カンボジア出国
2023/9/9
時刻3:30、起床。
昨日は正午にアンコール遺跡群から戻り、ビールを一杯やっつけた後、12時間以上ベッドに潜り込み、幼虫の如くじっと耐え忍んでいた。
体が回復するのを願いながら…。
おかげで大分楽になり、まだ本調子ではないが、何とか動けそうだ。
身支度を整え、チェックアウトを済ませて迎えを待つ。
次の行き先は
まさか、4度目のタイだ
バンコクに5泊6日滞在し、それからバングラデシュに飛ぶ。
その方が移動、滞在日を含めても、今いるシェムリアップから行くより安かったのだ。
ちなみに陸路ではまず不可能。その手前にミャンマーがあるので国境を越えられない。
違法なルートで行けなくもないとは聞いたが、それは論外である。
それにしても、いやいや、まさか4回もタイに入国するとは思わなかった。
そのうち陸路入国が2回。これは日本人が1年間にビザ無し入国可能な限度。
とはいえ、もう流石に来ることはないだろう。
今回のバンコク滞在も、ほとんど散策せず、これまでの整理と今後の準備に充てるつもりだ。
迎えの車でバス乗り場へ。
今回はVIPの国際バスチケットを買ったのだが、とても快適だ。
空調の効いた2階建ての大型バスに、簡単な朝食と水、昼食付き。Wi-Fiもある。
ガイドの女性が国境も同行して手続きをサポートしてくださり、重たいバックパックも専用スタッフが運んでくれる。
国を跨いで移動距離400km。
チケット料金は32USD(約4,695円)。
“お金を出す事で得られる経験”として有意義ではないかと思う。
更に私の席は偶然にも2階の最前列なので、見晴らしも上々。
道路状況も悪くないので酔い止めは飲まず、流れる車窓からの景色を楽しんだ。
しばらくしてバスはカンボジア西部、国境の街ポイペトに到着。
おそらくタイ↔カンボジアを陸路で渡る際、一番利用されるルートではないだろうか。
それだけに街は活気があり、いかにも国境らしいというか、出入国する者に向けた商売が盛んな雰囲気で、とても賑わっている。
両国のイミグレーション施設も立派な建物だ。
バス会社を通しているのもあるが、出入国も順調に手続きを終える。
ただ1つ…パスポートを見せた際に私の顔を確認して
「………You?」
と聞かれる事が多くなってきた。
その度に私は左手で髭を隠して頷き、右手を指紋認証機に置いて返事をする。
髭にこだわりは全く無い。汚い顔をしてる方が襲われにくく、少しは安全を担保できると思って伸ばしているだけだ。
ただし、その効果の程は分からない。
それとタイ入国審査時、同じバス乗車の韓国人がいたが後回しにされ、その後、彼がバスに戻って来る事はなかった。
理由は分からないが、他の韓国人旅行者も同様だったので、何か両国間の事情があるのかも知れない。
ともあれ、バス乗車から約8時間。
予定より少し早く、無事バンコクに到着。
この街は3度目、しかも初回に滞在したカオサンロード近辺なので見覚えがある。
楽しい街だったが、その時は今中央アジアにいるミツルさんと、トルコにいるセイマ君との3人だったので尚更。
今回は1人だ。
なので大人しく過ごし、半年が経過した自分の諸々をリセットして、これから始まるバングラデシュ及び南アジアに向けて、心身と持ち物、情報の準備を整えたいと思う。
これから【第2篇】が始まる
といった心境だ
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。