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アンカラを歩く

2023/10/27








アンカラの宿にも野良猫が入ってくる。
いや、むしろ放し飼いの猫といった風で、隙あらば自炊した料理を食べようと近づいてくるのだ。
食べさせたいのは山々なのだが悪影響なので、そうもいかない。


朝食を終え、アンカラ市街を散策。
首都といっても緩やかで落ち着いたこの街は見所が少ないといわれるが、そんな中でも有名スポットの一つ、アタトュルク廟へと向かう。


市内中心部の噴水


広々とした道は
少し北海道と似ている
アタトュルク廟に到着

ここはトルコ共和国の初代大統領、ムスタファ・ケマル・アタトュルクの霊廟。所謂、お墓がある場所だ。
彼はトルコ発展の為に政教分離や女性参政権の導入などといった改革を行い、現在でも英雄として国民に崇められている。

この日は独立記念日の前々日
その為か
多くの学生が国旗を持って見学に来ていた
アタトュルクの墓
キャディラック
当時、アタトュルクが公用車として使用した
敷地内の売店でコーヒーを買う
帰り際
学生に声を掛けられる

日本人ですと言うと、大盛り上がりだった


賑やかで見所に溢れるイスタンブールとは違うが、ここも好きな街だ。
有名スポットが多いと、観光地巡りが旅の目的ではないとはいえ、どうしても“見ておかないと損”という焦りが出てしまう。

アンカラはそんなプレッシャーも無く、街人の暮らし振りを見ながら、のんびりと歩く事ができる。





ちょっと待ちなさい





え?






バッグの中身を見せて


パスポートも


ここには観光目的で来たのか?


どの国から来た?


何日トルコに滞在するんだ?





まさかの職務質問である


ライフルを持った軍人に呼び止められ、持ち物を全て見せ、怪しい者ではない事を証明。

独立記念日が近いからか、街には至る所に警察や軍人が警備にあたっている。

私が反体制派か、ジャーナリストにでも見えたのだろうか…。

まぁ実際、そういった類でも危険物を持っているわけでもないので動揺はしない。


が、しかし




まさか3回も職質を受けるとは思わなかった




無駄な時間を費やしてしまったが気を取り直し、この日もう一つの目的地へ。

コジャテペ・モスク

収容数24,000人を誇る
世界最大級モスクの一つ




大きさ、繊細さ、美しさ。
どれをとっても素晴らしい。
何よりモスクに共通する神聖な雰囲気は、いつも心を穏やかにさせる。

その神社にも似た荘厳さは、おそらく日本人の感性にも合うのではないだろうか。

もっと色々な国、街のモスクを見てみたい。



一通り見終わった後は宿に戻り、キッチンでご飯を作る。

塩胡椒とオレガノで味付けした
レバーとパスタ

人様に出せるものではないが
自分で作ったものだと許せてしまう


夜はダイキ君と合流し、再びワインで乾杯。

こんなスタイルで旅をしている人達は皆、何かしら面白い経歴を持っているが、彼もまた個性的で、興味深い話が尽きない。

1.5Lの赤ワインはあっという間に空になり、結局この日も深夜まで。


楽しいアンカラ滞在はもう少し続きそうだ。

2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。