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5月16日(水)茎わかめというライフハック

連休最後の日。プノンペンに戻ってきた私は、溜まっていた洗濯や買い出しへ行くことにした。最初にことわっておくと、今日は面白いことはほとんど起こらない。

例のごとくとりあえずイオンへ向かい、買い出しの前に腹ごなし。日本ではほとんど利用したことのないバーガーキングへ向かう。マッシュルームが入ったハンバーガーをセットで頼み、5ドル弱。ぜいたくな昼食になった。

パソコンでも開こうかと思ったがWi-Fiがなかったのでそっと閉じ、無心でポテトフライをチリソースにつけて食べた。初めて食べたけどチリソースとポテトフライは最高の相性なので日本でもやってほしい。

お腹も満たされたのでふらふらウインドウショッピングしていると、急にスマホがつながらなくなった。何度リロードしてもダメだ。昨日2ドル分チャージしたばかりなのにどうしたかな(こっちのキャリアは「Top Up」といって使う分だけチャージするプリペイド式)、と思っていると

Your main balance is 0.00 USD. Please top up to stay connected with your friends & family. Thanks.

というSMSが。こっちではSIMカードを入れ替えて現地のsmart社というキャリアを利用しているのだけど、いろいろプランやらコマンドやらがあってまだまだわからないことばかり。2ドル分ってこんなにすぐ無くなるのか......

イオンの中にキャリアのブースを見つけ、「これから半年くらいいる予定なんだけど、どのプランがいいと思う?」とスタッフに聞いてみると、「たくさんインターネットを使うならこれはどうだ」と、8USDで40GB分のデータ通信という破格のプランを提示された。

上の画像にあるように、本来1GB1USDのところを「32GB BIG BONUS」ということらしい。

しかも、LINEやFacebookなどカンボジアでよく使われる一部のSNSの通信は無制限で、飲食店なんかで使えるクーポンまで。まあauの三太郎の日やソフトバンクのスーパーフライデーみたいなサービスといったところか......それにしてもすごい。

とにかくこうして8ドルを払い、わたしは自由を手に入れたのだった。

そろそろ帰るのにちょうど良い時間になったので生活用品や食料の買い出しに向かう。ここで課題になるのが食料だが、わたしの家には冷蔵庫がないので、これまで買って帰ったのは個包装のチョコチップクッキーのみ。朝や夜に食べられるものが必要とはいえ、「常温保存」「食べきりサイズ」という条件が必須になってくる。そして流石にそろそろ塩分がほしい。

これらの条件からカップラーメンなどのインスタント食品で解決されると思った人もいるだろうが、残念、コンロも電気ポットも無いためお湯が沸かせないのだ。

これは詰んだか......とまたしばらくチョコチップクッキー生活が続くことを覚悟したわたしの視界にあるものが入ってきた。そう、「茎わかめ」だ。

常温保存が可能で個包装かつ適度な塩分。まさにわたしが探し求めていたものではないか! これほど茎わかめに感謝したのは初めてだ。もしこれから同じように冷蔵庫なし・調理器具一切なしという生活を送る人がいれば、ライフハックとして茎わかめをオススメしておこう。

と、ここまで茎わかめを絶賛してみたが、このさき半年もあることを考えると、まあ、やっぱり、お湯くらいは沸かせるようになったら良いなと思ったのであった。


もしいただけるなら......都心までの交通費にさせてください......