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”最後の雨”を聞いて思い出したのは…優しい元彼ではなく、DV男な元々彼だったの #4

埋まらない溝は、ゆっくり時間をかけてできていく
だけど、埋まらなくなって初めて気づくようにできている

うさぎはそう思う。

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#4 前々回の続き、
「元々彼とお付き合いをしてからの話」になります。

前々回の記事をまだ読んでいない方はぜひ!

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君が愛してくれれば、それでよかったんだ

お付き合いをさせてもらって2ヶ月くらいを過ぎると、少しづつ怒られることが増えていった。

以下、具体例

・大学の休み時間中を利用して、次の教室へ向かう途中、偶然クラスメイト(男性)に声をかけられたため教室までの道を並んで歩いたため、怒られていた。
・大学付近の焼肉屋さんで友人(男性)に遭遇したため、挨拶をしたら ”自分だけ愛想ふりまいて、相手にされていないのに気づかないの?恥ずかしくないの?”と言われた。
・当時は男女関係なく、家族含め、誰と遊びに行くにも彼の許可が必要だった。
・女友達とお食事をするときも、お酒は一杯までにしろと決められていた。
・日常的に、彼の思い通りに私が動かないと、間接的な言葉を使ってモラハラを受けていた。
・サークル内で男性の先輩とお話ししているのを見ると、とても不機嫌になり、彼の嫌味的な説教を、何時間も聞かされた。

まだまだ、たくさんあるが、嫌な記憶だからか今では思い出せない。

とにかく、彼は私を自分の思い通りに動かしたいのだ。

私が彼の意に反したことをすると、こっぴどく叱られ、
思い通りに動くと、大げさすぎるくらい褒めてくれた。

彼はアメとムチを上手に使う人だった。

そして、ゆっくりと、言葉の暴力で私を縛り始め、私の根底を塗り替えていった

だが、私は彼から逃げようとしなかった。
私の世界には彼しかいない、という依存・孤立状態にあったから。

だから、どんなに罵倒されても離れるという道を選ばなかった。
そして私は、怒られないために自然と彼の顔色を窺うようになった。

だけど、怒られる回数はどんどん増えていった。
彼は私が何をしても離れていかないことを確信したからだ。

無能だと言われる度、

どうして簡単なことも守れないんだと怒られる度、

私の思想や性格、今ままでの生き方を否定される度、

段々と、私は出来損ないなんだと思い込むようになった。

別にそれでもよかった。
君が愛してくれれば、それでよかったんだ

その後、もう私なんかを受け入れてくれるのは彼しかいない、という思考に陥っていったのは、私にとってごく自然なことであった。

(この時の後遺症というと大げさだが、未だに、自分なんかに価値なんてないという思考は私に深く根付いている。
だから、私の事を少しでも気に入ってくれた人の頼みは多少無茶でも全部聞いてまう。断って嫌われるのが怖いから。)

やがて、私は彼の理想を、必死で追いかけるようになった。

ただ、彼にもっと必要とされたかったから。
そしたら、もっと愛してもらえると思ったから。

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第一次別れの危機

もうお気づきだろう。
私と彼の間に、順調なんて時間は存在しない。

付き合ってもうすぐ半年になろうとしていた頃、第一次別れの危機はやってきた。

それはサークルの、飲み会でのことだった。
どうってことない事故だった。

私の手に先輩(男性)が、火のついたタバコを当ててしまったのだ。

慌てた先輩は、私の手を冷やそうとお手洗いに連れていった。
これが、彼の癪(しゃく)に障(さわ)ったようだ。

彼は、一部始終を見ていたにも関わらず、私を責め始めたのだ。

“あいつが、お前の手をわざと火傷させて、密室に連れ込んで手を出そうとしてるのがなぜ分からないんだ。ビッチなりにも考えてくれよ”

もちろん、その先輩とは何もなかった。
だけど、どんなに否定しても信じてはもらえなかった。

そもそも、当時は、うさぎの手の心配をされていない事にすら気付けなかった。

そして、責められ続けている間、何も言えなかった。

私のつむぐ全ての言葉が、薄っぺらいように感じたからだ。

だけど、意外にも頭の中では疑問が浮かび上がった。

私は生活に必要でもあなたが嫌がるから、一切の男性との交流を現実的にもSNS上でも絶っているのに、なぜ一切信用してくれないの?

初めて彼を疑った。
もちろん、口にする勇気なんてなかった。

だが、彼に攻め続けられているうちに、彼の言葉が脳みその中を埋め尽くしていった。
疑問が存在するスペースはなくなっていた。

やはり信じてもらえないのは私が悪いから。

私が、誰にでも愛想をふりまくビッチだから。

どうして私は彼を不安にさせることしかできないんだろう。

ごめんなさい。
本当にごめんなさい
、と心の底から思った。

その日の帰り道。

彼に謝りたくて、私から離れて歩く彼の腕に軽く触れた。

その瞬間…

私は突き飛ばされた

何かを叫ばれながら。
びっくりしすぎて聞き取れなかった。

一瞬の出来事すぎて、頭が真っ白になった。

思考が追いつくより先に涙が溢れて止まらなかった。

しかし、やってしまった…!
という表情に彼はなった。

そして、ごめんね…と何度も謝りながら私を抱きしめた。

もう突き飛ばされた事など、どうでも良かった。

彼が私を見てくれて、抱きしめてくれていることが、嬉しくてたまらなかった。

嬉しい!幸せ!大好き!!
と思っていたつもりだった。

だけど、涙は止まらず、
心臓はわしづかみされたように痛かった。

今でもこの不思議な感情はくっきり覚えている。

限界はとっくのとうに超えていた。
それに気づかぬふりを、私は続けた。

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そして、別れ 

別れた理由は簡単だ。
彼に振られたのだ。

いや、当時の私には 捨てられた という表現するべきだ。

しかも、LINEを通じて。
面と向かうこともなく捨てられた。

その事実が受け入れられなくて、
彼に毎晩、電話をかけた。

そして、電話の最後の方で、私が泣き叫びながら切るのがお決まりになっていった。

新品のティッシュは一晩で空になる。
そして、力尽きて眠りにつく。

うつろな朝を迎えて、大学へ行く。

彼との思い出が多すぎる大学で、
彼のことを思い出すたびに涙が止まらなかった。
時には、息ができなくなって、学校に行けない日も増えていった。

そして夜になると彼に電話をする。

彼が電話に出てくれることが唯一の癒しであり、救いであった。

また、朝になり、彼がいない事を痛感させられる。

それを繰り返す日々。

全く悪循環である。

しばらくすると、大学に行っても彼のことを思い出さなくなった。
だけど、気づかぬ間に、涙が溢れ出してしまうようになった。

また、感情が私の脳みそを追い越したのだ。

それから、期末のテスト期間がやってきた。
私は必修科目の単位を落とした。

そして、スマホに1通のメッセージが来た。
彼からだった。


最後までありがとうございます!

文章が上手に書けないことや、脳内を分かりやすく言語化できないこと、
感情的になって書いてしまったり、思考の未熟さなど、現状では多くの問題があります。
そのため、つまらなかったり、分かりづらかったらすみません。
成長していくためにもご意見、ご指摘などコメントしていただけたら嬉しいです。

おやすみなさい。


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