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うつ病になって人間関係リセットしたこと

関わっている人全員から好かれるなんてものは幻想だ。
だから全員を大切にする必要はない。
『みんなと仲良く』学校教育はそう教えるけど、
本当は自分を大切にしてくれる人だけ大切にすればいい。
大切にしてくれない人を大切にするほど
無駄なエネルギーはない。

うつ病になって人との繋がりが鬱陶しくなりました

約5年前、私はうつ病を発症しました。
暗いどん底に居る間、家族、職場や友人関係、恋人、ご近所さん、顔見知り、あらゆる私と繋がっている糸が鬱陶しくて堪らなかった。
1本1本切り刻んで行きたいと思った。
暗いどん底に居る自分を誰にも見られたくない。砂のように小さな粒子になって風に飛ばされてサラサラと消え去ってしまえたらどんなに素敵だろうと思っていた。

私がうつ病の症状が出始めて、職場で心配されるようになり、当時狭いコミュニティで生きていたため噂はあっという間に広がった。

当時付き合っていた彼女からも着信が毎日数件かかってきていたが全て無視したが、ついに家にまで来るようになり、半ば無理やり精神科に連行され、うつ病と診断された。
今では感謝しているが、当時は電話も来訪も全て怖かった。突然包丁を突きつけられて刺されるのでは?と本気で考えていた。

職場の人間とも話ししたくなかった。一応勤務していた事務所の所属長だったので無視するわけにはいかず、会話はしていたが何処か上の空で何も考えられなかったことを覚えている。

近所の人にも見られたくないから、家と職場にずっと籠もっていた。
心配したご近所さんが食べ物をそっと玄関に置いてくれていたりしたが、腐るまで触ることすら出来なかった。

職場内での噂が広がるのは早く、遠くに住む同期が心配の電話をくれたりもしたが「大丈夫、心配しないで」と言うのが精一杯で一方的に電話を切った。全然大丈夫なんかじゃなかったけど。

私が在任していた事務所を束ねる上席の事務所長に異動願いを出し、逃げるように島を去った。

消えゆく関係、それでも尚残る関係

島から異動し、沖縄本島に在任するようになってから、ますます1人を好むようになった。職場の人は気を遣って挨拶やお声がけをしてくれたりしたが、あんまり愛想よく返せていなかったと思う。
人と関わるのを極力避けていたように思う。

今まで頻繁に連絡を取っていた、故郷の友人や学生時代の同級生、遠くで頑張る同期、先輩、後輩、一切こちらから連絡することはなかったし、連絡をもらっても生返事で返していた。

次第にいただく連絡は少なくなっていった。
「あぁ、これでこの人とも関係は終わりだな」と安堵と寂しさが募った。
そんな感じでこれまで繋がっていた人と縁を切っていった。

数年経った今、切ったはずの縁を再び繋ぐかのように、凝りもせず連絡をくれる友人や同期や後輩、先輩が居る。
数は随分と減ったが、今でも繋がってくれる人がいて、ありがたいことにそんな人達のお陰で今の自分があると思えるようになった。

付き合える人のキャパシティ

私の過去を書き綴りましたが、結局何が言いたかったのかというと、人はその時の精神状態や経済状況によって、付き合える人のキャパシティがあるのだと思う。
そして不思議な力が働いて、自然と調整してくれる。
うつ病のどん底で真っ暗なトンネルの中にいた頃は、本当に誰とも会いたくなくて1人になりたいと強く願っていたら、1人になった。
少し回復してきて、あの人ともう一度繋がりたいなと思ったら、不思議と再び繋がることができる。

そして、職業を変え、住む場所を変え、環境が変わったら、新しい出会いがあり、元気になるに連れて付き合えるキャパシティも増えてきたと同時に人脈も増えてきました。

だから、うつ病になって人間関係リセットしたって人は多いと思うけど、その時の体調や経済状況に応じて、然るべき人と再び繋がったり、新しく繋がりができたりするので心配しなくていいってことです。

今現在のご縁を大切に

人の縁は不思議なものです。

うつ病が回復してきて、新しい友人が欲しいなと思ってちょっと無理に出会いの場を広げようとしたら、集まってきたのはネットワークビジネスでカモにしようとしてくる人だったり、私の仕事を邪魔しようとしてくる人だったり、ろくなもんじゃなかったです。

私から言えることは、過去の繋がりに執着したり、出会いが欲しいと無理をすると良いことがありません。
自然に任せるのがベストだと思います。
不要な人は去り、必要な人が集まってくるのだと思います。
だから今そばにいてくれる人、自分を大切にしてくれる人に感謝して、そんな人との縁を大切にしてください。

まとめ

人間関係は無理に壊すものでも作るものでもなく、自然と形成されるものです。
自分を大事にしてくれない人は遠ざけ、自分を大事にしてくれる人を大事にしましょう。

といったところで、今回はここまで。
ありがとうございました。

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