人生初の株式会社を作って資金調達をするポンコツ経営者の心の声と投資家へのメッセージ
みなさんどうもこんにちは。株式会社デジリハの岡勇樹です。
僕は12年間NPO法人という形態での経営を行ってきました。
経営と呼ぶには程遠いような状態で12年間生き延びてきたと言っても過言ではないですが。
そんな僕が2021年4月1日付で株式会社を設立し代表取締役という役職に就いた。
株式会社というのはNPOとは全然違くて、収益を上げないと潰れるというのは共通しているのだが、なんというか周りの反応というか社会的なイメージとでも言いましょうか、外からの見え方が全然違うんだなぁと実感しています。
「株式会社なんだから利益を追求しないと」「株式会社なんだから圧倒的に成長しないと」「株式会社なんだから役員を早く増やさないと」。。。
最初はふむふむと聞いていたよ。
けど、ほんとかなー?ほんとにそうなのかなー?と次第に思うようになった。
今、ちょうどNHKでやっている大河ドラマの主人公である渋沢栄一の考えの方がしっくりくるんだよね。
というか、そもそも株式会社という法人格の成り立ちって利益を追求するために作られたのでしょうか?僕にはそういう認識はないです。そもそも、「達成したいこと」や「解決したい課題」のために資本や人材を集めて事業を実行するために成り立ったのではないでしょうか?その結果として利益というものが発生してそれが再分配されて行くという順番だったはずと認識しています。
ので、結果として「利益を追求する」というのは言い方としては間違っていないのかもしれないけど、むしろ、「やりたいことを追求する」ことや「課題を追求する」ことの方がよっぽど大事だよなと思うわけです。
役員や社員を増やして圧倒的な成長を見せるというのも、ほんまかなーと感じている。もちろん投資してもらったからには事業を成長させる必要はあると思うのですが、成長の仕方は会社ごとに細かく異なるし組織形態や誰に参画してもらうかの判断基準も代表者によっても全然違うと思うのです。
僕の考えとしては、「とにかく人を増やして圧倒的に成長をする」よりも「本当に一緒に働きたいと思える良い仲間と出会い、そのチームの成長に合わせて組織を少しずつ変えて行く」ことの方が大事なのではないかと思うのです。
甘いですかね?けれど、一つひとつ小さなこともちゃんと納得しながら進んで行きたいんです。納得しながら着実に成長させて行きたいんです。会社というのは自分の子供のような存在であり、小学校や中学校や高校や大学に行ったり就職したり結婚したりして変わって行くライフステージをいかにサポートするかという視点で考えています。
そんな考え方なポンコツ経営者ですので、資金調達をしていこうとなったときに、たくさんのVCや投資家の方々とお話しする中で違和感を感じることも少なくなかったです。
そんな中でも僕の心にがっつり響いたメッセージをご紹介したいと思います。
<家入一真さん>
CAMPFIRE社を含む数々の会社を起こし個人投資家としてもアートコレクターとしても活動する家入さん。とあるイベントにお呼びさせていただき、その打ち上げ会場でBBQしながら投資という行動の概念について教えてもらっていたところ、、、
「経営者というのはボロボロの沈みそうな船の船長で、投資家というのはその船に乗せて一緒に冒険に出ようと思える人を乗せた方がいい。」
というアドバイスをもらいました。これはめちゃめちゃ響きました。「とにかくより多くの出資をしてもらって成長させなければならないんだ」と思っていた僕の投資に対する考え方をひっくり返してくれた一言でした。
<孫泰蔵さん>
Yahoo Japanの責任者として事業を構築し、現在MISTLETOE社を含む数々の会社を経営したり投資をしている孫さん。友人の紹介でお話しさせていただいたときにやはり家入さんの時と同じような心に響くアドバイスをいただいた。
「雪降るエベレストに登っていて遭難したとするよ?強風でテントも吹っ飛ばされて目の前には寝袋ひとつしかない状態。その寝袋に一緒に入って身体を温め合いながら翌朝まで過ごせると思える人に投資してもらいな!」というメッセージでした。
これにもハッとしました。なんだその表現はー!!って爆笑しましたけど、概念的には凄くわかるなーという言葉でした。
なんでこんな話をしているかというと、僕たち株式会社デジリハはシードラウンドの資金調達を実施しているのです。おかげさまで本当に心から共にしたいと思えるVC「Taliki Fund」とも出会い、出資が決まりました。銀行二社からも融資いただき、ベースが整いつつあります。
ここから次に取り組むのが「株式型クラウドファンド」という手法です。
銀行融資、VCからの出資に続き株式型クラウドファンドに今月から挑戦します。
CAMPFIRE ANGELSさんと組むことに決めたのですが、これもやっぱり「人柄」が決定打でした。やはり僕はそういう風にしか物事を選べないんだなと思います。CAMPFIRE ANGELSの社員の皆さんは親身になって僕らの事業計画チェックやピッチ資料の作成支援や動画制作などなどに奔走してくれました。おかげさまで事前開示期間にまでたどり着き、あと4日で募集が開始になります。
詳細についてはページ内をぜひ読んでいただきたいのと、投資家向けのウェビナーを11/29の19:00から実施します。もしページ内の情報だけでは足らないぞという方はぜひウェビナーにもご参加ください!!募集ページは下記です。
あと、初めてCAMPFIRE ANGELSを活用して投資を行う場合は投資家登録が必要なのでこちらから登録もお願いします↓
というわけで、ポンコツ経営者からのメッセージとしては一つです。
日本中の個人投資家の皆様、デジリハは利益追求の為ではなく課題解決追求のために資金調達をします。デジリハは圧倒的成長よりも本当に最高だと思える仲間達と共に最高のプロダクトを作っていきます。日本の次には世界に進出します。僕の娘も知的障害と診断されています。しかし障害というのはその本人にあるのではなく社会や環境にあり、それをぶち壊したり乗り越えたりする手法は無限にあると信じています。まず、僕たちはデジタルアートとセンサーを活用したリハビリツールの開発と提供という手段を用いて第一弾の挑戦を始めます。この挑戦に投資という形で伴走していただける伴走者を募集します。ぜひ、ご検討いただければと思います!!よろしくお願いします!!!!
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2021年11月26日
株式会社デジリハ 代表取締役 岡勇樹