「わたくしは猫かしら」(元にした作品:夏目漱石『吾輩は猫である』)
猫?わたくしは女神で天使でしょ。毎日そう呼ばれてるもの。わたくしの美しい三色の毛並みを撫でながら下僕がこう言うの。
「まるで上質の鼈甲のよう」
そりゃあもうウットリと目を細めながら。哀れねェ、このツルンツルンの生き物。早くお前の肉座布団を寄越しなさいよ、全く気が利かないわ。え?出かけるの?
まぁぁぁ・・・呆れちゃう。わたくしを愛でるより大事なことがこの世の何処にあるって言うの。仕方がないわね、行ってもいいけどその前に・・あら、またおんなじおやつ?芸が無いわねぇ。これさえ