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一周回って日本の新卒採用システムってスペシャルで素敵だなって思う

近頃、「悪女(わる)」というドラマに
ハマっているのだが、

30年前に石田ひかり主演だったものを
今年今田美桜主演で放送されているドラマで、
初めは向井理見たさに見始めたものの、

現代の女性×お仕事に焦点を当てた内容が予想外にも働く女子の心にずっきゅーん

毎回頑張る女性達に対して感情移入をし、
特に泣くべきではないシーンでも
に涙を流しながら見ている。

で、この舞台となる会社がまたまた、
「こんな会社未だにあるのか?」というくらい
ジャパニーズトラディショナルカンパニー(JTC)
の悪いところをぎゅっと詰め込んだ描写なのだ。

一方で、
JTC良いところもぎゅっと詰め込んだ描写で、
なんだかいいなぁとも思うわけで。

そんな本日は、
日本の新卒採用制度って結構素敵だよね
(外資系でも日本法人はもちろんあります)
っていう小話をしたいと思っているので
お付き合いいただきければ幸いです。

JTCを少々ディスっていた過去も持つ私が
外資系日本法人→海外本社を経験し、
一周回ってたどり着いた最近の気持ちです。
(注: 数ヶ月後にはディスってるかもしれません)

新人時代の教育担当だった姐さんに当時の伝説を創作されるのも悪くない気分

配属後、私の実務教育担当をしてくれたのは、
アラフィフサバサバしたシャンパンがご趣味
かっこいい姐さんだったのだが、

今や別の部署に異動され、
ほぼ全面在宅勤務になった弊社においては、
年に一度ばったりしたら良い方という遭遇率。

しかしながら、
会うたびに必ずニコニコ話しかけてくださり、
さらに周りに居合わせた社員達に
私の新人時代伝説を披露するというのが
お決まりとなっている。

ちなみに、困ったことに、
毎年リリースされるニューエピソード
微妙に盛られたフィクション
(もしくは私の記憶喪失)

エピソード①
同期が結婚した時「私も結婚したーい!」
ってこの子叫んでたのよー。

それは断じて私ではありません。
(少なくとも絶対に叫んではない)

エピソード②
6月くらいに配属されて年末にはもう私がいなくても他部署に1人で交渉しに行ってたから、
この子はすごかったのよ!

はい。完全に美化。
むしろ他部署のお姉様に
「新人のくせに」的なこと言われ撃沈したり、
会議室でわんわん悔し泣きして、
姐さんが毎回ブチギレに行ってくれました。
当時のわたくしは使えない金魚のフン新人。

エピソード③
定時だし早く帰んなさいっていうのに
「私もっとやれます!仕事ください!」
って言ってて当時からやっぱり違ったわー。

それは多分定時ではなく普通に日中暇すぎて、
眠かったから仕事くれと、
言っただけだと思われる。



毎回若干の嘘情報
近くにいる私をそこまで知らない社員達に
伝わっていくのだけど、

姐さんが
今や眩しいかぎりになってねっ!
って必ず最後に付け加えて、
あまりにも嬉しそう得意げに話すのが
ありがた嬉しくって、

フィクションのニューエピソード
作りたくなるような、
そんな人財にもっとなりたいなって
毎回思うのです。

新卒採用され、新人教育なるものを受け、
思いっきり失敗出来て、何年後も密かに応援してくれてる人がいるのってハートにずっきゅーん

月並みだが新卒同期は格別で一生ものなのは真合事なき事実

このB級ドラマの台詞のようなクサクサタイトル。
テストにでます。メモってください。

半分くらい転職してしまった今も、
転職したメンバー含めて同期は同期
残念ながら同い年が中途入社しても
真の意味で同期にはならない。

ジャパニーズ新卒システムで採用されて、
色んな部署に散って、ぐるぐると回る同期達は、
重要な情報のパイプラインであって、

研修中ガン寝してても2/3の確率で
良い質問するっていう
訳わかんない私の特技を未だに覚えていたり、

何年たっても新人時代の昔話で爆笑出来て、
荒んだ心も穏やかに当時のフレッシュな気持ちを思い出させてくれる、

もう人生で新たに発生することはない存在。

海外本社も意外とウェットだが、日本の新卒システムに勝るものはない

海外本社の採用システムを見て、
欧州系の会社だからか一応新卒採用制度は
インターン採用という形もあり、
想像よりはドライではないと思った。

ただ、その前提においても、
やはり日本の新卒システムには勝らない

もし、彼らのように、
新卒とてジョブ別採用で、簡単に切られたり、
ポジションが空いたらなりふり構わず
社内外取りに行かざるおえない環境だったら、
どうだったか。

応援してくれる思い出の姐さんも、
応援も何も、気づいたら一年後会社にはいないよねっていう世界観だっただろうし、
同期とも思い出ポロポロするほどの
素敵な新卒研修期間はないだろうなと、
思うのです。

だから、

素敵なんですよ。
日本の採用システム。

それを私は今伝えたい。

と、そんなことを久しぶりに
全社イベントに出社して、

思ったのでした。

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