震える空気を感じるように心は震えるのかもしれない

今日と明日は土佐おもてなし海援隊(もて海)さんのラストステージ。明日が完全にラストステージ。もうあとのことなど何も考えずに高知に行きたい。行きたかった、本気で行きたかった…。
私が今どうしようもないくらい追い込まれた状況なので、本当に悪い条件ばかり重なってしまったな、と肩を落としてます。明日でもう二度と会えなくなるのに。後悔しか残らなくなるのに…。どうしようもないよ、と言い聞かせてたけど、最後まで自分をどうにもできなかったのが本当につらい。胸が抉られるよ…。

何しろ今、本命中の本命が大阪にいて、諭吉が潤沢にある状態ならまず大阪を取るはずなのに、今回だけは大阪と高知、どっちかしか選べないなら迷わず高知に行くもん。本命にはまだ会えるけどもて海は本当にこれで最後なんだから…。

自分が記憶に残したいのも大きかったけど、ステージのことなど思い出を文章にして残せたらな、という思いも大きかったので、無念であります。
あとから映像とか写真とかは見られるけれど、「自分の目で見る」経験にはやっぱり勝てないんですよね。実際偶然高知でもて海のステージを見なかったら私はたぶんファンになってなかった…。
インターネットについていちいち思いを馳せないくらい当たり前の時代になったからこそ、生で、自分の目で見ることの威力を、私はもて海さんによって改めて思い知ったような気がします。

ちなみに、もて海とは、高知の観光PR隊のこと。幕末の志士たちが現代に甦って高知観光を盛り上げてくださっております。歌もダンスも衣装もかわいくてキラキラしてて、私の癒しでありました。
偶然たった一度ステージを見てから、どうしてももう一度高知で彼らを見たいという願いが叶わなかったことはたいへん無念ですが、この心が壊れそうな、不安だらけの毎日にもて海まで終わってしまうなんて「つらい」じゃ済まない状況ですが(泣)、でもつらい日々だからこそ、もて海さんに本当に一方的に心を支えてもらってて、もて海さんがいてくださって良かった、ってすごくすごく思ってます。


私はフィギュアスケートのファンでもあるのですけど、実際にショーなり試合なりの会場に足を運んでみて初めてわかったこともいっぱいあるんですよね。生で見ることがどれだけ大事か痛感してます。

織田信成さんとプルシェンコは会場で見て印象が変わったスケーターの筆頭ですね。もちろんいい方向に。織田君の着氷の柔らかさがあそこまで柔らかいとはテレビではわかんなかった。プルシェンコのオーラはテレビじゃ半分も伝わってない。百聞は一見にしかずってこういう時に使うんだ、といちばん感じたのはプルシェンコ。
現在トップ選手のひとりである坂本花織さんも、ジュニアの頃にショーで見かけて気になって、名前を覚えたスケーターでした。あの経験がなかったら今も印象が違ってたかもしれない。
スケーティングの美しい選手は上の方の席から見ると真価がわかったり、前の方の席で見ると客席にまめに視線を送るスケーターのエンターテインメント精神にノックアウトされたり。
その逆に、テレビで細かいところまで見える方が良さが伝わりやすいスケーターもいるかな、と思います。

ただ、やっぱり会場の空気に触れていると、それを通してスケーターの熱意や想いみたいなものが伝わってくるので、生観戦、生鑑賞って受け取れるパワーが違うな、と強く実感してます。テレビだとトイレ並ばなくていいし寒くないし、これはこれで最高だけども(笑)。

どうしても実現したいのが、羽生結弦選手の試合での演技をこの目で見ること。過去何度か実現しようとしてきたのですけど、どうもネタの神様は私に羽生君の試合を見せてくれる気がないらしく、一度も実現してません(泣)。試合は放送があるし、お金も潤沢にないのでとりあえずショーをメインに、というスタンスで長年いたので、試合ほとんど行ってなかったんですよ、今まで。

そもそも羽生君のファンになったきっかけもやっぱり会場ですし。2010年の全日本選手権のエキシビション(メダリスト・オン・アイス)のフィナーレで、ふとオーラを感じて思わず視線を向けたら、そこに立っていたのが羽生君だったのですよ。
当時は本命への情熱がたいへん高かった頃なので本命をガン見していたのですが、ビリビリ伝わる「俺をちゃんと見ろ」というオーラに、思わず「ひいいいい!すみません!」という気持ちになったことを今でもよく覚えてます。もちろん私が勝手にそう思っただけで、実際にはニコニコ楽しく滑ってたのかもしれませんが(汗)。

それ以来、以前よりも羽生君のことをちゃんとチェックするようになっていって、じわじわじわじわと今に至る、という感じです。もちろん技術的には当時と今は比べるまでもなく上達しているでしょうが、元々本人に備わっている性質は変わらないものなのだろうな、とあの時のことを今も時々思い出したりしてます。カリスマ性の片鱗とでも言うのですかね、それを垣間見たような。
なので、このたびの世界選手権の羽生君のフリーも会場で見たかった。阿修羅怖すぎて最高です…、じゃなくて(汗)、あれだけ勝つことへの執念を黒い炎にして燃やした演技、テレビでもいまだに頭がグラグラしてるくらいなのに、会場の空気ごと味わえたらどんなにか…。

ちなみに、本命とはスイスのスケーター、ステファン・ランビエールさんのこと。世界選手権にもコーチとして来日された上、さりげなくオープニングセレモニーでも滑っておられて、薄給をすべてステファンにつぎ込んでいた頃の私が「未来のお前は世界選手権行けないよ」って聞いたら、何で諦めるの!って激怒するだろうなあ、と切ないきもち(泣)。私だって諦めたくはなかったよ、その頃の私…。全然私は変わってないけど、私の状況はどんどん変わっていってもうどうしようもなくなっているんだよ…。こんな未来が待っているとわかっていたら、その遠因をひとつひとつ、潰していくように伝えたい。大好きなことすらできなくなるよ、と。


世界選手権ももて海ラストステージも、諦めた理由は「生活苦」以外の何ものでもないので、一刻でも早く頭おかしくなりそうなくらいの貧困から脱出して、経験を増やしていける生活を送りたいです…。
色々ぼろぼろ過ぎて、支えてくださる方にも何人も会えたけど去っていく人も何人もいて、とにかく楽しいことを考えようとしてますが、実はぼろぼろですね、はい。でも支えてくれようとしてくれた方々と、大好きなものの数々があったおかげで、何とか今月も生きてた、という感じです。実は冗談言える状況じゃないので、はい。

運気がいいってあちこちから聞いたんだけどなー、もっと根本的にガツンと上がってくれ…。ネタの神様頑張ってくれ…。お前に祈る方が下手に動くよりどうやら良さそうだよ…。うわあ、どうしようもないクズ発言だよ(汗)。よくこんな地に足のついてない人間が今までで生きてたよな…。

暗くなってしまいましたが(今明るくいられる方がたぶんおかしい…)、この土日は現実逃避がてら、もて海さんの幸せとステージの成功だけを祈って生きていようと思います。もて海さん本当に素敵なので、是非、間に合う方は高知へ…!まだ、間に合うよ。


はてなブログも毎日更新中。フィギュアスケートについてはほぼこちらで書いております。現在は世界選手権の感想を連載中。全20回。最終回は特に読んでもらえたら嬉しい。※もう最後まで書き上げてあります
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