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言葉の姿

ある人にプレゼントをした。

結構お値段も張っていて、辛い出費と思いながらも、でも喜んで欲しくて、楽しんで欲しくて、私も祝いたくて、贈り物をした。

早速お礼状というか、お礼のお手紙が届いた。

とりあえず、喜んでもらえた感じはある。「嬉しい」と書いてある。

プレゼントはポーリッシュポタリーだったのだけど、なんだかその喜び方が微妙。。。

ポーリッシュポタリーの特徴は、第一にぽってりしたお茶碗の雰囲気。お茶碗自体に厚みがあって、ほっこり優しい。

日本の食器は、薄くて軽いというのが割と重視されがち。誰でも持ちやすい。その分脆くて割れやすい(もちろんそういうお茶碗ばっかりでもないけど)。

ポーリッシュポタリーは重たくて、丈夫だから、日本のお茶碗を扱い慣れていると、貴重な異文化体験になる。

「あまり(よく売られているような)薄くて軽いお茶碗が好きではないので、ポーリッシュポタリーは嬉しいです」

と書いてあった。

「あまり好きではない』。

そうですか。。。

そうでないものを贈り物できて良かったです。。。

と、ひねくれてしまう。のは私が疲れているから?

お礼状の書き方って、テンプレが世の中に出回るほど、色々ある。送った人への礼儀とか、作法とか。感謝の気持ちがちゃんと伝わるように。

私は別にかしこまった、礼儀正しいお礼状が欲しかったわけではないけど、好きではないので、と書かれるとものすごくもやもやする。そんな枕言葉必要?

別に好きでないものを引き合いに出さなくても、嬉しい、ありがとうは伝えられると思うのにな。と思う。

「ありがとう!」オンリーだと嘘を書いたみたいに思うのだろうか。色々説明して、喜びを表したい的な。

そんな事しなくてもいいのに。。。価値観の違いなのか、困ったことだ。

ちょっとした言葉の端々に、なにか本音のようなものが見え隠れする気がしてしまう。その本音が気持ちの良いものだったらいいのだけど、大概はそうでない。うがちすぎなのか。

不思議なものだけど、本人はきっと「あまり〜ない」と書いても違和感ないだろうし、全然気がついていない。

細かいことなんだし、どうでもいいことなんだけど、本気で嬉しかったのか、不安になる。他人にしか分からない、そういう言葉の姿。

贈り物というのは、送る人の自己満足が大きいし、お礼状の云々で悩むのも馬鹿らしい話だ。とはいえ、なんだかもやもやが止まらない。

ーー
そういえば、この間「関係者各位様」という掲示を見た。

各位がそもそも敬称だから、様はいらないのでは。。。「御中様」みたい! と思っておもしろかった。

立派な会社の人が書いているはずの文書なのに、そんな間違いもするんだなぁ。

ふふふ。

【今日の英作文】
「通勤路の桜が咲きました。写真に撮ってみようとしたけど、太陽光の下では上手く撮れませんでした」

"Sakura trees on my way to the dining have come into blossom. I tried to take some photos, but it was too difficult to take good ones under the natural light.''

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