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父上セレクション the MIYAGE

父上の土産選びはいつも難しい。

先日も、遠出をした折にお土産を買って来てくれた。

海の近くに行ったとかで、ブリのカマ(生)、釜茹でしらす、イワシの甘露煮。

多分この辺りは、普通。ブリのカマ1個は、正直大きすぎてどうしたものかなと思わなくもないけど。ハサミでちょっきんして、フライパンで焼いて食べた(私はできるものなら、大抵ハサミで何とかする)(たぶん技だ)(大葉もハサミで千切りにする)(楽だよ)。

それから、エビせんが売ってたからと、何種類もの味のエビせん小袋が入った袋も買ってきてくた。

1人住まいじゃ、食べきれないから小袋のがいいと思ってと、配慮をしてくれ、私には大変ありがたいお土産だった。

問題は、ご近所さんへのお土産だ。

バジルトマトのエビせんを買ったそうだ。しかも、大袋。

味が想像できない。しかも、大袋?

お土産を持って行きたいご近所さんは、80、70代のご夫婦で、保守的な食べ物が好み。そして、遠慮のない批評が大の得意。おいしいものは、激褒めするけど、好みじゃない、おいしくないと思ったものは、あげた方が形無しの、けちょんけちょんな物言い(を本人に)する。何事によらず、遠慮をしないので、お土産も定番のものが一番無難。面白要素は全く不要。

なのに、バジルトマト味のエビせんって……。

まあ、食べてみればおいしいかもしれないけど、なんだろうと思った時点でご近所さん的には、アウト。

そして、お土産を持っていくのは、大概母の役目なので、火を被るのも母。

「こんなの買ってきて! どんな顔して渡せばいいの?!」

嘆きメールが立て続けに10通。

母のメールに付き合う私もご苦労さまであるが、父上のお土産セレクションに頭を毎度のように抱える母も気の毒。

攻め攻めのお土産セレクションは、今日に始まったことじゃないけども、年齢を重ねて、経験を重ねて、塩梅のいいものを買うということが、なかなか。しないのか、できないのか、はたまた考えもしないのか。

結局母は、「せっかく持っていっても、嫌がらせみたいに思われたら、逆に損だ」という結論に至り、ご近所さんへのお土産はなくなった、らしい。

父上任せのお土産は、いつも悩ましい。

私への色々味のエビせん小袋を買うという配慮ができるなら、ご近所さんへもそうすれば良いのに。。。

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