから完全になめられてるよ!推しが弱いよ!なんでやり込められてるの!」
と叱られてしまった。
身に染み入るフィードバックと謝らない人々
何を隠そうつい先日
「交渉経験が不足している
(特に相手に時にはNoと強く言う力)」
とフィードバックを受けた私↓
日本法人の中では特に結構
思ったことはハッキリ言うキャラだったので、
プレゼンスキルとか話し方の問題なのかなぁ〜
とふわっと思っていたのだが、
ここに来てやっと身に染みて分かった。
違った。
私の「はっきり思ったこと言う」は
無邪気に「違うと思いまーす」
と言ってるだけで、
主導権をとって自分が思っている方向に相手を動かして押し切るという力が圧倒的に欠けていることが胸に刺さってえぐられるほど分かった。
その後も人々を巻き込んで色んな議論がある中、
○逆ギレしていたタコ坊主の主張が間違っていることが発覚したり
○かと思えばうちのプロジェクトの別のメンバーが気づいていたのに伝えてなかったり
○うちのリーダーもよく分からず承認してたり
委託先を信頼しすぎて深入りしてなかった私も含めて、日本だったら申し訳ありませんマターが結構多発していることが発覚したのに、
【誰も悪かったと謝らない空気】
を目の当たりにし、
追加労力や追加のお金などが絡む場合によっては戦略的に簡単に申し訳ありませんなんて言ってはいけないのだと察したし、
いかに先日もらったフィードバックが的確だったかを理解した。
捨てる神あれば拾う神あり
とうことで、完全なるchaosで結局事態は収束していない今、
唯一の救いは委託先の
タコ坊主以外の何名か(素敵なインド人たち)が
本来はタコ坊主がやるべき仕事をカバーして動いてくれているということ。
usagitailが介入してくれなければどうにもならなかったよ。ありがとう、と
嘘か本当か、そう言ってくれ、
少なくともその人たちと良い信頼関係を構築しておいて本当に良かったと思っている。
私も圧倒的に任せ過ぎてザルだったし、担当者が蒸発した時点でもっと疑いの目を向けるべきだったし、反省点祭りだけども、
とにかく上手なブチギレ方を学びたいと心から思うのでした。
そして、
まぁある意味突然知らないプロジェクトの佳境で渡されたタコ坊主も可哀想とも言えるが、
今度働く機会があったら、
たこ焼きにして食ってやろうと思う。
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