シェア
猫?わたくしは女神で天使でしょ。毎日そう呼ばれてるもの。わたくしの美しい三色の毛並みを…
浩輔は金になるバイトを探していた。しかし普通の求人に応募することは出来ない。勤めている…
客は黙って彳んでいた。中から 「いらっしゃい。どうぞ」 と声を掛けられるのを待っている。…
路地裏奥から三番目と言えば、この町の呑み助で知らぬ者は無い。 ビールや酎ハイで肝臓を…
「行ってきまー、あっ体操服忘れたー!」 「おかーさーん、ごめん今日友達と学食行くんだった…
こつこつと土を掘る音が暗闇に響く。 堅い地面に穿たれた竪穴の底に、蹲る老人が一人。傍…
・・・が、第9回ブックショートアワード8月期の作品のひとつとして 選ばれました。嬉しいです。 よろしければ下記リンクからお読みください。 他にも投稿された方の優秀作品が多数掲載されておりますので、 是非是非お読みください。 https://bookshorts.jp/20220804w
はぁ、はぁ、はぁ。 青年は山を登っている。 頭上の木々が窓を開け、空が明るくなった。…
古刹の僧侶が若い女に恋をした。受付のアルバイトに来た女子大生である。そうは言っても坊主…
『これは夢か恋か、否。幻に過ぎない』 頁を捲る手が止まった。 「どうかした?」と妻が訊…
男は無心に穴を掘っていた。その頃はまだ、悲しみという言葉は無かった。熱いものが胸から鼻…