ただ続けること

私はどちらかと言うと、要領が悪くて、飲み込みも遅い方だと思う。

こうだと思ったら、自分のやり方をなかなか曲げられないし、そう思っているからか、せっかく指導やアドバイスをくれた人の言葉も、中に入ってこない。至って真面目に何でもやるのだけど。

人よりゆっくりしか上達しない、そういう意味では、苦労をしたなあと思うことは、今思えばかなりある。

でも、私はそれを損な性格とか、器質とかと思ったことはない。

やりたいことは、どんなに下手くそであろうとずっとやるので、そのうちできるようになるから。そのうち上達するから。ずっと私は私を待ってる。

そのため、私が人より抜きん出て何かができたこと、できることは、たぶんない。

それに、オリンピックに出たいわけでなし、なにかの世界大会に出たいわけでなし、誰かより優れて何かをしたいわけでなし、加えて人気者になりたいわけでもない。私は私の満足を追求することが好きなので、このnoteも、英語の勉強も、ピアノも、塗り絵も、小説も、そういう考え方で続けている。

結果、いつの間にかできるようになることもあるし、なんにもならずにただ延々と続けているだけ（に見える）になることもある。

もちろん、ものごとというのは、上達したり、結果が目に見える良い形になった方が、モチベーションとか、やる気とか、継続力とかにつながって、さらなる高みへ、良い努力が続いていくのが普通。私みたいに、ただ延々と追求するのが好きという人は少ないのかもしれない。そういう私も、上達は嬉しいし、上達して嬉しいと、もっと頑張ろうと思う。

何が言いたいかというと、なんで多くの人が、好きなことで始めたもののはずなのに、そんなに急ぐことが多いのかなあということだ。

SNSであれば、ビュー数、いいねの数、フォロワー数。

つまるところ、あなたは何が目的なの？　と思う。

たとえば、素敵な写真をシェアしたいのか。私はこんなに素敵なんだぞと見せびらかしたいのか。私はこんなに素敵だから、もっと褒めよ崇めよといいたいのか。最後のだとすると、無駄に焦っているのも合点がいく。そういう人が、誰からもまったく認められないのは、辛いもの。

本当の相手が誰なのか分からなくなるのが、SNSの世界なんだろうなとは思う。

SNSで自分の好きなことを続けて、それを認めてもらえないとなると、寂しくて続ける意味を見いだせなくなる人もいるだろうけど、本来の目的がそうでないなら、もっと肩の力を抜いていいと思う。

誰がいいねをし、誰が認めてくれなくても、世界が亡びることは無いし、終わることもない。あなたの「好き」の世界が転覆することもない。

雨時々晴れ。

晴れ時々曇り。

続けていくうちにいいこともあるかもしれないし、ただ続けることに意味があると感じることもあるかもしれない。

何もかもが未定で、未定だから未来が楽しみ。

その宙ぶらりんを、もっとおおらかに構えていられれば、焦りも減るんじゃないのかなあと思う、今日この頃。

ただ続けることも、悪くないし、楽しいよ。

【今日の英作文】
「新しい歌は何度も何度も歌って練習する。」
I practice singing new songs time after time.

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