うるぎHalo! -岡田屋- “地域の窓口、地域の拠点”
大正時代の旅館をリノベーション
うるぎHalo!-岡田屋-は、築100年以上の歴史がある旧岡田屋旅館をリノベーションして、オープンしました。
大正時代に創業した岡田屋は、旅館としての機能だけではなく、地域の人にとっては宴会をしたり、結婚式も行われるなど特別な場所でもありました。当時からこの場所は村外の人を迎え入れ、地域の人が集う場所だったのです。
村内の空き家を活用し、「テレワークできる場所」と「シェアハウス」をつくる構想を村で相談したときに、いろんな方から「岡田屋がいいのではないか」と声をいただきました。岡田屋は前の女将さんがご高齢で旅館を閉められた後、10年以上使われていませんでしたが、村の皆さんが最も気にかかっている建物でした。
建物は村の中心に位置し、村の人も毎日前を通る通りに面しています。ここに明かりが灯り、人が集まるだけでも村が活気づく、そういうイメージがすぐに湧いてくる場所でした。
売木村の良さは暮らしの中にあると思っています。近所の人がくれる野菜や漬物の美味しさ、仕事の後の温泉、その帰り道に見える天の川、商店のおばあちゃんと交わす会話、登下校する子どもたちとの挨拶、毎朝少しずつ変わっていく季節の花々、困っていたら当たり前のように助けてくれる雰囲気。
観光で訪れるよりテレワークで村に滞在し、「暮らす」と近い感覚で村を楽しんでもらえれば、そういった村の良さを感じてもらえるのではないかと思いました。
難航する工事
岡田屋を人が集まる拠点に再生しよう！！そう決まるまでは早かったのですが、実際の工事は難航しました。大正時代に建てられた建物は、歪みや傾きが酷く、当初の設計通りには工事が進まず、現場を悩ませました。さらに、新型コロナウイルスの影響で資材も高騰し、木材が手に入ることも難しい状況にも直面しました。
そんな中、地域の工務店さんや職人さんの尽力のおかげで、木材も凍るほどの寒い冬にも工事は進み、岡田屋は新しい姿へと生まれ変わっていきました。
うるぎHalo! -岡田屋- として開業
2022年6月19日、ついにお披露目の日！地域の方々に見守られながら、この日、シェアハウス併設のテレワーク施設として生まれ変わりました。
外観とエントランスの部分は旅館当時の雰囲気をできるだけ残しながら、内部には、ゆったり仕事ができる環境や必要な設備が整えられました。大人数のオンラインミーティングにも対応し、大学の遠隔講義なども行われています。
地域の方にも気軽に利用してもらおうと、土間と囲炉裏のある空間は、地域の人にも開放しています。土間は広く、イベントを開催できるだけのスペースがあり、これまで劇の公演や映画鑑賞会、蒸留ワークショップ、流しそうめん大会等が行われました。
地区の新年会やお食事会の場所としても利用され、様々な交流が生まれる場所となっています。
そして、シェアハウスを併設し、この場所が外からくる人だけが使う施設ではなく、ここに暮らす人がいることで、地域とより繋がることを期待しました。外から来る利用者も、シェアハウスの住人を介して地域の様子を知ったり、地域の人と繋がるきっかけを得ることができています。
また、農業体験や田舎暮らし体験等のイベントも開催し、休日や余暇に村の暮らしを更に感じてもらえる機会を、これからも提供していきたいと考えています。
‐‐‐村に滞在しコワーキングスペースで仕事する。コーヒーブレイクに、囲炉裏をはさんで村のおじいちゃんとちょっとお話する。休日にトマトの収穫を手伝ったり、薪割りをしてみる。地域の人と混じって岡田屋のイベントに参加する‐‐‐そんな交流や体験が生まれるような場所を考えています。
施設のご紹介
元旅館の大きな建物の中に、様々なワークスペースやオンライン会議用の個室ブース、電話ブース、会議室など、快適にテレワークできる環境を整えました。1階のワークスペースでお仕事をする、集中したい方は2階の静かなスペースへ。疲れたら囲炉裏のある土間でのんびりするも良し、少し散歩に出るも良し、温泉につかってリフレッシュするも良し。
給湯室には、お茶やコーヒー等のフリードリンクをご用意しています。お向かいの商店さんでは、おやつも購入できます。
岡田屋から徒歩5～15分くらいのエリアに様々なタイプの宿泊施設があるので、村にのんびり滞在して、田舎の暮らしもぜひ楽しんでみてください。
季節に合わせて農業や村の暮らしを体験するイベントやワークショップも開催しています。ご興味のある方は、うるぎHalo! -岡田屋- のHP・インスタグラム・フェイスブックでのお知らせを是非ご覧ください♪
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