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離人症について20220626

離人症です
でも軽度なので
普通に働いています

離人症を調べると

離人感・現実感消失症の基本的特徴は、離人感、現実消失、またはその両方が持続的または反復的に出現する症状のこと。 離人感の症状は、自己の身体、感情、思考、感覚などから自分の主体性が失われて、自分自身を非現実的に感じる体験とされている。

とのこと。
離人症は精神疾患のひとつです
でも私にとっては
生きるために必要なもので
自殺をさせないように,
体が作り出したベールだと思っています
どうしてそんなベールが必要か

わたしは
自分が嫌いです
脚が太くて短いし
なのに上半身はガリガリで
大学生になっても
シャツの裏側にフェルトを縫い付けていました
子供用のスポブラさえ大きかったからです
あのシャツを洗濯していた母親が
豊胸費用を茶封筒に入れてくれるべきでした
さておき
目の高さが違うし顔が曲がっているし
21歳の時
そんなからだが嫌で自殺未遂をしました
死ねなかったので
せめて普通の女として生きるのに困らないように
豊胸手術を受けて
普通の見た目に近づけました
普通に近づくために80万円くらいかかりました
親に泣かれました
でもおかげで胸を張って
制服がある仕事につくことも出来ましたし
(脚は太いままなのでスカートの制服はダメでしたが)
出会い系で処女を卒業することも出来ました
でもシリコンを入れた時点で
わたしはもう100%,
「普通の女」ではなくなった,と思いました
もう
肩から下の細い腕だけが
神様からの借り物のようにきれいな妖怪だと思って
生きることにしました
なぜ死なないか
自殺未遂をして
失敗のリスクを背負って自殺するよりも
だらだら生きている方がラク
と発見したからです
別に生きたいからではありません

外見の不具合に加えて
誰かと一緒にいることができない
関係性を築けない
だから
全て自業自得の孤独ですよ
でもね,
豊胸前のあんな体で
セックスの相手が見つかるわけないんですよ

いまもともだちはひとりもいません
パートナーもいません
支えてくれるひとはいません
誰も、話さえ聞いてくれません
自分が働かなければ
死ぬしかありません

こんな生活
苦しいとか,恵まれていないとか
言えば世界中から怒られます
もっと不幸なひと
もっとつらいひと
沢山いることは知っています
普段「ひとと比べるな」というくせに
随分ずるいな,とは思いますが

でも
もっと不幸なひと
もっとつらいひと
そのひとたちと自分を比べて何か救われますか

脚の太さや短さ
いつまでも平らな胸
曲がった目や形のおかしな頭
笑われたことを
まぁ,もっと不幸な人もいるから仕方ないね
そうやって
ニコニコ,苛立つことなく生きろというのでしょうか
ゲロが出そうです

離人症は
それでも自殺するよりマシなこの人生を
「生きろ」というか
本能的に「自殺するな」という
わたしからわたしへのメッセージです
治す気はありません
離人症を抜きに生きることは
麻酔無しで現実にぶん殴られることと同じです
そんな根性焼きみたいなことはしたくありません

離人症のせいで
国道で40km/hしか出せないときもあるし
めんどくさいから対向車線に突っ込もうかな
つまんないから赤信号に飛び込もうかな
邪魔だな、刺そうかな
いま本当にトイレの中かな?実は交差点の真ん中かな?
そんな風に思うこともありますが

飛び降りて死んで初めて目が覚めるかも
この顔も体も嘘かも
ちょっと期待をすることもあります

離人症があるから
全部「夢かもしれない」と思えるから
結局死ぬまで生きると思います

メンヘラのごく一部で
ものすごい共感を呼んだり
とんでもない才のある人がいます

わたしは
「そうだったらよかったのに~」と
思いながら20%オフ弁当をもって
セルフレジでピッてやるつまらない人間ですが

どうせ叶うなら
無数のひとを惹き付けるメンヘラではなく
ちょっとかわいい普通になりたいです
シリコンじゃなくて
普通の胸で
「あーあ,太ったらどうしよう」
と言いながら,細い脚をプラプラさせて
ケーキに小さいフォークを刺したいです

「仕事ができるかできないか」

これを
・大丈夫か
・ダメか
その判断基準にするなら
私は「大丈夫」といえます

ですが
仕事をしている=ひととしてまとも
ではないと思います
いつだってなにかしてやりそうだからです
離人症をキレさせてはいけません。

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