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企業考察→ノイン株式会社(化粧品プラットフォームNOIN)

どうも、斉藤 史朗です!

直近EC系企業の考察をしています。この業界は伸びています。今回は、化粧品ECのノイン社の考察になります。なお、過去のEC考査記事も併せて記載しておきます。

ノインとは?

「明日の自分に、ドキドキしよう」
NOINは誰でも自分に合う化粧品に、あたりまえに出会えるための化粧品ECプラットフォームです。アプリやWEBサイトを通じて商品の魅力を実感し、購入ができます。テクノロジー・文化の発展により、日常生活で使用するものをネットで購入するのが当たり前の時代。それでもなお化粧品業界はオンライン購入率約6%と未成熟な市場です。数えきれないほどの商品数と販売チャネルの中から、本当に自分に合った化粧品と出会うのは至難の業。そんな課題を解決し、自分にぴったりの化粧品を購入できるのが化粧品EC『NOIN』です。

ユーザー属性(2019年データ)

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10代後半~30歳までが大半を占めていますが、31歳以降の方も全体の2割程度ですが、活用されています。

年齢の分布です。横軸が年齢、縦軸がボリュームです。最も若いお客様が11歳、最もご高齢のお客様は75歳でした。平均年齢は現在約25歳で18歳〜25歳のユーザーで全体の54.2%が占められています。現在の年齢層は極めて若い媒体と言えます。 

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エリア属性です。エリアはかなり特徴的でECサービスにしては東京の比率が少ないです。地方ユーザーによって支えられています。地方は恐らく化粧品購入のオフライン販路が完成しきっておらず、化粧品購入に於けるホワイトスペースがかなりあるのではないかと考えます

送料が高すぎない

NOINでカート内合計金額2,000円(税込)以上ご購入いただいたご注文は全て全国どこでも送料無料でお届けしております。 なお、カート内合計金額が2,000円(税込)未満の場合、送料は一律200円となります。

口紅などは商品が小さいため、ポストインも出来ますし、他のEC商品に比べてカジュアルに配送出来るのも、ECへの親和性が高いとは思います。

化粧品EC市場

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化粧品・コスメに先んじてEC化を推進してきた業界としてアパレル業界がありますが、アパレル業界とEC化率を比較するとアパレル業界のEC化率の伸びは0.91%+になっているのでEC化率が他の業種と比較してもまだまだ伸び白があるもしくは、EC化が進んでいない業種といえるのではないでしょうか。

2021年化粧品業界の展望

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このタイミングでアジア、そして中国マーケットは伸ばせるという事。

業界の課題点

上記にも記載がある通り、化粧品EC自体のマーケットは伸びていますが、他のECに比べて伸び率が低迷している所が課題といいますか、何か問題になっている事がありそうですね。

原因はいくつかありますが一つには化粧品・コスメは実際に香りや、実際に自分に合う合わないというのが実際に試してみないと判断ができないという点が大きくあります。
また、化粧品・コスメはドラッグストアを始めとしコンビニエンスストア等でも手軽に入手ができる点があります。
今までのECサイトではこれらの課題に対する解決手段がなかなか見いだせず、苦戦していたのも事実です。

つまり、リアルを含めて商品がどこでも身近に購入出来てしまっている事が良い意味でオフラインでの販路が出来上がっているから、EC化しなくても満足出来るという点は確かにですね。ただ、コロナにより通勤する方が減り、エキチカやデパチカなどへの来場者数も減っていると思いますので、それ以外を活用して化粧品を購入、検討しようとする流れは進んでくると思います。

百貨店美容部員の活用変化

駅チカや百貨店への客足が遠のき、店舗やテナントはシュリンク。ただ美容部員の知識ノウハウは秀逸であり、これを如何に活用してユーザーに届けていくのか。マーケットがシュリンクしたとしても専門性があり、発信力、売る力がある人は必然と求められ選ばれていく。私自身も同じで人材エージェントとして市場、採用企業、転職者に求められ、選ばれ続けていくのか、正念場ですので非常に気持ちが分かります。

ライブコマース 

各社取り組み始めていますね。オフラインでの接客に強いプロの知識を上手くネットにも活用し、販路を広げようとしていますね。

ECだけではなく、リアル店舗でも販売

伊藤忠商事さんとの関係もあり、ファミリーマートさんの店舗での販売。昔はファミマで無印良品の商品を良く買っていましたが、そういうイメージですかね。コロナにより駅周辺を通る機会も減り、身近なコンビニでの展開はタイミングとして良いタッチポイントですね。価格帯も含めてコンビニ販路にはピッタリな商品かと。しかも自社ブランドで開発している点も驚きです。

beuty techさんの記事分かりやすいです。

累計資金調達8億円実施

タイミング見て、まだまだ資金調達していきそうですね。

競合

アイスタイル、楽天Amazon、リップス、インスタとかでしょうか。

@コスメ東京という店舗の取り組みしているんですね。プチプラからハイブランド含めて、全ての化粧品が揃っているようです。ただ、好調なスタートからコロナに入ってしまい、店舗単体では赤字のようですが、デジタルと店舗の掛け合わせて価値を高めていく方針ですので、ここは様子を見ながら攻めに転じて、アイスタイルさんでしか出来ない価値を作っていく予定。

上記決算説明会資料を見て→なお、アイスタイルさんの決算で気になったのは、EC化に力を入れているという事。主に広告収入(口コミ主体)が大半を占めており、コロナで会員数増加、クチコミ投稿数が増加していましたが、売り上げが微減している点。化粧品メーカーさんの広告出稿費が減少している、売り出すラインナップが減っており、広告費から販促費への切り替えが各社増えている。そこにアイスタイルさんとしても適応すべく次なる施策を打っている形です。 

各社との違い

①EC特化ビジネス主導(口コミではなく)

②購買データ分析を活用し、メーカーに販売

年代別情報収集場所

オンライン販売支援プランとは

③自社PB開発、今後も注力予定

カスタマージャーニー

代表の渡部氏について

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Naver Japan (現LINE)にてディレクション業務を行った後、グリーにてスマホ版GREE NEWSを立ち上げ、同サービスを数百万MAUに成長させる。その後、サービス開発のマネジメント、新規事業の企画/開発/提携業務/子会社の立ち上げを経験。2015年よりフリーランスのプロデューサーとして、大手ニュースメディアや大手出版社など数社の新規サービスの立ち上げや運用などを行う。2016年11月に個人事業を法人化させたノイン(株)を設立。

一貫してWebサービス、アプリサービスに向き合われたご経験を今回の化粧品ECノインのビジネスに生かしているご様子です。

今後の戦略

海外展開、資金調達、データ活用、実店舗、自社PB開発、他会社と協業などのキーワードに広がりがあると思います。もう少し細かく詳細調査し直します。

同社の採用告知

役員の千葉様が告知していますが、CXO周辺の採用も強化されている方針のようです。ご興味がある方はぜひご検討材料として!では、また!

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