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創作(短い小説、ポエム等)

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主に文章による創作
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#ライター

ミッション迷子案内④

「意外と距離があったね…」 車社会で生きているらしい神崎が音を上げそうになったが、ふたり…

うさパイ
3年前
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ミッション迷子案内③

水上バスが桟橋に近付いていく。東京を象徴する赤と白の塔に、地方出身のふたりは歓声を上げる…

うさパイ
3年前
1

ミッション迷子案内②

「神崎…さん?」 思わず、半疑問形で尋ねていた。 研修期間中ずっと見せていたクールな雰囲…

うさパイ
3年前
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ミッション迷子案内①

揺れる水面を足元に感じると、子供のように心が弾む。 研修最終日の移動手段は、水上バスだと…

うさパイ
3年前
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両面の花

A面 とても綺麗だと思ったの。 純白の花びらにこぼれる朝露がまるで宝石。 もう決して、これ…

うさパイ
4年前
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リサイクルされる夢幻

「__さん」 彼の名を呟く。切なさが、どうしようもなくて。 枕に頭を預けて、いつものよう…

うさパイ
4年前
2

星の音色、シャボンの泡

月が綺麗ですね、も素敵な言葉だけど、私は月よりも星が好き。私にとって貴方は大切な星。けど星は遠くから眺めるもので、どんなに欲しくても見つめているしかないもの。本当の音色を隠してただ幸せを願うもの。星から音色がこぼれる時は、きっとこんな音がする。それは不思議で優しい、貴方の心の音。 星を見つめていられるから、生きていられた。ずっと星の音色を聞きながら、生きていたかった。けどそれは、星に届く前にぱちんと壊れるシャボン玉。星に届かないのなら、星に気づかれる前に壊れた方がいい、シャ

星の音色、寂しさの果て

僕の両の手のひらに、突然飛び込んできた星の欠片。 僕の大切な、星の欠片。 ガラスの箱の底に…

うさパイ
4年前
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翡翠の羽、星の音色

夜の闇の黒がどんな黒だったか、赤く輝く星の色がどんな赤だったか、思い出せなくなっていた。…

うさパイ
4年前
6

うそつきファントム

貴方の言葉に頷いたなら あたしは幸せになれたかな 貴方の言葉に頷かなかったのは 巻き込みた…

うさパイ
5年前
3

ドロップスの終点

地上にも星は流れる。 赤や白や黄色のランプが、溶かしたドロップスのように道路を流れる。揺…

うさパイ
5年前
6

炎の桜

うなじに焼き付いた魔法陣を、きみは髪をかきあげて太陽に晒す。 きみを呪う、小さな魔法陣。 …

うさパイ
5年前
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ガラスの箱、こぼれる星

春の空を溶かしたみたいなガラスの箱に、星の色の金平糖を集める。 ぼくのとっておきの、お菓…

うさパイ
5年前
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