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電話が苦手


失敗談

電話が苦手な発達障害民は多いように感じます。
私も漏れず苦手です。電話がかかってくるとドキドキしてしまいます。
公務員の時から現在までにやらかした事例をいくつかピックアップします。

公務員の新人の時、電話は新人が出るのが当たり前と言われて3コール以内に出ろと言われました。
新人が出るのが当然な理由としては先輩たちは何かしら作業中だから手を止めさせるわけには行かないや、新人は電話に出てどういった利害関係者がいるかまたその相手の名前を覚えるのも仕事といった理由を言われた気がします。
納得はできませんが、ルールなので守るしかないです。

さて、そんな時期にやらかした失敗談としては、電話の取次ですね。
相手の所属や名前が覚えられない。聞き取れないなどして間違って情報を伝えて上司に電話を変わってもらうなんてことは度々ありました。
その場で電話を変わってもらえればいいんですが、時には上司が不在の場合もあります。
そんな時は相手の所属と名前と連絡先を聞き取って、折り返すのかまたかけてもらうのか確認しないといけません。
情報としては単純なんですが、なぜかコレができない。
「どこかの役場の環境課の田中さんか高橋さんか橘さんかちょっと名前聞き取れなかったんですけど折り返してほしいそうです。電話番号は聞きそびれました!」と上司に伝えたことがあります。
「折り返せるか!」と怒られました。
まぁそうですね。

その他にも転職活動していた時に、希望求人にメールで応募したんですね。そしたら履歴書見た先方から電話がかかってきてぜひ面接したい。◯日の●時に事務所に来て欲しいと言われ、その後雑談して電話を切ったんですけど、面接の日時を間違えて記憶してしまい。後日面接に向かったら、先方がカンカンに怒っていて「◯日と伝えました。ずっと待ってました。いまさらんなんでしょうか?」と怒られてしまいました。
もう平謝りでもう一度チャンスを欲しいと伝えたら、またこちらから連絡すると言われたので、待ちましたが連絡が来ることはなかったです。
謝罪の手紙も書いて送りましたが、なんの返事もなかったので、そこの会社は少しのミスも許してくれないんだな、縁がなくてよかったと今はそう思ってます。

なぜ苦手なのか

電話がなぜ苦手なのか、第一の原因としてはワーキングメモリの不足により会話をしながら会話の要点を記憶していくことができないんだと思います。
なので、先方の名前を覚えられなかったり、大事な日時を記憶違いしてしまったりするんですよね。

周囲からは聞きながらメモを取れと言われますが、会話をしながらメモを取るなんてこともマルチタスクが苦手な発達障害民にとっては至難の業です。

また発達障害民に多いと言われているのがAPDという聴覚特性です。
単純に耳から情報を仕入れて脳で処理するのが苦手な特性と言えます。
健常者が聞きたい音に聴覚をフォーカスできるのに対して、APDだとなんか音が出ている程度にしか判別できなくて会話を言葉として処理できなかったりします。
また音のフォーカスが苦手なのと、聴覚過敏などで複合的な障害の結果、雑音の中で会話ができないなどもあります。
オフィスで電話だと、周囲で話している人の声も拾ってしまい、情報がごちゃごちゃに成ってしまうんですよね。

余談ですけど、カクテルパーティー効果というものがあり、健常者はパーティー会場など各方面から会話が聞こえてくる場面であったとしても、後ろから名前を突然呼ばれても反応できるそうです。
私はそれが全くできないので信じられません。

取り組んで改善できたこと

電話が苦手なら電話以外の方法で連絡を取れるよう、周囲に呼びかけることが大事です。電話が苦手なのでなるべくメールや書面で連絡くださいと言えばそれに合わせてくれる人も多く居ます。
私の所感としてはご年配の方ほど電話を好む傾向にあるように思います。電話以外でと言っても電話でかけてきます。

どうしても電話で対応しなくてはいけなくなった場合は、電話の最後に要点をまとめますとと電話の内容を反復するようにしています。そこで、間違って覚えてしまったこととか、聞き漏らしがないか確認することができます。
こちらがまとめなくても、要点をまとめてくださいとお願いすれば、意外とまとめてくれる人が多いです。真摯に聞いてくれているなという印象を与えられるので、その一言だけで二度美味しいです。最後のまとめだけ覚えるように全神経を集中させましょう。そして電話を切った瞬間に忘れないようにメモを取るようにしましょう。

また、重要な内容であった場合は後でこちらからメールを送るようにしています。確認ですけど先程の電話の内容はこちらよろしかったでしょうか。とメールすると足らずは補足してメールを返してくれますし、証拠が残せるので言った言ってない論争で無駄な争いを防ぐこともできます。

といったところで、電話にまつわるお話でした。
今回はここまで。
ありがとうございました。

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